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2012/02/20

飯館村、浪江町など福島原発周辺住民の外部被曝  最高値は23ミリシーベルトの女性

2012年2月20日13時54分
外部被曝、住民最高23ミリシーベルト 福島1万人推計

 東京電力福島第一原発の事故による福島県民の外部被曝(ひばく)線量について、県は20日、県民約1万500人のうち原発作業員らを除く一般住民約9750人の最高が事故後4カ月で23.0ミリシーベルトで、20ミリシーベルトを超えた人が2人いたと発表した。年20ミリシーベルトは、政府が決めた帰還、居住の目安になっている。

 最高は47.2ミリシーベルトだったが、行動の記録から原発作業員とみられる。

 推計値は、各自が記入した事故後4カ月間の詳細な行動記録を基に、放射線医学総合研究所が開発した独自のソフトを使って計算した。自然放射線量は含まれない。全県民約200万人を対象に今後30年以上、被曝の健康への影響を見守る「県民健康管理調査」の基礎データになる。

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY201202200195.html



福島原発周辺の被ばく線量、最大23ミリシーベルト
浪江・飯舘村などの住民ら9747人
2012/2/20 13:13

 東京電力福島第1原子力発電所事故を受け、全県民約200万人の健康管理調査を進めている福島県は20日、浪江町、飯舘村などの住民ら計9747人について、事故後4カ月間の個人の外部被曝(ひばく)線量の推計値を公表した。一般住民で10ミリシーベルト以上は71人(0.7%)で、最高値は23ミリシーベルトの女性だった。

 全体の57.8%が、平常時の年間被曝限度である1ミリシーベルト未満。1ミリシーベルト以上10ミリシーベルト未満が4040人(41.4%)。20歳未満では10代男性1人が18.1ミリシーベルトと高い値だった。

 記者会見した山下俊一福島県立医大副学長は「放射線による健康影響は考えにくい水準」などと説明している。

 原発作業員など放射線業務従事者を含めると、最高値は47.2ミリシーベルトだった。

 外部被曝線量の推計値公表は昨年12月に続いて2回目。昨年12月には、原発周辺の12市町村のうち、浪江町、川俣町山木屋地区、飯舘村の住民計約2万9千人を対象に実施した先行調査で、データがまとまった1727人について公表。被曝線量が最高だったのは飯舘村の男性で、14.5ミリシーベルトだった。

 県は全県民の99%以上に調査の問診票を発送済みだが、質問が詳細なことや、事故から時間が経過しているため、回収率は先行調査の3町村で約52%、県全体で約21%にとどまる。県は今後、県内外に避難する先行調査地の住民の避難先を訪問し、提出を呼びかけたりして提出率を高める方針という。






浪江・川俣・飯舘 外部被ばく最大23ミリシーベルト 作業員除く推計値
2012年2月20日 夕刊