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2012/01/31

東日本大震災後、太平洋プレート内部にかかる力に変化 「断層が地下深くまで延びた場合はM8クラスの巨大地震になる恐れ」=海洋研究開発機構

「M8級地震起きやすい」“東北沖”で専門家が指摘 (01/31 11:54)



東日本大震災の影響で、東北沖の海底でマグニチュード8クラスの地震が起きやすい状態になっているという調査結果を専門家がまとめました。高い津波の危険性も指摘されています。

 「海洋研究開発機構」は去年4月から7月にかけて、東北沖の日本海溝の東側に地震計を設置して調査しました。この結果、従来の想定を超える規模の地震が起きやすくなっていることが分かりました。
 海洋研究開発機構・尾鼻主任研究員:「去年5、6月の力のかかり方を考えると、M8クラスの地震が起き得る状況。震源が比較的浅いので、比較的規模の大きい津波が生じ得る」
 震災後、プレートにかかる力が変化したものとみられますが、実際に地震が起きる確率などは分かっていません。研究チームは今後、十勝沖や房総沖でも震災の影響について調査を行うことにしています。


福島第一原発、凍結による水漏れ続く 「一部は海への流出が懸念される事態に至っている」

来月8日までに再発防止計画=福島第1、水漏れ21件に-東電
 東京電力は30日午後、淡水化装置の配管接続部と原子炉注水ポンプへの供給配管弁で、新たに少量の水漏れが見つかったと発表した。厳しい冷え込みによる凍結が主な原因とみられる水漏れは3日連続で計21件になった。経済産業省原子力安全・保安院は同日、東電に対し、再発防止計画を2月8日までに提出するよう文書で指示した。
 漏れた水の一部には放射性物質が含まれるが、東電は海への流出はないと説明している。しかし保安院は「一部は海への流出が懸念される事態に至っている」として、原子炉注水関連など重要設備については周囲に建屋を仮設するなどの抜本的な対策を求めた。(2012/01/30-21:19)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012013000931



凍結防止の小屋仮設=原子炉注水ポンプ周囲に-福島第1
 東京電力は31日、福島第1原発で配管弁などの凍結による水漏れが多発していることを受け、敷地内の高台にある原子炉への注水ポンプの周囲に小屋を仮設すると発表した。小屋内は外の気温より2~3度高くなると予想され、ヒーター設置も検討する。
 小屋の仮設は経済産業省原子力安全・保安院が30日、文書で水漏れ再発防止を指示した中で、抜本的対策として求めていた。(2012/01/31-12:03)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012013100430




タリバンと米国がカタールで交渉に向けた協議を再開  カルザイ政権もタリバンと協議の再開の方針

米・タリバンが協議再開=カタール
 【ニューデリー時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などは29日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが、事務所開設を予定する中東カタールで米国との協議を再開したと報じた。協議は予備的な段階で、「信頼醸成のための具体策を話し合う」場になるという。

 同紙がアフガン政府の対タリバン交渉担当者の話として伝えたところによれば、最大8人のタリバン代表団が既にパキスタンからカタール入りした。AFP通信によると、タリバンの最高指導者オマル師の側近とされるアガ氏やタリバン政権時代の駐サウジアラビア大使らが含まれている。(2012/01/30-00:31)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012013000006




NTTドコモが「らでぃっしゅぼーや」を買収へ

ドコモ、野菜宅配「らでぃっしゅぼーや」買収へ
 NTTドコモは30日、野菜宅配の「らでぃっしゅぼーや」を、株式公開買い付け(TOB)を通じて買収すると発表した。

 全株取得を目指す。ドコモのスマートフォン(高機能携帯電話)から、らでぃっしゅに注文を出すなど新たなサービスを提供する。らでぃっしゅ側はTOBに賛同する意向を表明している。

 TOB期間は31日から3月12日まで。価格は30日のらでぃっしゅ株の終値723円に比べ37%高い1株990円で、らでぃっしゅ株の51%以上を取得すれば、TOBは成立する。全株取得した場合の買収総額は約69億円になる。

(2012年1月31日 読売新聞)




温暖効果ガス削減目標の見直しを含めた対策の検討を

温暖化ガス削減目標「前提条件つけず検討を」 環境相
2012/1/30 21:24
 細野豪志環境相は30日、中央環境審議会(環境相の諮問機関)地球環境部会に出席し、2020年と30年の温暖化ガス削減目標について「前提条件を付けずにご検討いただきたい」と述べた。現在の目標はすべての主要排出国が公平で実効的な国際枠組みを構築し意欲的な目標で合意するのを条件に、20年の温暖化ガス排出量を1990年比で25%減らすとしている。環境相は新しい目標では「各国の動向にかかわらず我が国として何をなすべきか」が重要との認識を示した。




2012/01/30

『政府・民主三役会議』の議事録の作成は、国の公文書管理法に基づいてすることではなく、党が判断することだ

三役会議の議事録、責任外=藤村官房長官-輿石氏「作っていない」
 藤村修官房長官は30日午後の記者会見で、政府・民主党の最高意思決定機関である政府・民主三役会議の議事録について「(三役会議は)党の政策決定における機関という位置付けで、政府の機関ではない。公文書管理法に基づいてやることではない」と述べ、政府が作成に責任が持つ対象ではないとの認識を示した。

 これに関連し、民主党の輿石東幹事長は同日の記者会見で、「(議事録を)取ってもいないし、(作成したとしても)公表する考えはない」と述べた。 (2012/01/30-18:58)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012013000813


宮城県の災害本部も議事録を作成せず 福島県は16日まで会議録なし

福島・宮城の災害対策本部、議事録一時作成せず
 東日本大震災を受けて設置された福島、宮城の2県の災害対策本部で、会議の議事録が福島県で一時、宮城県ではすべて作成されていなかったことがわかった。

 岩手県も一部が確認できていない。

 作成されなかったのは、いずれも昨年3月11日からで、福島県は同16日までの33回分。宮城県は10月20日までの94回分。岩手県は3月17日までの11回分が確認できない。会議は、知事ら幹部が出席し、いずれも報道陣などに対して公開で行われている。

 福島県では、協議項目が箇条書きされたものが残るが、出席者の発言内容や具体的なやりとりは記録されていなかった。3月17日以降は音声データがあり、議事録作成を進めている。宮城県も、音声や映像での記録はなく、職員のメモなどで発言要旨の作成を進める。岩手県では、議事録を作成していなかった可能性があるとみて、職員から事情を聞くなどの調査を始めた。

(2012年1月30日12時29分 読売新聞)



実際に住宅などの除染作業に取り組んでいるのは福島市、伊達市、川内村だけ

福島、除染計画進まず 仮置き場確保難航 住民反対根強く
2012年01月30日月曜日

2012/01/28

「重要会議では当然、議事要旨が作られているとの思い込みをしていた。」=枝野元官房長官

議事録問題で陳謝=枝野経産相
 【ダボス時事】枝野幸男経済産業相は28日、訪問先のスイス・ダボスで記者団に対し、東日本大震災に関連した政府の会議で議事録が作成されていなかった問題で、「重要会議では当然、議事要旨が作られているとの思い込みをしていた。事務方に確認や作成指示を徹底しなかったのは大変申し訳ない」と陳謝した。経産相は震災発生時に官房長官を務めていた。
(2012/01/28-22:33)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012012800305

メキシコ市からNY国連本部に16キロのコカインが届く

国連本部にメキシコから16キロのコカイン届く

2012.01.28 Sat posted at: 11:47 JST
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨークの国連本部に届いた少なくとも1つの荷物から約16キロのコカインが発見された。ニューヨーク市警が26日に明らかにした。

ニューヨーク市警によると、コカインは1月16日、国連本部に届いた中身がくり抜かれた本の中から発見された。これらの本は、外交文書用郵袋に見せかけた大型の袋に入れられ、メキシコの首都メキシコ市から発送されたという。

問題の袋は国連の郵便受付センターの検査中に発見された。本物の国連の郵袋は青色で、きちんと封印され、表面に国連のロゴや「外交文書」などの文字が印刷されているが、その袋は白色で、封印やロゴもなく、宛先や差出人住所も書かれていなかったという。

国連の広報担当マーチン・ネザーキー氏は「(問題の袋は)国連とは無関係だったので、米政府やニューヨーク市警の協力を要請した」と語った。

ネザーキー氏は声明の中で、「2つの怪しい郵便袋を発見した」とし、警察はまだ本来の受取人を特定していないと付け加えた。



2012/01/27

「合法」を称する違法ドラッグ規制強化へ 薬事法改正を検討

厚労省、脱法ドラッグ規制強化へ 麻取権限拡大も
 麻薬に似た幻覚症状などがあり、若者を中心に乱用が広がっている脱法(違法)ドラッグの規制や摘発を強化するため、厚生労働省は27日までに、成分構造が類似していれば薬事法違反として一括で規制対象とする「包括指定」の導入を本格検討する方針を固めた。

 現在はドラッグを一つ一つ詳しく調べ、個別に「指定薬物」として規制しているが、成分構造を一部だけ変えて「合法」とうたう新種が横行。包括指定すれば、こうした「いたちごっこ」が断ち切れると判断した。

 現状では脱法ドラッグを取り締まる権限がない麻薬取締官が、独自に捜査、摘発できるよう薬事法の改正も検討する。

2012/01/27 09:56 【共同通信】



福岡県警、北九州市の脱法ハーブ店をを薬事法違反の容疑で捜査

脱法ハーブ2店捜索、薬事法違反疑いで福岡県告発
 福岡県による薬事法違反容疑での告発を受け、県警は26日、北九州市の脱法ハーブ専門店「カオサンロード紺屋町店」と系列の「カオサンロード小倉本店」(ともに小倉北区)を同法違反(指定薬物の授与)の疑いで捜索した。

 県薬務課によると、同課職員が昨年11月17日、紺屋町店で2種類の脱法ハーブを購入した際、サンプルとして受け取ったたばこ状の商品3本を成分鑑定したところ、1本から指定薬物が検出された。このため、今月11日付で県警小倉北署に告発した。同県が脱法ハーブ店を告発したのは初めて。

 昨年11月上旬、北九州市小倉北区で脱法ハーブを吸引し、搬送された男性が所持していたたばこ状の商品から同じ薬物が検出されており、男性が「小倉本店で購入した」と話していたことから、県警は同法違反(指定薬物の販売)容疑での立件も視野に、両店関係者から聴取している。

(2012年1月27日 読売新聞)



東日本大震災関連の15会議のうち10会議で議事録を作成せず

議事録未作成、10会議=震災対応で調査結果公表-政府
 政府は27日午前、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故への対応に当たった15会議体を調査した結果、原子力災害対策本部(本部長・首相)など10の会議が議事録を作成していなかったことを公表した。このうち3会議は、議事概要すら未作成だった。野党は政府対応に批判を強めており、国会論戦の新たな焦点に浮上してきた。

 議事録も議事概要も作っていなかったのは、同本部と緊急災害対策本部、被災者生活支援チーム。政府・東電統合対策室や官邸緊急参集チームなどは議事録を未作成だった。

 調査結果を受け、公文書管理を担当している岡田克也副総理は同日午前の閣僚懇談会で、2月中をめどに、議事概要を事後的に作成するよう関係閣僚に指示。また全ての閣僚に、公文書管理法に基づき文書管理の徹底も求めた。この後、岡田氏は関係者の処分について記者団に「(未作成の経緯などを)議論するので、その結果次第だ」と述べた。

 岡田氏は同日夕に記者会見し、詳細な状況や今後の対応を説明する。(2012/01/27-12:09)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012012700237



脱法ハーブ 傷害容疑で渋谷区のハーブ店を家宅捜索

少年3人中毒の疑い…渋谷のハーブ店捜索
 譲り渡したハーブで少年3人を薬物中毒に陥らせた疑いがあるとして、警視庁渋谷署は26日、傷害容疑で、東京都渋谷区道玄坂のハーブ店を家宅捜索した。

 25日夜に同店から譲り受けたハーブを吸った少年3人が体調不良を訴えて救急搬送されていた。渋谷署は陶酔や興奮作用がある化学物質を乾燥した葉に混ぜた薬物「脱法ハーブ」を販売した疑いもあるとみて調べるとともに、少年たちが吸ったハーブの成分について鑑定を進める。

 捜索容疑は25日、化学成分を混ぜたハーブを少年らに譲り渡し、薬物中毒に陥らせた疑い。

 警視庁などによると、25日午後9時40分ごろ、道玄坂2丁目の路上でハーブを吸引していた18歳の少年2人と17歳の少年1人が吐き気などを訴えて病院に搬送された。

 3人とも意識はあったが、薬物中毒の症状が見られた。ハーブは「近くの店でもらった」と話していたという。(共同)

 [2012年1月27日6時15分]





2012/01/26

ここ最近、テレビCMなどでVoIPアプリが注目されたことで、一気に制御信号が増加。NTTドコモとしては、このトレンドを予測できていなかったようだ。

なぜ起きた? 信頼が揺らぎかねないドコモの通信障害【石川温氏による解説】
文●石川温 編集●山口ひろ美
NTTドコモは、1月25日に都内で発生した通信障害について、経緯説明を行った。冒頭、岩崎文夫常務執行役員が「お客さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

総務省=NTTドコモに行政指導

相次ぐトラブル ドコモを行政指導
1月26日 16時12分
NTTドコモのスマートフォン向けのインターネット接続サービスなどで通信障害などのトラブルが相次いでいることを受けて、総務省は、26日、ドコモの幹部を呼んで「適切な措置が十分に取られていなかった」として、再発防止策を早急に実施することを求める行政指導を行いました。


2012/01/25

脱法ハーブ 吸引で一時意識不明となるなどの健康被害は昨年だけで若者を中心に30人に上るという

「脱法ハーブ」経営者逮捕 禁止薬物混ぜ客に
 幻覚作用をもたらす禁止薬物を混ぜた植物片を客に渡すなどしたとして、大阪府警は24日、ハーブ販売店経営・山内雅広容疑者(26)(大阪府富田林市)を薬事法違反(業としての授与など)容疑などで逮捕した、と発表した。府警は同店と系列の2店から、大麻などに似た使用感があるが、同法の規制外の「脱法ハーブ」を複数種類押収しており、販売実態の解明を進める。

 府警によると、問題の禁止薬物は昨年5月に同法の規制対象となったが、禁止薬物の成分をわずかに変えて規制外となる「イタチごっこ」が社会問題化。こうした脱法ハーブを扱う販売店が府内に56店あることが判明し、吸引で一時意識不明になるなどの健康被害は昨年だけで若者を中心に30人に上っているという。

 発表では、山内容疑者は昨年10月、大阪市天王寺区の「スパイスハート大阪本店」で、男性客(20)に禁止薬物を含んだ植物片2グラムを渡すなどした疑い。

 山内容疑者は「禁止薬物を売ったり渡したりしたことはない」と否認。一方で店で扱っていたハーブについては「茨城県の製造元から仕入れ、1日に約20万~25万円の売り上げがあった」と供述している。

 一方、府警が系列の「スパイスハート岸和田店」を捜索した際、大麻が見つかり、山内容疑者の弟で店長の辻岡雅基容疑者(23)を大麻取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕した。

(2012年1月25日 読売新聞)



docomo通信障害 「重大な事故」の可能性も=総務省

ドコモ“重大事故の可能性も”
1月25日 18時54分
NTTドコモの携帯電話で、25日午前8時半ころからおよそ4時間半にわたって東京の14の区で通話やメールがつながらなくなるなどの通信障害が起きました。通信設備の故障が原因で、総務省は法律上の「重大な事故」に当たる可能性もあるとして詳しい報告を求めることにしています。

会社側によりますと、25日午前8時半ころから東京の都心部などで、NTTドコモの携帯電話で通話やメールがつながらなくなるなどの障害が起きました。

影響が出た地域は、千代田区や港区、新宿区、葛飾区、世田谷区など14の区に及び、午後1時すぎに復旧しましたが、最大で252万人の利用者が影響を受けた可能性があるということです。

原因について会社側では、スマートフォンの普及による通信量の増加に対応するため、25日未明から一部の地域でデータ通信をやり取りする「パケット交換機」と呼ばれる通信設備を新しいものに切り替えて運用を始めたところ故障し、いわゆるふくそう状態が起きたと説明しており、「利用者にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と話しています。

総務省では、影響を受けた人数が多く障害が続いた時間も長いことから、電気通信事業法で定められた「重大な事故」に当たる可能性もあるとして、詳しい原因などの報告を求めることにしています。



2012/01/24

高速増殖原型炉「もんじゅ」の存廃 「エネルギー政策の見直し論議を見て考える」

「“もんじゅ”の存廃、今夏めど結論」-平野文科相
掲載日 2012年01月24日 10時20分
 平野博文文部科学相は23日、日刊工業新聞などのインタビューに応じ、高速増殖原型炉「もんじゅ」の存廃について「エネルギー政策の見直し論議を見て考える」と述べ、政府が夏までに示すエネルギー政策の方針をもとに、結論を出す考えを示した。そのうえで、核燃料サイクルについて「使用済み核燃料の処分のあり方などを含めてエネルギーを安定供給させることが重要」と語った。
 また、エネルギーの“ベストミックス”について「(昨年の原発事故を踏まえ)安全性を担保したうえで、安定的な供給をするための軸となるエネルギーは何か、再生可能エネルギーや代替エネルギーの開発状況はどうなるかといったことによって変わってくる」と話した。

2012/01/23

復興庁の設置日を2月10日とすることを決定

復興庁を2月10日設置=福島特措法案は来月上旬提出-政府
 政府の東日本大震災復興対策本部(本部長・野田佳彦首相)は23日、首相官邸で会合を開き、復興施策の司令塔となる復興庁の設置日を2月10日とすることを決定した。野田佳彦首相は会合で、「2月10日に復興庁開庁となった。これからワンストップで被災地の要望を受けて迅速に取り組む」と述べ、復興庁を中心に震災からの復興に全力を挙げる考えを強調した。

 会合ではまた、東京電力福島第1原発事故による原子力災害を受けた「福島復興再生特別措置法案(仮称)」の概要が報告された。同法案は福島の復興と再生を国の責務と明記。復興特区の税優遇策をさらに拡充することなどが柱で、2月上旬の国会提出を確認した。

 復興庁の本庁は東京に置き、被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の県庁所在市である盛岡、仙台、福島各市に出先機関「復興局」を配置。3県の太平洋沿岸部には復興局の下部組織として支所をそれぞれ2カ所設ける。設置場所は、岩手県宮古市、同釜石市、宮城県気仙沼市、同石巻市、福島県南相馬市、同いわき市。また、青森県八戸市、茨城県水戸市に事務所を開設する。(2012/01/23-20:03)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2012012300591



東日本大震災が起き、大地震はしばらくないと考えてしまう人がいるが、他の地域での発生確率はむしろ高まっていると認識してほしい=地震研の平田直教授

M7級首都直下地震、4年内70%…東大地震研
 マグニチュード(M)7級の首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生するという試算を、東京大学地震研究所の研究チームがまとめた。

 東日本大震災によって首都圏で地震活動が活発になっている状況を踏まえて算出した。首都直下を含む南関東の地震の発生確率を「30年以内に70%程度」としている政府の地震調査研究推進本部の評価に比べ、切迫性の高い予測だ。

 昨年3月11日の東日本大震災をきっかけに、首都圏では地震活動が活発化。気象庁の観測によると12月までにM3~6の地震が平均で1日当たり1・48回発生しており、震災前の約5倍に上っている。

 同研究所の平田直(なおし)教授らは、この地震活動に着目。マグニチュードが1上がるごとに、地震の発生頻度が10分の1になるという地震学の経験則を活用し、今後起こりうるM7の発生確率を計算した。

(2012年1月23日03時04分 読売新聞)




原子力災害対策本部 議事録作らず

政府の原災本部 議事録を作らず
1月22日 17時44分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡って、避難区域や除染の方針など重要な決定を行ってきた政府の「原子力災害対策本部」の議事録が作成されていなかったことが分かりました。専門家は「将来同じ失敗を繰り返さないようにするための財産が失われたという意味で、国民的な損失だと思う」と指摘しています。

政府の原子力災害対策本部は、総理大臣を本部長とし、経済産業大臣をはじめ全閣僚をメンバーとするもので、原発事故当日の去年3月11日に設けられ、避難区域や除染の基本方針、農作物の出荷制限など原発事故を巡る重要な決定を行ってきました。

NHKで、去年11月、それまでに開かれた21回の会議について「議事録や内容をまとめた資料など」の情報公開請求を行ったところ、公開されたのは、議題を記した1回の会議について1ページの「議事次第」だけで、議論の中身を記した議事録は作成されていなかったことが分かりました。

NHKの取材に対し、原子力災害対策本部の事務局を務めている原子力安全・保安院の担当者は「業務が忙しく議事録を作成できなかった」と説明しています。

公文書管理法は、国民への説明義務を果たすとともに政府の意思決定の過程を検証できるようにするため重要な会議の記録を残すよう定めており、公文書の管理を担当する内閣府は、原子力安全・保安院の担当者から聞き取りを行うなど経緯を調べています。原発事故への対応を巡っては、東京電力と政府が合同で事故対応を検討した「事故対策統合本部」でも主要な会議の議事録が作成されていなかったことが分かっており、内閣府は、この経緯についても調べています。

公文書の管理や情報公開制度に詳しい名古屋大学大学院の春名幹男特任教授は「政府の重要な立場にあった人たちは、記録を残さないと責任を果たしたことにはならない。今回は、自分たちの失策がそのまま記録されると困るので、あえて記録を残さなかったと思われてもしかたない。将来同じ失敗を繰り返さないようにするための財産が失われたという意味で、国民的な損失だと思う」と指摘しています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120122/k10015450241000.html


2012/01/22

菅内閣、最悪シナリオ 「ものすごい内容だったので、文書はなかったことにした」

【最悪シナリオを封印】 菅政権「なかったことに」  大量放出1年と想定  民間原発事故調が追及
公文書として扱われず

 東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。





復興庁事務次官に元国土交通事務次官の峰久幸義氏を起用へ

復興庁初代次官に峰久氏=政府方針
 政府は22日、2月10日に発足する予定の復興庁の初代事務次官に元国土交通事務次官で東日本大震災復興対策本部事務局長の峰久幸義氏を充てる方針を固めた。野田佳彦首相は、平野達男復興担当相を復興庁の専任相に横滑りさせる方針で、復興本部事務局で平野氏を支えてきた峰久氏の起用が適当と判断した。(2012/01/22-21:14)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012012200167


仙台市潜伏中の1996年2月には、斎藤容疑者が知人に預けた金を回収するため上京しており、資金に余裕はなかったとみられる。

「誰かばう?」謎残る逃走生活=教団支援の有無解明―銃撃事件で聴取も・平田容疑者
2012年01月20日

公証役場事務長に対する逮捕監禁罪で起訴されたオウム真理教(現アレフ)元幹部平田信容疑者(46)。警視庁の調べにはほとんど口を開かず、17年近い逃走生活にはまだ謎も残る。同庁は今後、教団関係者の支援の有無や警察庁長官銃撃事件への関与について、本格的に事情を聴く方針だ。

 「迷惑がかかる」。平田容疑者は出頭直後から逃走生活の説明をほぼ拒否。当初は斎藤明美容疑者(49)=犯人蔵匿容疑で逮捕=の存在を隠す目的とみられたが、同容疑者の自首後も態度は変わらず、捜査幹部は「他に誰かかばっているのではないか」といぶかる。

 別の捜査幹部は、斎藤容疑者が自首の際に提出した現金800万円の出所を疑問視する。同容疑者は「平田容疑者が教団から渡された逃走資金1000万円の残りと大阪でためた金」と説明するが、仙台市潜伏中の1996年2月には、斎藤容疑者が知人に預けた金を回収するため上京しており、資金に余裕はなかったとみられる。

 斎藤容疑者の月収は家賃を引くと十数万円。整骨院就職後に全てためた場合、その中から約5万円貯金した計算で、同幹部は「貯蓄本が出せる」と他からの支援を疑う。

 800万円は全て2004年以降に発行された現行一万円札で、旧紙幣の逃走資金は斎藤容疑者の給与と入れ替え、痕跡を消したことも分かった。

 公安関係者などによると、平田容疑者は逃走前に大阪市内の教団施設にいた。また、東大阪市の潜伏先近くにはアレフなどの施設があり、元信者も多く住むという。

 95年3月の長官銃撃事件についても、似た人物の目撃情報に加え「平田容疑者から『事件後フェリーから銃を捨てた』と聞いた」との元信者の証言もある。同容疑者は関与や発言を否定するが、捜査関係者には「何か事情を知っているのではないか」との見方も根強い。(了)

平田信(ひらた・まこと)、斎藤明美(さいとう・あけみ)

[時事通信社]


http://news.toremaga.com/nation/nnews/379482.html


2012/01/21

浪江町の採石場  少なくとも49か所で一般住宅の工事に使用される

浪江町の石使用か 福島市新築住宅で高線量
2012年1月21日 15:34
 福島第一原子力発電所事故の計画的避難区域にある福島・浪江町の砕石場の石が各地の工事に使われていた問題で、福島市の新築住宅でも石が使われていた可能性があるとして、県などが20日に再調査した。その結果、室内などで周辺よりも高い放射線量が確認されたという。

 県などによると、問題の石が使われた新築住宅では、住宅周辺の空間線量が一時間当たり0.5マイクロシーベルトに対し、室内では床から1メートルの高さで最も高い場所一時間当たり0.83マイクロシーベルトだった。また、床下のコンクリート部分でも最高で一時間当たり1.95マイクロシーベルトと、周辺よりも線量が高かった。

 県は今後、国と対応を検討する他、問題の石を使った可能性のある家について全て線量を調べるという。




厚生労働省、原発作業員の日常生活での被曝分を合算せず

生活時の被ばく合算せず 原発作業員の健康管理に批判も
 東京電力福島第1原発事故の収束に当たる作業員の放射線被ばく線量管理で、厚生労働省が作業時の被ばくだけを算出し、避難の際や日常生活での被ばく分を合算していないことが21日、分かった。今後本格化する除染作業も同様に合算しない。

 原発、除染とも作業員の線量限度は「5年で100ミリシーベルトかつ1年で50ミリシーベルト」。厚労省は「作業と日常生活では被ばく量低減のための対策が異なるため管理上、分けて考える」と説明する。

 しかし関係者から「事故後は避難時や生活での被ばくも無視できない量。健康上問題になるのはトータルの線量で作業と生活を分けるのはおかしい」と批判も出ている。

2012/01/21 17:38 【共同通信】

S&P 「日本は今の国債の格付けを維持するためにも早急に財政再建に取り組むべき」

“日本は早急に財政再建を”
1月21日 11時34分
アメリカの大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」の国債格付けの責任者がNHKのインタビューに答え、日本は今の国債の格付けを維持するためにも、早急に財政再建に取り組むべきだと警告しました。

大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」は、先週末にフランスなどユーロ圏の9か国の国債を一斉に格下げする異例の対応に踏み切るなど、その動向が市場の注目を集めており、日本国債については去年1月に上から4番目の水準に格下げしています。

「スタンダード・アンド・プアーズ」の国債格付け部門の責任者ジョン・チェンバース氏は、NHKのインタビューに対し、「日本は今後、財政再建のために歳出を減らし、通常の財政状態に戻すことが必要となる」と述べ、日本は今の国債の格付けを維持するためにも早急に財政再建に取り組むべきだと警告しました。

そのうえで、「歳入面での選択肢となる消費税は、徴収しやすく非常に効率的な税制であり、ほかの税金とは違って景気に悪影響を及ぼすことはないと考える」と述べ、消費税の引き上げも含めた議論の行方を見守りたいという考えを示しました。また、格付けを決定する要素の1つとして政治の状況も考慮するとしたうえで、「日本の政治状況はアメリカやヨーロッパと非常によく似ている」と述べ、与野党の対立により、財政再建へ向けた重要な意思決定ができない日本の政治状況に懸念を示しました。

計画的避難区域の採石場、最高で毎時約40μ㏜

東日本大震災:福島第1原発事故 浪江町、最高で40マイクロシーベルト検出 国と県など採石場を現地調査 /福島
 浪江町の砕石を使った二本松市のマンションや福島市の住宅から高放射線量が検出された問題で、国と県は20日、砕石を出荷した浪江町にある双葉工業の採石場を現地調査した。現場には石が山積みになっており、周辺の放射線量などをチェックしたところ、最も高いところで40マイクロシーベルトを記録した。

 調査は午前10時半から始まり、県の担当者や環境省、原子力災害対策本部の職員ら11人が、放射性物質の種類や線量を調べた。

 その結果、屋根のない8カ所に保管された砕石から1メートルの地点で毎時約11~40マイクロシーベルトだった。屋根のある3カ所にあった砕石から1メートルのところでは毎時16~21マイクロシーベルトで、屋根の端の下にあった砕石から1センチの部分では毎時10マイクロシーベルトを検出した。また、33カ所からサンプルとして砕石を採取、県の原子力センターが今後調査し、来週にも分析結果を公表する。

 問題となった砕石は、浪江町のうち計画的避難区域になった地区で原発事故前に採取され、事故後も現地で屋外に置かれていた。県は同区域や警戒区域などにある、ほかの27カ所の採石場について、来週以降、現地調査を実施する。【宗岡敬介】

毎日新聞 2012年1月21日 地方版

先月12日、「もんじゅ」制御棒に原因不明の動作トラブル 保安院の公表遅れる

もんじゅで原因不明トラブル、存廃論議に拍車も
 経済産業省原子力安全・保安院は20日、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、制御棒の駆動機構に不具合が生じたとして、同機構に原因究明と再発防止を指示した。

 保安院によると、不具合が生じたのは昨年12月12日。駆動機構19基のうち、1基が動作確認試験で稼働せず、2日後の再試験で動いた。さらに別の1基も動かず、機構は、原因を究明できないとして工場で分解点検する方針。

 公表が遅れた点について保安院は「制御棒がすべて挿入されていた上、機構側が地元で公表していた」と釈明した。もんじゅは現在、原子炉に制御棒が挿入された状態で、安全性に問題はない。しかし、東京電力福島第一原発事故を受けて政府がもんじゅの存廃を含めた原子力政策全般の見直しを進めており、不具合は議論に拍車をかけそうだ。

(2012年1月20日21時57分 読売新聞)


捜査幹部、「出頭時、年内の逮捕に異常なこだわりをみせていた。ウサギだけが理由とは思えない」

平田容疑者「やめて」松本死刑囚の話に取り乱す



2012/01/20

平田信容疑者を逮捕監禁罪で起訴  致死罪の適用は見送り

平田容疑者を逮捕監禁罪で起訴=爆発事件で再逮捕へ-仮谷さん致死適用せず・地検
 オウム真理教(現アレフ)による1995年の目黒公証役場事務長仮谷清志さん=当時(68)=拉致事件で、東京地検は20日、逮捕監禁罪で元教団幹部平田信容疑者(46)を起訴した。仮谷さんの死亡に関わった直接の証拠はないとして、致死罪の適用は見送った。捜査関係者によると、「指示されて車を運転した」と起訴内容を認めている。

 警視庁は今後、一緒に逃亡していたとされる元信者斎藤明美容疑者(49)=犯人蔵匿容疑で逮捕=の刑事処分を待ち、東京都杉並区のマンションに爆発物が仕掛けられた事件で、平田容疑者を再逮捕する方針。一時関与が指摘された警察庁長官銃撃事件についても事情を聴く。

 起訴状によると、平田容疑者は元教団代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(56)らと共謀し、教団から離れていた仮谷さんの妹の居場所を聞き出すため、95年2月28日午後4時半ごろ、品川区の路上で仮谷さんをレンタカーに拉致。山梨県の旧上九一色村の教団施設に連れ込み、翌3月1日午前11時ごろまでの間、監禁したとされる。

 仮谷さんは麻酔薬を継続的に注射されて施設で死亡、遺体は施設内で焼却された。
 同事件をめぐっては、松本死刑囚ら9人の有罪判決が確定。指揮役の元教団幹部井上嘉浩死刑囚(42)らは事情聴取に対し、「(平田容疑者は)拉致計画について知っていたと思う」と説明したが、同容疑者の車に仮谷さんは乗っておらず、東京地検は、薬の継続的な投与は知らなかったとして、死亡に関与した証拠はないと判断した。(2012/01/20-18:02)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012012000648


厚生労働省、「合法」と称する「脱法ハーブ」の取り締まり強化を指示

脱法ハーブ、取り締まり徹底指示…厚労省
 幻覚作用がある薬物を植物片に混ぜ、「合法」と称した「脱法ハーブ」の販売が横行している問題で、厚生労働省は20日、関係部局長会議を開き、脱法ハーブの無許可販売の取り締まり強化と健康被害事例の収集の徹底を指示した。

 会議では、木倉敬之・医薬食品局長が「販売店が増加し、若者を中心に乱用が広がって健康被害の発生が懸念されている」と指摘。「業者に対する監視指導、取り締まり強化をお願いしたい」と指示した。

 薬事法では、効能をうたい、吸引など人体への摂取を目的に販売する場合は県や国の許可が必要。しかし、脱法ハーブを扱う店の大半は「お香」などと称して摘発を逃れている。

 脱法ハーブを巡っては、少なくとも14都道府県の142店で販売されていることが読売新聞の調査で判明している。

(2012年1月20日19時48分 読売新聞)



アンドロイドマーケット 無料アプリ上位400本のうち全体の6%が利用者のメルアドや電話番号、位置情報などをアプリ会社や広告企業へ無断送信

スマホ向けアプリから電話番号など無断送信 機能と無関係な情報も
 KDDI研究所(埼玉県ふじみ野市)が、スマートフォン(多機能携帯電話)で人気の無料アプリ(ソフト)400本を調べたところ、約6%が電話番号や端末ID(識別番号)などとともに、位置情報や利用アプリの一覧を無断で外部に送信していたことが20日までに分かった。

 位置情報などの送信はサービスのために不可欠な場合もあるが、アプリが必要な情報とは明らかに無関係なものも含まれており、問題視する声が強まりそうだ。

 調査対象は米グーグルのサイト「アンドロイドマーケット」で配信されているアプリ。研究所がゲームや電子書籍、ニュース配信などさまざまなアプリを解析した。

 その結果、半数近い181のアプリが、端末IDなど何らかの利用者情報を外部送信していることが判明。全体の約6%に当たる25のアプリでは、ID、電話番号など端末を特定できる情報と、位置情報などを組み合わせて送り、個人の行動や趣味が外部に伝わりかねない状態だった。中国など海外に情報を送るアプリもあったという。

 情報はアプリ会社などに送られ、主に広告配信に利用されているとみられる。研究所は「アプリ会社は情報収集などについて適切に利用者に伝えるべきだ」としている。

 KDDI(au)やNTTドコモが独自に手掛ける配信サイトは、アプリが安全かどうかを審査した上で提供しているという。

 総務省はアプリを通じて個人情報が外部に流出している現状を受け、対応策などを検討するワーキンググループを20日に発足させた。6月をめどに報告書をまとめる。
[ 2012年1月20日 18:45 ]




外国人旅行者数、前年比27・8%減

2011年の来日外国人、一気に240万人減
 2011年の来日外国人旅行者数(推計)は、過去最高だった前年(約861万人)に比べ27・8%減の621万9300人と大幅に減少した。

 独立行政法人・日本政府観光局が20日発表した。減少幅は多くの外国人が来日した大阪万博の翌年にあたる1971年(22・7%)を上回って過去最大となった。

 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、各国で日本への旅行を敬遠する動きが広がったのが要因。政府の11年に1100万人という目標を大きく割り込んだ。

 国・地域別では韓国が32・0%減、中国が26・1%減、台湾が21・6%減、香港が28・3%減などだった。

 また、11年12月は前年同月比11・7%減の57万2300人だった。震災直後の4月に62・5%減まで落ち込んで以降、徐々に回復はしてきているが、欧州危機や円高の影響は払拭されておらず、本格回復には時間がかかりそうだ。

(2012年1月20日19時02分 読売新聞)

「冷やされた湯気が水滴として落ちているだけではなく、核燃料の冷却のために原子炉に注いでいる水が、損傷した部分から漏れ出て、構造物を伝って落下しているのではないか」

福島第一2号機 格納容器内を初撮影
2012年1月20日 07時07分



平田容疑者=「斎藤容疑者の給料が入るたびに新しい紙幣と交換していた」

逃走資金、先に使った=保管の800万円は給与から-教団との関係隠す・斎藤容疑者
 オウム真理教元幹部平田信容疑者(46)=公証役場事務長拉致事件で逮捕=と一緒に逃走していたとされる元信者斎藤明美容疑者(49)=犯人蔵匿容疑で逮捕=が、潜伏先の自宅に保管していた現金800万円について、「自分の給料を充て、教団から受け取った逃走資金は先に使った」と供述していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。

 紙幣から教団関係者の指紋は検出されず、警視庁は両容疑者が教団との関係を隠そうとしたとみて調べている。

 捜査関係者によると、平田容疑者は1995年、教団から逃走資金として現金1000万円を受け取り、斎藤容疑者と逃亡。2人は東北地方を転々とした後、大阪に潜伏し、斎藤容疑者は2000年ごろ、東大阪市の整骨院に就職した。

 整骨院の給料は十数万円で、斎藤容疑者は「給料はためて、教団の逃走資金から先に使った。教団との関係が分からないようにするため、紙幣を取り換えた」と供述。同市の自宅マンションに保管し、自首の際に提出した800万円からは教団関係者の指紋は検出されなかった。(2012/01/20-13:12)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012012000416


大阪市内には現在も、オウムから分派した教団主流派「アレフ」と非主流派「ひかりの輪」が、ともに施設を持っている

大阪潜伏は「教団道場あり土地勘あったから」 平田容疑者、逮捕監禁罪できょう起訴へ
2012.1.20 11:19
 オウム真理教元幹部、平田信(まこと)容疑者(46)をかくまったとして逮捕された元信者、斎藤明美容疑者(49)が、15年前に大阪府へ逃げてきた理由について「教団の道場があったから」と供述していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。平田容疑者らは教団との決別を強調しているが、警視庁は教団関係者から逃走支援を受けていなかったか調べている。

 東京地検は、平成7年の東京・目黒公証役場事務長監禁致死事件をめぐり、20日に平田容疑者を逮捕監禁罪で起訴する方針。警視庁は後日、宗教学者の元自宅爆発事件の爆発物取締罰則違反容疑でも再逮捕する方針で、斎藤容疑者についても引き続き調べを続ける。

 捜査関係者によると、斎藤容疑者は、潜伏先に大阪を選んだ理由を「教団の道場があったし、土地勘もあったから大阪に来た」などと供述。実際に大阪市淀川区などにはかつて、教団の道場があり、平田容疑者も事件前に出入りしていた。

 大阪市内には現在も、オウムから分派した教団主流派「アレフ」と非主流派「ひかりの輪」が、ともに施設を持っている。警視庁は平田容疑者らが教団関係者と接触した可能性もあるとみて調べている。

 また、東京・南千住で7年3月に発生した警察庁長官銃撃事件への関与が疑われていたことについて、平田容疑者が「事件当時、関西にいた」と、滝本太郎弁護士にアリバイを説明していることも分かった。

東日本大震災の本震1ヶ月前から「ゆっくり滑り(スロースリップ)」現象

震災1カ月前からゆっくり滑り 東大地震研が2回確認
2012年1月20日8時3分


 東日本大震災が発生する約1カ月前から、震源に向かって「ゆっくり滑り」と呼ばれる現象が2回起きていたことが、東京大地震研究所の解析でわかった。巨大地震の引き金になった可能性があるという。20日の米科学誌サイエンス電子版に論文が掲載される。

 地震研の加藤愛太郎助教らは、巨大地震発生に至る過程を明らかにしようと、宮城県と岩手県に設置された気象庁や東北大などの地震計14個の記録から、極めて小さな地震を含む1416の地震を調べた。

 解析によると、小さな地震が相次ぎ、発生場所が時間とともに南下して、巨大地震の震源に近づいていく現象が2回起きていた。1回目は2月中旬から2月末まで、2回目は3月9日にマグニチュード7.3の大きな前震が起きてから11日までの間だった。
http://www.asahi.com/science/update/0119/TKY201201190618.html


原子炉監視システムの情報送信装置の非常用電源が外れたまま放置された問題  原子力安全基盤機構、工事の完了確認を怠る。 東電と保安院は説明に食い違いも

東日本大震災:福島第1原発事故 データ送信装置、非常電源外れ放置 基盤機構確認せず
 ◇東電に工事依頼
 東京電力福島第1原発で、国の原子炉監視システム(緊急時対策支援システム=ERSS)に原子炉の状況を送信する「メディアコンバーター」(MC)が非常用電源と接続しないまま放置された問題で、接続工事を東電に要請した原子力安全基盤機構が完了の確認を怠っていたことが分かった。経済産業省原子力安全・保安院と同機構が19日、明らかにした。

 同機構はERSSの運用主体。機構によると、事故前の10年11月、東電がMCを設置する場所を間違えたため、ケーブル類の長さが足りず接続できなくなった。機構が工事をやり直すよう要請したが東電は放置し、機構側も確認しないままそれに気付かなかったという。

 また、保安院は事故後の昨年8~9月、この経緯を知りながら発表しなかった。理由について森山善範原子力災害対策監は19日の記者会見で「担当レベルは公表まで思い至らなかった。関心が高い問題なので可能な限り公表すべきだった」と述べた。

 今回の問題を受け、保安院は全国の原発に原子炉データの送信装置に非常用電源を設置することや、送信経路の多重化を義務づけることを検討する。【岡田英】

毎日新聞 2012年1月20日 東京朝刊




2012/01/19

福島第一原発2号機格納容器内の画像を公開

格納容器内、水面見えず=東電予測より低い水位-2号機内視鏡調査・福島第1
 東京電力福島第1原発事故で、東電は19日、同日午前に実施した2号機格納容器内の工業用内視鏡による撮影結果を公表した。撮影できた範囲では格納容器内にたまった水面は確認できなかった。

 事故後、1~3号機の格納容器内の様子を直接確認するのは今回の2号機が初めて。東電は、格納容器内の圧力などから、格納容器底部から約5メートルの高さまで水がたまっていると予測していたが、今回撮影できた範囲では水面が確認できず、予測より水位は低いとみられる。

 記者会見した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「水面は確認できていないが、大量の湿気と水滴が上から落ちてきており、冷温停止状態と異なる状況にはなっていないと思う」と述べた。(2012/01/19-20:54)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012011900727








二本松市の民家で使用しているまきストーブの灰から高濃度の放射性セシウムを検出

まきストーブ灰から放射性物質
1月19日 17時48分
福島県二本松市で、住宅の庭で保管されていたまきをまきストーブで燃やしたところ、灰から1キロ当たり4万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されました。環境省は、放射性物質を含むおそれのあるまきを燃やした灰は自治体が回収したうえ、適切に処分するよう、福島県など8つの県に通知しました。

環境省によりますと、去年11月、福島県二本松市から「まきは燃やしても問題ないのか」という問い合わせを受けて、市内の2つの住宅で保管されていたまきをまきストーブで燃やしたところ、灰から、1キロ当たり最大で4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されました。

まきの扱いを巡っては、林野庁が去年11月、まき自体に含まれる放射性セシウムが1キロ当たり40ベクレルを超えるものは流通させないよう都道府県に通知しています。しかし今回のまきは、いずれも住民が近くの山から採ってきて震災前から庭で保管していたもので、原発事故によって放射性物質が付着したとみられています。

環境省は、震災後に屋外に保管されていたまきについて、まきストーブやボイラーで燃やして出た灰は庭や畑にまいたりせず、市町村が回収し、放射性物質の濃度に応じて適切に処分するよう、福島県を含む東北地方と関東地方の8つの県に通知しました。






滝本弁護士によると、平田容疑者は国松長官銃撃事件について斎藤容疑者に「当時は別の場所にいた」と話し、関与を否定したという

「事件当時は関西にいた」=警察庁長官銃撃で平田容疑者
 公証役場事務長逮捕監禁事件で逮捕されたオウム真理教元幹部平田信容疑者(46)が、関与が指摘された警察庁長官銃撃事件について、「事件当時は関西にいた」と話していることが19日、同容疑者と接見していた滝本太郎弁護士への取材で分かった。
 銃撃事件は1995年3月30日発生。国松孝次警察庁長官(当時)が東京都荒川区の自宅マンション前で、銃撃され重傷を負った。2010年3月に時効が成立したが、警視庁はオウム真理教の関与があったとする捜査結果を公表した。
 平田容疑者は現場で似た人物が目撃されたことや射撃経験があることなどから、関与した疑いが一時指摘されていた。(2012/01/19-13:14)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012011900461



偽名の「吉川祥子」は平田容疑者が吉祥天から命名した

吉祥天や「百恵+キョンキョン」 斎藤容疑者の偽名由来
2012年1月19日15時4分
 オウム真理教の元幹部平田信(まこと)容疑者(46)をかくまったとして犯人蔵匿の疑いで逮捕された元信徒斎藤明美容疑者(49)が警視庁の調べに対し、逃亡生活中に使っていた偽名の「吉川祥子(よしかわ・しょうこ)」について「(仏教の女神の)吉祥天(きっしょうてん)が由来で、平田容疑者が名付けた」と供述していることが19日、捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者などによると、斎藤容疑者は1997年ごろから今月10日の自首直前まで、吉川祥子と名乗って大阪府内の整骨院で働くなどし、この偽名で健康保険証も入手。調べに「偽名は自分ではなく平田容疑者が考えた。吉祥天から命名した」と供述しているという。吉祥天は、ヒンドゥー教の女神・ラクシュミーが仏教にとり入れられた守護神とされる。

 また、斎藤容疑者は95年11月~96年2月、「山口今日子」の偽名で仙台市の料亭に勤務。警視庁の調べと弁護人に対し、「人気歌手の山口百恵さんと小泉今日子さんのファンだったので使った」と説明しているという。

東電、原子炉を監視する装置の非常用電源を外したまま放置し3月11日を迎える

東日本大震災:福島第1原発事故 データ送信装置、非常電源外れ放置--事故前4カ月
 東京電力は19日、福島第1原発で原子炉の状況を監視する国の装置の非常用電源が4カ月間外れ、昨年3月の同原発の事故まで放置されていたと発表した。事故後2時間ほど原発の状況を示すデータが送信できていなかったといい、事故の初期対応や放射性物質の拡散予測に影響した恐れがある。

 非常用電源が外れていたのは東電の「メディアコンバーター」(MC)という装置で、原発の状況を監視する国の「緊急時対策支援システム」(ERSS)にデータを送る。そのデータは、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)に送信、放射性物質の拡散予測に使われる。

 東電によると、事故前の10年11月、設備更新工事で、MCを非常用電源につなごうとしたが、ケーブルが短かったため接続できず、その後もそのままになったという。

 その結果、ERSSは東日本大震災で原発の外部電源が喪失した11年3月11日午後2時47分ごろ、データ送信が止まった。通信網は余震で同日午後4時43分ごろにダウンしており、非常用電源が外れていなければその間はデータ送信ができた可能性が高いという。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は記者会見で「伝送できなかったのは初期段階のデータで、SPEEDIへの影響は少ないと推定している。緊急性が高いと思っていなかった」と釈明した。

 ERSSは、全国の原発の原子炉格納容器を監視して、事故の展開を予測する。国が155億円を投じて開発した。【奥山智己】

毎日新聞 2012年1月19日 12時59分(最終更新 1月19日 13時12分)





経産省が流通ルートを調べているが、少量販売の場合、建設会社の間で伝票などの記録を残さずに取引していたケースもあるといい、流通範囲の特定は難航している

汚染砕石:福島県発注工事11カ所でも使用
 福島県浪江町の砕石を使った同県二本松市の新築賃貸マンションから高放射線量が検出された問題で、県が発注した工事11カ所でも問題の砕石が使われていたことが19日、県の調べで分かった。このうち本宮市の五百川の河川護岸工事1カ所で周囲(毎時0.3~0.4マイクロシーベルト)より高い1マイクロシーベルトを検出した。県は川の流水部の護岸のため、人への影響は少ないとみている。

 他の工事は道路8カ所、河川1カ所、県営住宅1カ所で、いずれも周囲より高い線量は検出されなかった。

 また、アパート建設大手の大東建託(本社・東京都港区)が福島県内で建設した木造2階建て賃貸アパート9棟でも使われていた。同社によると、建物の基礎や舗装用コンクリートに使用。建物内外で放射線量を測定したところ、周辺とほぼ同じ値だったという。

 同社は震災以降に県内で新築した109棟の賃貸アパートを調査した。9棟の所在地は明らかにしていない。

 一方、この砕石を材料にした生コンクリートの販売記録が一部ないことが判明。業界組合は新聞広告や折り込みチラシなどで、購入した可能性のある県内の事業者や個人に連絡を求めることを決めた。

 福島県北生コンクリート協同組合によると、問題の砕石を使い二本松市と本宮市の生コン2社から販売されたのは約2000立方メートルで、約200社が建設や土木工事に使った。一部は伝票を書かずに事業主や個人に売っており、購入者を追跡できないという。【乾達、鈴木梢】

毎日新聞 2012年1月19日 11時45分(最終更新 1月19日 14時04分)





1日の食事に含まれる放射性セシウムの量 福島県4.01ベクレル、関東地方0.35ベクレル、西日本でほとんど検出されない

福島の食事、1日4ベクレル 被曝、国基準の40分の1
2012年1月19日3時0分

 家庭で1日の食事に含まれる放射性セシウムの量について、福島、関東、西日本の53家族を対象に、朝日新聞社と京都大学・環境衛生研究室が共同で調査した。福島県では3食で4.01ベクレル、関東地方で0.35ベクレル、西日本でほとんど検出されないなど、東京電力福島第一原発からの距離で差があった。福島の水準の食事を1年間食べた場合、人体の内部被曝(ひばく)線量は、4月から適用される国の新基準で超えないよう定められた年間被曝線量の40分の1にとどまっていた。

弱ったウサギを看取って出頭するつもりだったが「気持ちの落ち込みがひどく年末までかかった」

平田容疑者「ウサギみとり出頭」 でも死んだのは夏ごろ
2012年1月18日8時43分
 17年近く逃亡を続けていたオウム真理教の元幹部平田信(まこと)容疑者(46)=東京の目黒公証役場事務長拉致事件で逮捕=が警視庁の調べに対し、昨年の大みそかに出頭したことについて「飼っていたウサギをみとってから出頭したかった」と供述していることが17日、捜査関係者への取材でわかった。

 逃亡生活をともにしていたとされる元信徒の斎藤明美容疑者(49)=犯人蔵匿容疑で逮捕=は10日未明に自首した際、このウサギの骨とみられるものを持参し、同様の説明をしているという。

 捜査関係者によると、平田容疑者は出頭した理由の一つに警察庁長官銃撃事件を挙げ、「自分が犯人と疑われていたので出頭できなかった。時効になったので誤った逮捕はないと思った」と供述しているという。




2012/01/18

4月から「乳児用食品」の表示義務づけへ=食品に含まれる放射線物質の新基準

「乳児用食品」表示義務付けへ 放射性物質の新基準
2012年1月18日20時2分
 食品に含まれる放射性物質の新基準について、消費者庁は、基準が「一般食品」よりも厳しくなる「乳児用食品」を買う人が区別できるよう、表示を義務づける方針を決めた。

 新基準案では、一般食品は1キロあたり放射性セシウム100ベクレル、乳児用食品は50ベクレルとされ、4月1日から適用される予定だ。

 厚生労働省が想定している乳児用食品は、粉ミルクや離乳食のインスタント食品など乳児向けの食品とすぐわかるものだけではなく、焼き菓子のボーロや軟らかいせんべいのように、大人も食べられるおやつも含まれる。一般用、乳児用どちらが適用されているか迷うことも予想される。

 消費者庁が18日に内閣府消費者委員会に諮問した案では、乳児用の基準が適用される食品には、「乳児用規格適用食品」などと文字で表示する。粉ミルクや、「7カ月から食べられます」「ベビーフード」といった、乳児向けということがわかる記載があり、判断に迷わない場合は省略することも認める方針だ。

 一般から意見を募集するなどの手続きの後、消費者委からの答申を受けた上で案を見直し、4月中をめどに決定する。



原子力安全委員会=原発事故で住民の避難判断にSPEEDIを使用しない見直し案をまとめる

避難判断にSPEEDI使わず…安全委が改定案

 原子力防災指針の改定を検討している内閣府原子力安全委員会の作業部会は18日、原発事故で住民の避難判断をする際、放射性物質拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」は信頼性が低いため使わず、実測した放射線量などをもとに判断するという見直し案をまとめた。

 「スピーディの予測は不確実性が大きく、緊急時の活用は困難」というのが見解。「予測情報が提供されていれば、より適切な避難経路などを選ぶことができた」とする政府の東京電力福島第一原子力発電所事故調査・検証委員会の中間報告書(昨年12月)の指摘と対立するもので、議論を呼びそうだ。

 現行の原子力防災指針では、「スピーディの情報や事故状況などを基に、50ミリ・シーベルト以上の被曝が予測される場合に、避難指示を出す」となっているが、実際の住民の避難指示には活用されず、批判されていた。

(2012年1月18日11時37分 読売新聞)

2012/01/17

福島県広野町の中学校で土の除染作業をしていた59歳男性が死亡。 国の除染差作業での死亡は伊達市に続き二人目。

除染中に作業員死亡=2人目、放射線影響せず-福島
 日本原子力研究開発機構福島技術本部などは17日、福島県広野町周辺で実施している除染モデル事業で働いていた男性(59)が同日の作業中に死亡したと発表した。放射線被ばくが影響した可能性は極めて低いという。同機構の除染事業での死亡は2人目。
 同機構などによると、この日は7人のグループで午前9時から作業を開始。男性はしゃがみ込みながら土を掘り起こし、表土を除去する作業をしていた。午前11時55分ごろ、倒れているところを同僚が発見し、病院で死亡が確認された。(2012/01/17-18:36)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012011701335


政府と福島県、母乳の放射性物質の検査を実施へ

母乳検査 全額補助へ
2012年01月17日

●県、子育て不安解消策

 原発事故による子どもへの健康影響に対する不安解消のため、県は新年度から、乳児を抱える母親の母乳検査や屋内の遊び場整備など、子育て世代向けの新たな支援事業を始める。

16日に開かれた県議会政調会で、県保健福祉部が明らかにした。

母乳検査は、4月に発足予定の原子力安全庁(仮称)の来年度予算案に計上された事業費5億6千万円を財源として活用する。県内で年間約1万8千人の新生児のうち、母乳で子育てする約1万人の母親が対象となる見通しで、5万円前後の検査費は原則として全額を補助する方針。希望者が採取した母乳を民間の検査機関で分析する方法を検討している。

 また、来年度から助産師などが、妊産婦からの放射線についての電話相談に応じる専門の窓口も設置する。屋外での活動を控える子どもたちの体力低下を防ぐため、市町村が設置する屋内の遊び場などの施設整備への助成も充実させる。





食品に含まれる放射性セシウムの新基準値について一般の消費者を対象にした説明会を開催=厚生労働省と食安委

東日本大震災:食品放射線新基準 政府が説明会
 4月施行予定の食品に含まれる放射性セシウムの新基準値について、政府による国民向けの説明会が16日始まった。放射性物質の健康影響や、自治体が実施中のモニタリング検査などへの理解を深めてもらうことも目的。2月末までに、福島、宮城、岩手、愛知、大阪、福岡の計6府県でも行われる。

 東京都千代田区で市民約200人が参加して行われた16日の説明会では、厚生労働省や農林水産省の担当者が現行の暫定規制値より厳しくなる新基準値の考え方やコメの検査状況などを説明。質疑も行われた。

 会場からは、「一般食品」で1キロあたり100ベクレルなどとした新基準値について「さらに低くすべきだ」という意見が出された。

毎日新聞 2012年1月17日 東京朝刊



文部科学省、「SPEEDI」の予測情報を一般への公表より9日早い3月14日に米軍に提供。

拡散予測、米軍に提供 事故直後に文科省
 東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供していたことが16日、分かった。

 SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。

2012/01/16 22:21 【共同通信】



黒川氏は会合後の記者会見で、菅直人前首相らへの公開聴取も「検討事項に入っている」と語った

東日本大震災:国会原発事故調「責任所在明らかに」 菅氏ら聴取「検討」
 国会が設置した原発事故調は16日、国会近くの憲政記念館で第2回会合を開いた。政府事故調の畑村洋太郎委員長(東大名誉教授)が昨年末公表した中間報告書の内容を説明し、「(政府や東電の)責任追及は目的としない」と強調。黒川清委員長は同日報道陣に配った文書で「責任の所在を明らかにしつつ、真相究明を行うことが重要」とし、両事故調の姿勢の違いが浮き彫りになった。

 畑村氏は中間報告の自己採点を問われ「90~95点」と回答。しかし国会事故調の委員は「地震・津波と原発事故の複合災害のおそれを関係者がなぜ無視してきたか、中間報告は(内容が)薄い」と指摘した。黒川氏は会合後の記者会見で、菅直人前首相らへの公開聴取も「検討事項に入っている」と語った。【笈田直樹】

毎日新聞 2012年1月17日 東京朝刊



出頭を決意した後、平田用の自転車を購入

斎藤容疑者、出頭に使うため自転車購入
 オウム真理教の元幹部、平田信容疑者をかくまったとして元出家信者の女が逮捕された事件で、女が先月、平田容疑者の出頭に使うため新しい自転車を購入していたことが新たにわかりました。

 オウム真理教の元出家信者、斎藤明美容疑者は平田信容疑者を2004年から東大阪市のマンションにかくまったとして逮捕されました。

 平田容疑者の出頭当日、2人は潜伏先のマンションを隠すため、およそ7キロ離れた大阪市の地下鉄・本町駅まで自転車で移動したとみられていますが、斎藤容疑者と接見した滝本太郎弁護士への取材で、平田容疑者の自転車は出頭の際に使うために、先月購入していたことが新たにわかりました。

 「彼女はもともと自転車を持っていたが、12月に入って(平田容疑者が)出頭するので、新しい自転車をもう1台安いものを買って本町の駅で平田容疑者を見送ったということです。見送った場所は地上です」(滝本太郎弁護士)

 また、斎藤容疑者は勤務先などで「吉川祥子」の偽名を使っていましたが、この偽名は逃亡生活中のおよそ15年前に平田容疑者が名付けたものだということです。(17日01:55)




2012/01/16

日本政府が財政再建と成長戦略の道筋をつけなければ、中長期的な日本の国債市場も相当不安定化する可能性がある

長期金利 国債に資金流入で下落
1月16日 18時37分
大手格付け会社がユーロ圏の9か国の国債の格付けを一気に引き下げたことを受けて、週明けの債券市場では、リスクを避けようとする動きから日本国債に資金が流れ込み、長期金利は一時、1年2か月ぶりの水準まで下落しました。

長期金利は10年ものの国債の利回りが代表的な指標になっていますが、利回りは国債が買われると下がるという関係にあります。週明け16日の東京債券市場では、先週末の13日に大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」がユーロ圏の9か国の長期国債の格付けを一斉に引き下げる異例の措置に踏み切ったことを背景に、比較的安全だとされる日本国債に資金が流れ込み、買い注文が増えました。

このため、長期金利は、午前の取り引きで、一時、0.935%まで下落しました。この水準は、おととしの11月以来、1年2か月ぶりの水準です。

SMBC日興証券の末澤豪謙金融市場調査部長は「ヨーロッパの信用不安の先行きは、依然不透明なため、リスクを回避するため日本国債が買われやすい状況は当面は続くだろう。しかし、日本政府が、財政再建と成長戦略の道筋をきちんとつけなければ、中長期的には国債が売られ、長期金利が上がる可能性があり、注意が必要だ」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120116/k10015303431000.html

5,200トンの石が、福島県内の19の建設業者を通じて、さらに県内の百数社の取引業者に流れていった

新築マンション高放射線量問題 福島・浪江町の石、百数社の取引業者に流通か







平田容疑者は、工事のため改札口の防犯カメラが稼働していなかった本町駅を選んで地下鉄に乗ったとみられる

平田容疑者、カメラに映らない駅から乗車か
2012年1月16日 12:54
 オウム真理教元幹部・平田信容疑者が、出頭前、防犯カメラに映らない駅を選んで地下鉄に乗ったとみられることがわかった。

 警視庁によると、平田容疑者は「元信者・斎藤明美容疑者と逃亡中、ずっと一緒にいた」と供述しているという。

 その後の取材で、平田容疑者が、出頭前の先月31日午後、潜伏先の最寄り駅から6駅離れた大阪市営地下鉄・本町駅近くの防犯カメラに、斎藤容疑者と一緒に自転車に乗る姿が映っていたことがわかった。本町駅の改札口の防犯カメラは当時、工事のため稼働しておらず、警視庁は、平田容疑者が潜伏先を隠すため、防犯カメラに映らない駅を選び、斎藤容疑者に見送られて出頭したとみて調べている。



逃亡生活に謎。滝本弁護士は「2人はもう帰依していない」と教団との関係を否定するが、捜査幹部は「2人が全てを話しているとは思えない」と話している

平田容疑者:入念に身辺整理 教団の関与、今後の焦点
毎日新聞 2012年1月15日 8時38分



福島第一原発の汚水処理を騙る復興社債詐欺グループを摘発

「原発の汚水処理」とウソ…復興社債詐欺が急増



 福島第一原子力発電所で採用される汚水処理技術を持つとうそをつき、実態のない会社の転換社債の購入名目に金をだましとったとして、大分県警が摘発した詐欺グループが東京、京都、福岡、熊本など26都道府県の46人から約1億1100万円を詐取していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 逮捕した5人には指定暴力団山口組系組員が含まれることから、県警は暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて、ほかの共犯者の割り出しなど全容解明を進めている。


福島県の新築マンションで高放射線量を測定 発生源は放射性物質に汚染されたコンクリート

二本松の新築マンションで高線量 浪江で土台の材料採取
2012年1月16日3時2分
 福島県二本松市の新築マンションの工事に、東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていたことがわかった。マンション1階の床からは屋外より高い放射線量が測定された。同市と国が15日発表した。

 コンクリの材料に、計画的避難区域内の砕石場の石が使われたのが原因とみられる。同じ材料が数百カ所の工事に使われたとみられ、国は石やコンクリの流通経路を調査している。



2012/01/14

民間事故調が菅前総理からヒアリング

民間の調査委 菅前首相ヒアリング
1月14日 21時2分
民間の有識者で作る、東京電力福島第一原子力発電所の調査委員会が、事故当時の政府の対応を検証するため、14日、菅前総理大臣からヒアリングを行いました。原発事故を巡っては、政府や国会の調査委員会も検証を進めていますが、菅前総理大臣がヒアリングを受けるのは今回が初めてです。

捜査幹部は「指紋は少なすぎ、不自然な点がある」と話す。 捜査当局は既に斎藤以外の支援者グループの存在を掴んでいる?

オウム事件:平田容疑者、居室に指紋数個のみ
 元オウム真理教幹部の平田信(まこと)容疑者(46)をかくまったとして逮捕された元信者、斎藤明美容疑者(49)の東大阪市の自宅マンションから、平田容疑者の指紋が数個しか採取されなかったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は出頭前に指紋を拭き取った可能性もあるとみている。

 ◇出頭前に拭き取りか
 捜査関係者によると、2人が住んでいたのは、斎藤容疑者の勤務先の整骨院が借り上げた1Kの部屋。警視庁が斎藤容疑者を逮捕した直後の10日夜に家宅捜索すると、室内は片付けられていた。採取した指紋のうち、平田容疑者のものと確認できたのは数個だけだったという。

 斎藤容疑者は「平田容疑者はほとんど家にいた」と供述しているという。捜査幹部は「指紋は少なすぎ、不自然な点がある」と話す。斎藤容疑者の弁護人の滝本太郎弁護士は、斎藤容疑者が「マンションのオーナーに迷惑をかけてしまうから」と部屋を片付けたことを明らかにしているが、掃除機を使っただけで拭き掃除はしておらず、指紋は拭き取っていないとしている。【内橋寿明、小泉大士、喜浦遊】

毎日新聞 2012年1月14日 15時01分(最終更新 1月14日 15時43分)





仏などユーロ圏9カ国一斉格下げ 独はAAAを維持。 「二つの速度の欧州」の存在を示唆

S&P、フランスなどユーロ圏9カ国一斉格下げ  ドイツは最上位を維持
2012/1/14 7:07
【NQNニューヨーク=滝口朋史】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、最上位である「トリプルA」のフランスを含むユーロ圏9カ国の国債格付けを引き下げたと発表した。フランスは「ダブルAプラス」へ1段階引き下げた。ユーロ圏全体の資金調達環境の悪化などが財政に悪影響を与える可能性があることなどが背景。一方、最上位のドイツを含む7カ国については格付けを据え置いた。

小川法相、松本死刑囚らの刑執行は平田容疑者の公判が終了するまで先送りもあり得るとの認識を示す

松本死刑囚らの刑執行先送りも=小川法相
 小川敏夫法相は13日夜の就任記者会見で、元オウム真理教幹部の平田信容疑者の逮捕に伴い、元教団代表の松本智津夫死刑囚らの刑執行の先送りが指摘されていることについて「死刑囚から証言を聞く必要が出てくる場合もあるので、一般論として考慮する必要はある」と述べ、平田容疑者の公判が終わるまで先送りもあり得るとの認識を示した。

 一方、法相は、広島刑務所から受刑者が脱走した事件を受け、再発防止に全力を挙げる考えを強調。「簡単に逃走できないと安心しているとこういうことが起きると肝に銘じ、二度と起きない体制を構築したい」と語った。(2012/01/13-22:55)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2012011301068



南海地震 「長周期地震動」の予測地図を公表=政府の地震調査委員会

南海地震「長周期地震動」の予測地図
 大地震が起きた際に主に高層ビルなどを大きく揺らすことで知られる「長周期地震動」の規模を検討していた政府の地震調査委員会は、南海地震が発生した際に想定される揺れの大きさなどを予測した地図を発表しました。