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2011/11/03

ロシアの「死の商人」に有罪判決。露は帰国を求める意向

ロシアの「死の商人」に有罪 南米ゲリラへ武器供与図る
 【ニューヨーク共同】米国人を殺害する目的で地対空ミサイルなどの武器密売を図った罪に問われ、「死の商人」と呼ばれたロシアの元軍人ビクトル・ボウト被告(44)に対し、ニューヨーク連邦地裁の陪審は2日、有罪の評決を出した。

 AP通信によると、量刑言い渡しは来年2月8日の予定。終身刑の可能性がある。被告は「自分は合法的ビジネスマン」と主張していた。

 判決によると、被告は米兵を殺害しようとしていた左翼ゲリラのコロンビア革命軍に地対空ミサイルなど数百万ドル相当の武器を売却しようとした。

 被告は米麻薬取締局のおとり捜査でバンコクで逮捕され、昨年米国に引き渡された。

2011/11/03 09:09 【共同通信】




「根拠と公平さに疑問」露外務省 「死の商人」有罪評決で
2011.11.3 17:58 [ロシア]
 武器を密売したとして「死の商人」と呼ばれたロシア人のビクトル・ボウト被告が2日、米ニューヨークの法廷で有罪の評決を受けたことについて、露外務省のルカシェビッチ報道官は3日、「有罪に至った根拠と公平さに疑問がある」と述べて評決を批判するコメントを出した。インタファクス通信が伝えた。

 「ロシア市民である彼の法的権利と利益を保障するため、必要なすべての措置を講じる」とし、ロシアへの帰国を求める意向を示した。(モスクワ 佐藤貴生)






2010/11/18
「死の商人」ロ元軍人が無罪主張 NYの裁判所に出廷
 【ニューヨーク共同】武器密売などの罪に問われタイで身柄拘束、米国に引き渡されたロシアの元軍人で「死の商人」と呼ばれるビクトル・ボウト被告(43)が17日、ニューヨーク連邦地裁に出廷し無罪を主張した。AP通信が伝えた。

 裁判官は次回手続きを来年1月10日に指定、それまでボウト被告を拘置することを決定した。

 ボウト被告は「自分は合法なビジネスマン」と主張している。一方、ニューヨーク連邦地検は17日、ボウト被告の共犯として起訴されたアンドルー・スムリアン被告が2008年に有罪を認めたことを明らかにした。同被告はボウト被告と共謀して左翼ゲリラのコロンビア革命軍(FARC)と武器を取引したなどと供述したという。

 ボウト被告は中東やアフリカなど紛争地に多数の武器を供給した疑いが持たれている。08年にバンコクのホテルで逮捕、今月16日に米国に引き渡された。

2010/11/18 11:00 【共同通信】