北朝鮮総書記、ロシア大統領との会談で6者協議再開に同意
2011.08.24 Wed posted at: 18:48 JST
(CNN) 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は24日、東シベリア・ウランウデの軍基地でロシアのメドベージェフ大統領と2時間にわたって会談し、核問題をめぐる6者協議の再開に前提条件なしで応じると表明した。
6者協議は2008年を最後に中断している。ロシアの大統領報道官がインタファクス通信に語ったところによると、金総書記はさらに、6者協議を通して核燃料製造やミサイル実験を中止する用意があるとも述べた。
メドベージェフ大統領によれば、両首脳はこのほか、ロシアから北朝鮮を通って韓国へつながる天然ガスパイプラインの建設計画でも合意した。プロジェクトを監督する3カ国共同の委員会が設立されるという。
ロシア外務省は会談を控えた19日、北朝鮮の食料不足を緩和するため最大5万トンの小麦を提供すると発表していた。
金総書記のロシア訪問は2001年、02年に続く3度目。これまでと同様、特別列車で到着した。会談の場にはベンツのリムジンに乗り、カーキ色の軍服姿で現れた。メドベージェフ大統領に「初めてお会いしてから10年ですね」と語り掛け、大統領も「そう、あれは平壌でした。良い思い出です」と応じていた。