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2011/04/22

燃料の損傷について1号機は67%、2号機は44%、3号機は30%と推定=米NRC

“原発 落ち着いているがぜい弱”
4月22日 17時13分
アメリカの原子力規制委員会が、東京電力福島第一原子力発電所の事故の現状を独自に分析した内容が明らかになり、「落ち着いてはいるが、ぜい弱だ」として、冷却のために原子炉に水を入れる複数のシステムを機能させるとともに、注水システムを自動化することが必要だとしています。

これは、日本に専門家を送るなどして事故への対応を支援してきた、アメリカの原子力規制委員会が、エネルギー省などと共にまとめた分析によるものです。

この中では、福島第一原発の現状について「落ち着いてはいるが、ぜい弱な状態だ」としています。そのうえで、原子炉の冷却のための注水について、余震が起きた際のリスクを抱えているとして、複数の注水システムを機能させるとともに、注水を自動で行うシステムが必要だと提言しています。

一方で、福島第一原発の燃料の損傷について、15日時点の分析で、▽1号機は67%、▽2号機は44%、▽3号機は30%と推定しています。これは、▽1号機は70%、▽2号機は30%、▽3号機は25%とする東京電力の評価と比べると、2号機と3号機については損傷が大きいことになりますが、今回の分析は、全体的な評価では日米間に差は見られないとしています。

原子力規制委員会は、こうした分析などを踏まえて、28日に行われる公聴会で、福島第一原発に関する最新の状況について報告することにしています。

Tホークの操縦者は放射線防護の移動式コンテナの中に入り、完全防護服や多重手袋、呼吸装置などを着用して操縦しなければならなかった。

無人ヘリ「Tホーク」の新たな役割-ハネウェルが福島原発に投入
2011年 4月 22日 13:59 JST
 福島第1原発には、軍関係者以外ではあまり馴染みがない小型無人ヘリが投入されている。「Tホーク」と呼ばれる大きさが約45センチ程度の超小型無人機だ。時速80キロ・高度3000メートルの飛行性能を持ち、空中でホバリングしながらビデオ撮影や放射線量を測定する。 


米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」2011年版に南相馬市長と南三陸町の内科医

南相馬市長と南三陸町の医師、米誌「影響力ある100人」
2011/4/22 9:54 (2011/4/22 10:35更新)

【ニューヨーク=共同】米誌タイムは21日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」の2011年版を発表し、福島第1原発事故での政府の対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で批判、世界に支援を訴えた福島県南相馬市の桜井勝延市長(55)が選ばれた。宮城県南三陸町で患者の避難や治療に尽力した内科医菅野武さん(31)も含まれた。

 一般からのネット投票で選ぶ別の「世界で最も影響力のある100人」では、福島原発で作業に従事している「福島原発の作業員」が16位に入った。