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2010/05/12

【北方領土問題】 鈴木宗男氏モスクワで講演 「鳩山首相は現実的に解決する考え」

鈴木宗男氏、モスクワで講演「北方領土解決、首相意欲」

2010円5月12日13時37分 朝日新聞



【モスクワ=副島秀樹】ロシアを訪問中の鈴木宗男・衆院外務委員長(新党大地)が11日、モスクワの外交アカデミーで講演し、北方領土問題について「鳩山(由紀夫)首相は日ロ双方の名誉と尊厳を尊重して問題を解決する強い意志を持っている。現実的に解決する考えだ」と述べた。

鈴木氏は、交渉の基礎となるのは「歯舞、色丹の2島返還を約束した1956年の日ソ共同宣言、4島を係争地域と確認した93年の東京宣言、交渉の突破口を開こうとした2001年のイルクーツク宣言の3点」と指摘。メドベージェフ大統領と鳩山首相との「雑音のない静かな環境での交渉」が必要だと述べた。

日ロ交渉が停滞した小泉政権以降を「空白の10年」と表現し、ロシアとつながりの深い鳩山首相時代に領土問題解決や平和条約締結ができなければ「未来永劫(えいごう)解決できないとも強調した。

日ソ共同宣言に基づき2島引き渡しで決着したいロシアに対し、日本は4島の日本への帰属確認を求めている。ロシア側は、日本が「4島」から譲歩に踏み出さない限り交渉にはならないとの立場だ。