福島のヤマメなど出荷停止 規制値超すセシウムで
2012/3/29 22:20
政府は29日、福島県の新田川と太田川のヤマメ(養殖を除く)の出荷停止を指示した。新田川のヤマメ(飯舘村産)から1キログラム当たり1万8700ベクレル、太田川のヤマメ(南相馬市産)から同2070ベクレルの放射性セシウムが検出され、国の暫定規制値(同500ベクレル)を上回ったため。
大幅に超えた新田川のものは食べないよう摂取制限も求めた。
同570ベクレルが検出された福島県・檜原湖のウグイも出荷停止を指示した。檜原湖と接する秋元湖、小野川湖、長瀬川のウグイも出荷停止対象。〔共同〕
飯舘村の土壌で15万ベクレル 環境省、3度目の調査公表
環境省は19日、福島県内の河川や湖など計179地点で、水や土壌に含まれる放射性物質の濃度を測定した結果を公表した。
東京電力福島第1原発事故に伴い計画的避難区域に指定されている飯舘村の新田川河岸の土壌が最大値で、1キログラム当たり15万4千ベクレルの放射性セシウムを検出した。
10万ベクレルを超える一般ごみの焼却灰などは、鉄筋コンクリートの仕切りなどがある処分場に埋め立てる必要があり、それを上回る水準。環境省による県全域での調査は3回目で、前回は浪江町・大柿ダム周辺の土壌の34万ベクレルが最大だった。
今回調査は、1月5~27日に水と土壌を採取し、セシウム134や137などの濃度を調べた。水質調査では、伊達市の広瀬川で1リットル当たり8ベクレルが検出されたが、大半の地点では不検出だった。
[ 2012年3月19日 17:10 ]
2012年2月20日13時54分
外部被曝、住民最高23ミリシーベルト 福島1万人推計
東京電力福島第一原発の事故による福島県民の外部被曝(ひばく)線量について、県は20日、県民約1万500人のうち原発作業員らを除く一般住民約9750人の最高が事故後4カ月で23.0ミリシーベルトで、20ミリシーベルトを超えた人が2人いたと発表した。年20ミリシーベルトは、政府が決めた帰還、居住の目安になっている。
最高は47.2ミリシーベルトだったが、行動の記録から原発作業員とみられる。
推計値は、各自が記入した事故後4カ月間の詳細な行動記録を基に、放射線医学総合研究所が開発した独自のソフトを使って計算した。自然放射線量は含まれない。全県民約200万人を対象に今後30年以上、被曝の健康への影響を見守る「県民健康管理調査」の基礎データになる。
http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY201202200195.html
一般住民最高は14.5ミリ=6割が1ミリシーベルト未満-外部被ばく、先行調査
福島県や県立医科大学などは13日、東京電力福島第1原発事故を受けて実施している全県民対象の健康管理調査で、先行調査地区1727人の約6割について、震災以降4カ月間の外部被ばく量の推計が1ミリシーベルト未満だったと発表した。放射線業務に従事していない一般住民の最高は14.5ミリシーベルトだった。
先行調査を実施した浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の住民1727人のうち138人は放射線業務の経験者。住民の9割以上が5ミリシーベルト未満で、最高は放射線業務の経験者1人の37.4ミリシーベルトだった。3月12日から7月11日までの4カ月間の外部被ばく量の推計を、住民の行動記録や「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)などから作成した線量率マップを基に算出した。(2011/12/13-13:47)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011121300420
飯舘村など プルトニウム検出
9月30日 19時38分
東京電力福島第一原子力発電所からおよそ45キロ離れた福島県飯舘村の土壌から、国の調査で、事故によって放出されたとみられるプルトニウムが検出されました。事故のあと、プルトニウムが原発の敷地の外で検出されたのは初めてですが、文部科学省は「濃度は低く、このプルトニウムによる被ばく量は非常に小さい」としています。
浪江町、積算50ミリシーベルトの地点も 朝日新聞集計
2011年5月8日3時2分
福島第一原発事故で、福島県浪江町赤宇木地区(同原発から北西31キロ)の積算線量が7日午前、50ミリシーベルトを超えた。文部科学省が事故直後の3月16日から実施している計測車での計測値を24時間換算して、朝日新聞が集計した。
同地区では、文科省がほぼ1日1回測定車で1時間あたりの線量を測っている。この値が24時間続くと仮定して機械的に積算した結果、7日午前4時に50ミリを超えた。この地点は計画的避難区域になっている。
原子力安全委員会が定める防災指針では、放射線量の積算が10~50ミリシーベルトで屋内退避、50ミリシーベルトを超えると避難の対象になる。単純に比較はできないが、2カ月足らずで超えたことになる。ただし、観測地点に住民がいたとしても、24時間、屋外にいるわけではなく、被曝(ひばく)量とは一致しない。
一方、文科省は3月23日から簡易型の積算線量計を常設して測定しており、この近くの地点での6日までの積算線量は26.22ミリシーベルトにとどまっている。(石塚広志)
浪江町、積算放射線量2万マイクロ・シーベルト
文部科学省は2日、東京電力福島第一原発から29~33キロ離れた6地点の積算放射線量を発表した。
同原発から北西に31キロ離れた地点(福島県浪江町赤宇木)で3月23日から5月1日までの積算放射線量は2万4140マイクロ・シーベルト(24・14ミリ・シーベルト)となった。
(2011年5月2日19時50分 読売新聞)
ふんばる 3.11大震災/「農」の村を守りたい
◎自立した生活手放さず/農業佐野幸正さん(64)・ハツノさん(62)=福島県飯舘村
「よかった。飯舘の牛の値はどうなるかと思っていた。ありがたい」
佐野幸正さん(64)が言った。福島県飯舘村で繁殖牛も手掛ける農家。13日、県畜産市場での競りで、跡継ぎの長男が育てた2頭の子牛に40万円の値が付いたという。
「うちでは半世紀前から牛を飼ってる。家族だよ」と幸正さん。村の農家は、肉牛の肥育や繁殖、酪農などで、計約3000頭もの牛を飼う。
阿武隈山地の高原の村は、1980年に作況指数12の大冷害に見舞われた。村と農家は環境と共生できる肉牛の飼育に取り組み、努力は「飯舘牛」のブランドに実った。
だが、「村の牛はもう値が付かず、競りも最後か」との話が農家にあった。3月11日の震災後、約40キロも山向こうの福島第1原発(同県大熊町、双葉町)で起きた事故のためだ。
飯館村「人が住めるレベルではない」 京大助教らが現地調査
(04/14 06:55)
福島第1原発事故による放射能汚染を独自に調査した京大原子炉実験所の今中哲二助教らによる報告会が13日、国会内で開かれた。今中氏は、同原発から北西に25~45キロに位置する飯館村の一部について「人が住むのに適したレベルではない」と指摘、汚染の深刻な状況を訴えた。
家族避難を苦に自殺か 飯館村の102歳男性
2011.4.13 23:59
福島第1原発事故で高い放射線量の数値を検出している福島県飯舘村で、102歳の男性が12日に死亡していたことが分かった。村や遺族は自殺とみている。
村によると、男性は村で最高齢。長引く原発事故で健康被害を恐れた家族が村の外に自主避難しており、離れ離れで暮らしていたことを苦にしたとみられる。
飯舘村は放射性物質の累積量が高い地域として政府から「計画的避難区域」に指定する方針が示された。村は今年の農産物の作付けを見送り、全村避難を検討している
「国の立場ある人間が来い」 計画避難で飯舘村説明会、厳しい政府批判も
2011.4.13 22:45
福島第1原発事故で「計画的避難区域」に指定される福島県飯舘村は13日、村内で説明会を開き、菅野典雄村長らが住民に政府の考えや避難までの準備について話した。会場からは「補償はいくら出るのか」などの質問が相次ぎ、「国の立場ある人間が来い」と政府の対応を厳しく批判する人もいた。
最初の説明会は村南部の地区。政府は1カ月をめどに避難を実施するとしているが、菅野村長は「こちらの要望を伝え、時間をかけて行うようにしたい」と述べた。
続いて説明会があった別の地区の小学校体育館。避難区域の設定前に自主的に避難した場合はどうなるのかという質問に、門馬伸市副村長が「補償対象にならないと聞いている」と答えると、「ふざけるな」と怒声が飛んだ。菅野村長が懸命に説明したが、住民の怒りは収まらなかった。
20キロ圏外に「計画的避難区域」 葛尾や浪江・飯舘
2011年4月11日20時21分
1カ月内に「計画避難」を 原発20キロ圏外の5市町村
政府、住民に呼びかけ
2011/4/11 19:59
政府は11日、東京電力福島第1原子力発電所から半径20キロメートル以上で、積算の放射線量が高い地域を「計画的避難区域」に設定することを決めた。1カ月後までに住民に避難を求める。原発事故で生じた経済的被害への賠償問題などの担当相に海江田万里経済産業相を任命した。
福島第1原発の事故を受けた避難区域の見直しでは、事故発生から1年内に積算ベースで放射線量が20ミリシーベルトに達する恐れのある地域を新たに計画的避難区域とした。国際原子力機関(IAEA)など国際機関の基準値を考慮した。
対象となるのは福島県の葛尾村、浪江町、飯舘村と、川俣町の一部、南相馬市の一部。従来は半径20キロメートル圏内のみを避難区域としていた。避難の具体的な時期や方法、詳しい地域は政府と各自治体が協議して決める。
原発30キロ圏外に高汚染地点 3カ月後も最大400倍
2011年4月8日3時34分
福島第一原発事故により土壌が汚染された影響で、原発から30キロ圏外の福島県飯舘村では爆発から3カ月後も、最高地点では平常時の約400倍の放射線が出続ける可能性のあることが、京都大や広島大などのチームによる現地調査で分かった。この3カ月間の放射線の積算量は、国が避難の目安として検討中の年間20ミリシーベルトを超える値だ。国などの測定でも、汚染は30キロ圏内外で確認されており、今回の調査で汚染地域が不規則に広がっている実態が改めて浮かび上がった。
積算値20ミリSvで避難地域に…安全委が見解
内閣府の原子力安全委員会は6日、東電福島第一原発から20~30キロ・メートル圏内や30キロ・メートル以遠でも、放射線量の積算値が20ミリ・シーベルト程度に達する可能性が出た場合に、避難地域とすることが望ましいとする見解を示した。
年間被ばく限度、引き上げ検討=原発事故の長期化想定-官房長官
枝野幸男官房長官は6日午前の記者会見で、福島第1原発の放射能漏れ事故を受け、年間1ミリシーベルトとしている住民の被ばく限度量について「現在の基準値は短期間で大量の放射線を受ける場合の安全性を示している。放射性物質を長期間受けるリスクを管理し、別の次元の安全性を確保する上でどのくらいが退避の基準になるか検討している状況だ」と述べ、引き上げを検討していることを明らかにした。
妊婦と乳幼児、村外避難へ…飯舘村が独自方針
福島第一原発事故で村内の一部が屋内退避区域(福島第一原発から20~30キロ圏内)となっている福島県飯舘村は、近く村内の妊婦と乳幼児を一時、村外に避難させる方針を決めた。
国 放射性物質の予測公表せず
4月4日 4時15分
福島第一原子力発電所の事故で、国は、爆発が起きた翌日の先月16日、原発の北西にある福島県飯舘村などに放射性物質が多く流れると予測したコンピューターシミュレーションの報告を受けましたが、「データが正確でない」として公表を見送っていました。こうした予測データの公表の在り方を巡ってはさまざまな意見があり、今後検討の対象になりそうです。