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2012/01/14

南海地震 「長周期地震動」の予測地図を公表=政府の地震調査委員会

南海地震「長周期地震動」の予測地図
 大地震が起きた際に主に高層ビルなどを大きく揺らすことで知られる「長周期地震動」の規模を検討していた政府の地震調査委員会は、南海地震が発生した際に想定される揺れの大きさなどを予測した地図を発表しました。




 長周期地震動は、大地震の際に震源近くだけではなく遠く離れた場所の高層ビルや石油タンクを大きく揺らす周期の長い地震動のことで、東日本大震災では東京の高層ビルやさらに遠い大阪府の庁舎が揺れました。

 地震調査委員会は今回、1946年に紀伊半島の南東沖で実際にあったマグニチュード8.0の南海地震が起きた際の長周期地震動による揺れの大きさなどを予測し、地図にしましたが、大阪平野や吉野川の河口付近にあたる徳島市周辺、それに名古屋のある濃尾平野などで大きな揺れが起きるとしています。

 最も大きな揺れが予測されているのは大阪湾岸にある舞洲で、揺れ幅は1メートル26センチでした。今回の条件では首都圏への影響は極めて小さいとして、地図は作られませんでした。

 西日本では南海地震を上回る巨大地震の発生も懸念されていて、地震調査委員会では今後、こうした巨大地震で起きる長周期地震動も予測することにしています。(13日19:35)








長周期地震動:30階で最大振幅1メートル 南海地震を基に予測--国の調査委
 国の地震調査委員会は13日、高層建築に長時間のゆっくりとした揺れをもたらす「長周期地震動」について、1946年の南海地震(昭和南海地震、マグニチュード8)と同じ地震が起きた場合の揺れの予測地図を公表した。東日本大震災では、震源域から離れた関東や関西地方で長周期地震動による被害が出ており、担当者は「自分の地域の揺れを地図から読み取ってもらい、家具を固定するなどの防災対策をとってほしい」と話している。

 揺れを作り出す地震波は、地下の構造によってさまざまな周期で地上に伝わる。長周期ほど、高層ビルや石油タンク、橋などの巨大建造物に被害を及ぼす。

 調査委は、昭和南海地震の震源域や各地で観測した揺れの大きさと継続時間、地下構造などのデータを基に、3秒、5秒、7秒、10秒の各周期による揺れの程度を、中部-九州地方で予測した。その結果、すり鉢状の固い岩盤の上に軟弱な地盤が堆積(たいせき)する大阪平野や濃尾平野、徳島平野の人口密集地で影響が大きいことがわかった。周期3秒の場合、30階建てのビルの最上階付近では、最大振幅が1メートルに達すると予測している。

 今回の地図は地震調査研究推進本部のホームページ(http://www.jishin.go.jp/main/chousa/12_choshuki/index.htm)で公開している。すでに公表済みの、東海地震と東南海地震、宮城県沖地震を想定した同地図はhttp://www.jishin.go.jp/main/chousa/09_choshuki/index.htm
【神保圭作】

毎日新聞 2012年1月14日 東京朝刊








平成24年1月13日地震調査研究推進本部 地震調査委員会




[PDF]
災害教訓の継承に関する専門調査会報告書原案
「1854 安政東海地震・安政南海地震」
http://www.bousai.go.jp/oshirase/h15/031222/2-2.pdf
作成日 平成15年12月25日




災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 平成17年3月
1854 安政東海地震・安政南海地震