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2010/11/05

これまで2回の回収作業はいずれも警報が鳴動して中断した。落下の衝撃で装置の一部が変形した可能性が高く、不透明な金属ナトリウムで満たされた炉内からの回収作業は難航が予想される。

落下事故で試験開始大幅遅れも もんじゅ運転再開から半年
 日本原子力研究開発機構が高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の運転を再開して6日で半年。本年度の「炉心確認試験」は7月に無事終えたが、8月に原子炉容器内に落下した装置の回収に戸惑っており、今後の運転は大幅に遅れる可能性もある。政府や地元から原子力機構の対応に批判が出ている。

 「(落下装置を)引き抜いてみないと工程は出せません」。10月19日、敦賀市での記者会見。向和夫もんじゅ所長は「ヤマ場」としていた来年度の「40%出力試験」のめどが立たない現状を率直に認めた。早ければ来春の予定だった試験開始が7月以降にずれ込むのは確実で、今後の回収作業によってはさらに遅れる見通しだ。

 落下したのは燃料を運ぶ重さ3・3トンの「炉内中継装置」。高さ2メートルまでつり上げた所で落ち、これまで2回の回収作業はいずれも警報が鳴動して中断した。落下の衝撃で装置の一部が変形した可能性が高く、不透明な金属ナトリウムで満たされた炉内からの回収作業は難航が予想される。

2010/11/05 17:29 【共同通信】