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2011/03/12

専門家は被害拡大の要因に、陸地側の地盤沈下による津波の実質的な高さの増加や、海岸線とほぼ平行に発生した津波が短時間で陸地に到来した可能性を挙げる。

津波、地盤沈み増幅 震源近くはジェット機並み速度
地殻変動、国内の地震では最大に
2011/3/12 23:43




福島第一原発の1号機は東京電力で最も古い原子炉で、運転開始から40年を経て老朽化も進んでいた

原発事故の対応後手…東電の経営責任問う声も 
 東京電力の福島第一原子力発電所1号機が、原子炉建屋の爆発や放射性物質の飛散を起こす事態となり、東京電力や政府の説明が後手に回っていることに批判の声も出始めている。

 今後、地元住民らへの説明が十分に果たされなければ、東京電力の経営陣の責任を問う声が高まる可能性もある。

 今回の地震と津波は東京電力の想定を上回っていたとみられるが、福島第一原発の1号機は東京電力で最も古い原子炉で、運転開始から40年を経て老朽化も進んでいた。原発は安全性の確保が最重要なだけに、事前の想定や安全対策が十分だったかどうかの検証も求められるのは必至だ。

 一方、福島第一原発全体の発電能力は約470万キロ・ワットと、東電全体の発電能力の1割弱を占めている。この巨大原発の代替施設を早期に求めることは難しい。東京電力が計画していた原発の新設計画の見直しを迫られる可能性もある。

(2011年3月12日22時44分 読売新聞)




原子力事故としては、1979年の米スリーマイル島事故の水準を超えた

避難勧告、今後も守って」今中哲二・京都大学助教
2011/3/12 22:26
 爆発の報告を聞いたときは原子炉を覆っている最後の防護壁である原子炉格納容器が大きな損傷を受けた可能性を危惧したが、大きな損傷がないとわかり、ほっとしている。1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故のように、大量の放射性物質が外部に漏れ出すという最悪の事態はとりあえず避けられた。

 核燃料が非常に高温にならないと出てこないセシウムが外部で検出されていることから、燃料棒や炉心が溶融したのはほぼ間違いないだろう。原子力事故としては、1979年の米スリーマイル島事故の水準を超えた。スリーマイル島原発では炉心が溶融して放射能が漏れたが、爆発までは至らなかった。

 核分裂を止めるホウ酸を原子炉に注入すると、もう原子炉は使えないが、格納容器の災害という最悪の事態を避けるためには仕方がない判断だろう。とにかく燃料を冷やす必要があるので、炉格納容器に海水を注入することも妥当な判断だ。

 今後も微量の放射性物質は排出され続ける。避難指示は今後も守った方がよい。

福島第一原発、原子炉に海水を注入し炉心冷却

海水注入で炉心冷却開始 東電、1号機廃炉も視野
福島第1原発、史上最悪の事故に
2011/3/12 21:53


韓国から中央救助隊員、医療スタッフなど約120人が到着

◆韓国、シンガポールから救助犬が被災地に [2011.3.12]


原子力保安院「具体的な情報が得られていない」 福島第一原発1号機爆発で

福島第1原発で爆発…対応に追われる保安院



 東日本大震災の影響で、燃料の一部が溶けた東京電力福島第1原発1号機で12日午後3時半すぎ、大きな爆発が起きた。所管する経済産業省原子力安全・保安院は事実確認を含め情報収集に追われた。

 「炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」。これに先立つ午後1時45分からは保安院の中村幸一郎審議官が記者会見し、こわばった表情でそう説明した。

 中村審議官が会見の冒頭で「セシウムを検出した」と切り出した途端、詰め掛けた記者たちは連絡のため、一斉に会見場を飛び出した。

「原因は」「人体への影響は」。約70人の記者からは矢継ぎ早に質問が飛んだが、中村審議官らは「中の様子が分からない」「データを持ち合わせていない」。「一刻も早く冷却することが重要だ」と繰り返した。
2011年3月12日 17:43






避難地地域を半径20キロメートル圏内に拡大=福島第1原発

福島第一原発の避難地域、半径20kmに
 福島県によると、首相官邸からの指示で、避難対象地域を福島第一原発はこれまで半径10キロ圏内から同20キロ圏内に、同第二原発は同3キロ圏内から同10キロ圏内に拡大した。

(2011年3月12日19時31分 読売新聞)



福島第一原発1号機爆発 午後3時半過ぎ

福島第1原発で爆発と白煙 4人ケガ
福島第一原発の1号機で今日午後3時半過ぎに爆発音が聞こえ白煙があがったということです。
東京電力によりますと、今日3時36分ごろ福島第一原発の第1号機で復旧作業中に直下型の大きな揺れがあり、どーんという爆発音が聞こえ、白煙が上がったと言う事です。
この爆発で東京電力の社員2人と作業員2人の合わせて4人がけがをしたと言う事です。
爆発の原因等詳しいことはまだわかっていません。
こうした状況を受けて原子力保安院は午後4時から予定されていた記者会見を延期すると発表しました。この理由としては首相官邸、総理官邸と調整をしたうえで発表するためとしています。
福島第一原子力発電所の第一号機では炉心を冷却する水の水位が急激に下がり続けるなど、不安定な状況が続いています。

こうした状況で燃料が溶け出す炉心溶融が起きている可能性があります。問題解決の為には燃料棒を冷却させる必要があり、引き続き注水作業を行って、半分ほど露出している燃料棒を冠水させる必要があるとしています。
また、格納容器内の気圧が上昇していたことから、東京電力では外に蒸気を逃して格納容器内の圧力を下げる作業を行ってきたところ、成功した模様だと午後3時過ぎに発表していました。
一方で、蒸気が外に出た事から既に1号機の周辺地域において放射物質であるセシウムとヨウ素が検出されたと言う事です。
こうしたことから保安院では自衛隊に出動を要請し、注水作業の為の水を確保するためポンプ車による水のくみ上げなどを要請しました。

http://www.news24.jp/articles/2011/03/12/06178055.html




福島第1原子力発電所1号機で「炉心溶融」の可能性

福島第1原発「炉心溶融が進んでいる可能性」 保安院
2011/3/12 15:30
 経済産業省の原子力安全・保安院は12日午後2時、東京電力の福島第一原発1号機で原子炉の心臓部が損なわれる「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発表した。発電所の周辺地域から、燃料の核分裂に伴うセシウムやヨウ素が検出されたという。燃料が溶けて漏れ出たと考えられる。炉心溶融が事実だとすれば、最悪の原子力事故が起きたことになる。炉心溶融の現象が日本で確認されたのは初めて。

 保安院は同日午後3時半、圧力が高まって爆発による放射性物質の大量放出を防ぐため、格納容器内の減圧作業を実施した。圧力が「午後2時を境に急激に下がりはじめた」(保安院)という。

200~300人以上の遺体が見つかった仙台市若林区では同日午前8時半すぎ、1・5メートルの津波が陸に向かっているとの情報が入り、救助隊員らが安全な場所まで退避

津波やまず…仙台市若林区の遺体発見現場でも作業難航
東日本大震災

 東北地方の沿岸各地は東日本大地震の発生から一夜明けた12日も津波が相次いで観測され、二次被害を防ぐため被災者の救助作業は難航している。

 11日午後3時前に津波第1波を観測した宮城県気仙沼市は12日にかけて複数回、津波が到達。大規模な火災が発生している中で救助隊員らは懸命に作業を続けたが、防災無線で津波が近づくと救助はそのたびに中断した。

 200~300人以上の遺体が見つかった仙台市若林区では同日午前8時半すぎ、1・5メートルの津波が陸に向かっているとの情報が入り、救助隊員らが安全な場所まで退避する場面もあった。

 家屋が水没している地域では、がれきなどがあるため、ボートを使っての救助がままならない。宮城県多賀城市の地元消防署員は「本当に厳しい状況だ。被害の全容もつかめない」と話した。今後、海水が引いても、救助車両が通行できない可能性がある。

 福島県南相馬市小高区の集落や、宮城県南三陸町の志津川高校で500人など各地で多くの人が孤立した状態となったが、支援の遅れがち。救助関係者はヘリコプターで一人ずつ引き揚げる作業を続けた。
[ 2011年3月12日 12:26 ]

福島第1原発半径10キロ避難

3万8千人、福島第一・第二周辺住民が避難へ


「冷却材」は輸送されず?  米国務省当局者「結局は日本政府が対応した」

冷却材、搬送せず=米

東北大震災の発生後に東電の協力会社社員3人が死亡、2人が意識不明、東電社員2名が行方不明

東電、協力会社社員3人死亡 2人不明 福島と茨城
2011.3.12 09:00
 東京電力によると、12日午前8時現在、東北大震災の発生後に東電の協力会社社員3人が死亡し、2人が意識不明となっている。

 死亡したのは福島第2原発で作業中だった協力会社「国勇工業」の社員、ハヤカワオサムさん(54)のほか、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)で煙突工事中だった「アサジマ組」のハネシロさん、「フジモト工業」のモトシゲリョウヤさんで、いずれも年齢不明。常陸那珂ではアサジマ組のアサジマタカヒロさん、フジモト工業のオリタコウキさんも意識不明の重体。

 一方、福島第1原発では東電社員で当直勤務に当たっていた小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)が地震発生直後から行方不明になっている。

 このほか、同日朝までに東電関連施設で5人が重傷、7人が軽いけがをした。

福島第二原発も「原子力緊急事態」宣言 半径3km以内に避難指示  第一原発は避難区域を半径10kmに拡大

福島第二原発 3キロ以内避難指示
3月12日 9時11分
政府は、福島第一原子力発電所に続き福島第二原発についても、原子力災害対策特別措置法に基づく「原子力緊急事態」を宣言し、▽半径3キロメートル以内にいる住民などに対し、避難するよう、▽また3キロから10キロの範囲では屋内に待避するよう、午前7時45分に指示しました。福島第二原発では、これまでのところ放射性物質が外部に漏れるなどの影響はないということです。一方、この福島第二原発から北に10キロ余り離れた福島第一原発の周辺では、住民の避難指示が現在半径10キロの範囲に出されています。







地震を起こしたプレートの範囲は北は三陸沖中部、南は福島県沖までの南北400キロメートル、幅200キロメートル

4つの想定震源域が連動 「地震研究の限界」
過去に事例なく、予測できず
2011/3/12 2:05


H23年3月11日午後2時46分頃、東北で巨大地震発生 

地震:宮城・女川町役場が水没
 宮城県によると、連絡が取れなかった女川町は津波で役場が屋上まで水没、近くの民家に役場機能を移した。町全体が孤立状態。
毎日新聞 2011年3月12日 6時48分(最終更新 3月12日 7時00分)




陸前高田市ほぼ壊滅状態 8割以上が水没
 総務省消防庁によると、岩手県陸前高田市は津波で、ほぼ壊滅状態。

 岩手県警によると、陸前高田市は8割以上が水没した。数百メートル間隔で火災が発生しているとの情報がある。

2011/03/12 06:20 【共同通信】




気仙沼市の延焼続く 宮城
 宮城県気仙沼市のJR大船渡線の鹿折唐桑駅近くでは、住宅などの延焼が続いている。

2011/03/12 06:12 【共同通信】