2012年1月16日 12:54
オウム真理教元幹部・平田信容疑者が、出頭前、防犯カメラに映らない駅を選んで地下鉄に乗ったとみられることがわかった。
警視庁によると、平田容疑者は「元信者・斎藤明美容疑者と逃亡中、ずっと一緒にいた」と供述しているという。
その後の取材で、平田容疑者が、出頭前の先月31日午後、潜伏先の最寄り駅から6駅離れた大阪市営地下鉄・本町駅近くの防犯カメラに、斎藤容疑者と一緒に自転車に乗る姿が映っていたことがわかった。本町駅の改札口の防犯カメラは当時、工事のため稼働しておらず、警視庁は、平田容疑者が潜伏先を隠すため、防犯カメラに映らない駅を選び、斎藤容疑者に見送られて出頭したとみて調べている。
平田容疑者:出頭時、自転車使用か 自宅から地下鉄駅まで
目黒公証役場事務長の仮谷清志さん(当時68歳)に対する逮捕監禁致死容疑で逮捕された元オウム真理教幹部、平田信(まこと)容疑者(46)が昨年12月31日に出頭する際、大阪市営地下鉄本町駅(大阪市中央区)から御堂筋線で新大阪駅に向かったとみられることが捜査関係者への取材で分かった。本町駅付近の防犯カメラには、平田容疑者と同居の斎藤明美容疑者(49)=犯人蔵匿容疑で逮捕=らしき男女が自転車に乗っている姿が映っていたという。警視庁は自宅から約7キロの距離を自転車で走った可能性があるとみている。
捜査関係者によると、本町駅付近の防犯カメラに31日午後、2人とみられる男女がそれぞれ自転車に乗っている姿が映っていた。平田容疑者は午後5時半ごろ、新大阪駅で東海道新幹線に乗り換えたという。
平田容疑者が斎藤容疑者と暮らしていたマンションは、市営地下鉄中央線高井田駅から約100メートルの場所だった。本町駅には中央線で6駅だが、高井田駅の防犯カメラでは姿は確認されていないという。
斎藤容疑者は、見送るために同行したとみられ、その後は自宅にいた。警視庁は、平田容疑者が駅の防犯カメラに映ることで潜伏先が発覚することを恐れ、自転車を利用した可能性があるとみている。【内橋寿明、小泉大士、喜浦遊】
毎日新聞 2012年1月16日 15時03分(最終更新 1月16日 15時08分)
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オウム・平田容疑者 大阪に15年潜伏か