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2011/03/12

「冷却材」は輸送されず?  米国務省当局者「結局は日本政府が対応した」

冷却材、搬送せず=米


 【ワシントン時事】米国務省当局者は11日、日本の大地震を受けて在日米軍の空軍機が被災地の原発に冷却材を輸送したとの発表について、「結局は日本政府が対応した」と述べ、実際には搬送が行われなかったことを明らかにした。

 クリントン国務長官はこれに先立ち、米空軍が被災地にある原発に冷却材を搬送したとコメントしていた。日本への支援策の調整状況が同長官に報告された際に、混乱があったとみられる。(2011/03/12-09:02)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031200285



在日米軍、地震被害の原発への冷却剤輸送は実施せず=米政府高官
2011年 03月 12日 12:56 JST
[ワシントン 11日 ロイター] 米政府高官は11日、東北地方太平洋沖地震で被害を受けた原子力発電所への在日米軍による冷却剤輸送は実施しなかったことを明らかにした。これより先、ヒラリー・クリントン米国務長官は、同原発に冷却剤を輸送したと述べていた。

 これについて同高官は、冷却材の供給について日本側から要請があり、米軍も同意し輸送を開始すると国務長官は聞かされていたもようだと説明した。その後、日本側から冷却材は不要との連絡があったものの、国務長官の耳に入っていなかったとしている。

 別の米政府当局者は、「結局、日本は自国で状況に対応できたとわれわれは理解している」と述べた。









福島第1原発、原子炉の圧力異常 放射能漏れる恐れ
2011/3/12 1:59
 政府は11日夜、東日本巨大地震の被害を受けた福島県の東京電力福島第1原子力発電所2号機の半径3キロメートル以内にある大熊町と双葉町の一部住民に、原子力災害対策特別措置法に基づく避難指示を出した。3~10キロ圏の住民にも屋内待機を指示。枝野幸男官房長官は12日午前0時すぎの記者会見で「非常時の炉心冷却装置による注水が不能な状態が続いているが、放射性物質の放出はない」と語った。

 これに関連し、クリントン米国務長官は11日、ワシントンで米軍による支援について「米空軍が非常に重要な冷却剤を原発施設の1つに届けた」と語った。ロイター通信が伝えた。

 福島県によると、このままだと原子炉内の水位が低下し、燃料棒が露出して圧力容器が損傷する恐れもあるという。水位低下を防ぐための電力を供給する電源車が午後10時すぎまでに現場に到着12日午前1時30分ぐらいまでに冷却機能を回復できる見通しとしている。

 東電の広報担当者は12日午前1時に「2号機の仮設電源で原子炉内の水位は確認できる。安定しているものの、徐々に低下している」と語った。同時に「1号機の原子炉の格納容器の圧力が設計を上回る数値を計測したことから、圧力を外部に逃がす措置を検討する。この際には外部に放射能が漏れる恐れがある」と説明。東電福島事務所によると「1号機の建屋の中で放射能レベルが上がっている」としている。

 これに先立ち、菅直人首相は原子力災害対策特別措置法第15条に基づく原子力緊急事態宣言を初めて発令。北沢俊美防衛相も11日夜、自衛隊に原子力災害派遣命令を出した。同原発付近に航空機部隊などをさらに派遣し、情報収集や住民らの避難・誘導にあたっている。大宮駐屯地の陸自化学防護隊を同原発周辺に出動させた。各被災地に派遣される陸海空3自衛隊は総勢8000人規模となる見通し。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、地震で同原発の原子炉が自動停止したが、冷却水を注水するための非常用ディーゼル発電機が稼働せず、現在はバッテリーで動かしている

 仮に電源を十分、確保できず、炉に穴が開いているなどの問題があると再び温度や圧力の上昇を始める。最悪の場合は炉にひびが入るなどの事態が想定されるが、危険な状況に達するまでには1日余りの猶予があるとしている。




米、空軍機で原発冷却材を移送 米国務長官が支援明らかに
2011/3/12 2:27
【ワシントン=弟子丸幸子】クリントン米国務長官は11日、ホワイトハウスで開いた大統領輸出評議会で、東日本巨大地震で被害を受けた原子力発電所に、米空軍が冷却材を移送したことを明らかにした。原子炉の冷却機能が働かない状態に陥っている福島県の東京電力福島第1原発に移送したとみられる。

 クリントン長官は「日本(の原発)は非常に高い技術水準にあるものの、ある原子炉で圧力が非常に高まっている。冷却材が十分になく、一方で米空軍機は移送できる状態にあった」と説明した。「日本国民と米国市民のため、可能な限りの深い関与ができるよう試みている」と語り、支援に全力を挙げる姿勢を表明した。




「壊滅的災害の恐れ」と懸念=全面支援を約束-米大統領 
【ワシントン時事】オバマ米大統領は11日の記者会見で日本の大地震に関し、「壊滅的災害になる恐れがあり、悲痛な思いだ」と述べ、日本国民や犠牲者に哀悼の意を表明するとともに、必要なあらゆる支援を提供する意向を示した。

 大統領は「日本は最も強固で緊密な同盟国の一つだ」と強調、菅直人首相との電話会談で全面的な支援を約束したことを明らかにした。また、米軍の空母が被災地域に向かっていると説明した。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領は11日午前4時(日本時間同日午後6時)ごろ、デーリー大統領首席補佐官に地震発生を知らされ、同9時半にナポリターノ国土安全保障長官ら関係閣僚・高官から被害状況の報告を受けた。

 大統領は会見に先立って声明を出し、「日米間の友情と同盟は揺るぎない」とした上で、「悲劇を克服する日本国民を支持していく」と表明。一方、連邦緊急事態管理庁(FEMA)に対し、ハワイ州など全米各地の津波被害に対応するよう指示したと述べた。

 一方、クリントン国務長官は大統領輸出評議会の会合で、在日米軍の空軍機が被災地域の原発に、原子炉の冷却材を輸送したことを明らかにし、「日本のために、できる限りのことをする」と述べた。(2011/03/12-03:11)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011031200105





オバマ大統領「あらゆる支援を提供」
 アメリカのオバマ大統領は、大地震に見舞われた日本に「必要なあらゆる支援を提供する」と述べ、救援のため、空母などの艦船を日本に派遣したことを明らかにしました。

 「(菅総理との電話で)日本の友人に必要なあらゆる支援を提供すると伝えた」(米・オバマ大統領)

 オバマ大統領は会見冒頭で日本の大地震について触れ、被災者などへの「最も深い哀悼の意」を表明しました。

 その上で、現在、日本に配備されている空母に加え、別の空母一隻を日本に向かわせるなど、災害救援のためあらゆる支援を行う考えを強調しました。

 また、福島第一原発の原子炉が冷却できない状態になったことについては、「放射能漏れが起きたとは聞いていない」としながらも、「状況を注視している」と述べました。

 「日本の原子炉のひとつで地震により圧力が高まっているが、冷却材が十分でないということだ。そこで、米空軍機が冷却材を輸送した」 (米・クリントン国務長官)

 一方、クリントン国務長官はこのように福島第一原発に対し、在日アメリカ軍の空軍機が冷却材を輸送したことを明らかにしました。(12日04:28)






米国、原子力発電所の冷却剤を日本に緊急空輸
2011/03/12(土) 20:24
 ヒラリー・クリントン米国務長官は現地時間11日、米空軍を派遣して、危険のある日本の原子力発電所に冷却剤を緊急に空輸したことを、駐中国大使に指名されたばかりのゲーリー・ロック商務長官とともに大統領輸出評議会に出席した際、明らかにした。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 クリントン国務長官は、日本は非常に原子力発電に頼っており、その技術基準はかなり高いものだが、そのうちのひとつの原子力発電所が現在地震で危険な状態にあり、冷却剤が足りないと述べ、米国が空軍を派遣してこの原子力発電所に緊急に冷却剤を空輸したことを明らかにした。

 オバマ米大統領と菅首相は同日午前中の電話で、放射性物質の漏えい問題について話し合ったばかりだった。オバマ大統領は原子力発電所の放射能漏れを表わす証拠はまだないと菅首相から聞いたが、エネルギー省のスティーブン・チュー長官に、日本の担当官と密に連絡を取るよう指示したという。

 日本東北部の海域で11日、マグニチュード(M)8.8の大地震が起き、福島第一原子力発電所は自動停止したが、炉心冷却システム(ECCS)に使われる非常用発電機もすべて停止したため、原子炉を冷やすことができなくなった。日本のメディアによると、こうした状況は日本国内の原子力発電所で初めてのことだという。作業員が装置の修復にあたっている。

 巨大地震で自動停止した東京電力福島第一原子力発電所の正門前で、放射線量が通常時の約8倍、1号機の中央制御室では、同約1000倍に達している。日本で放射能漏れが確認されたのは初めて。

 原子炉の格納容器の圧力が上昇による格納容器の損傷を防ぐため、保安院は東京電力に格納容器の蒸気を外部に逃すよう指示した。菅直人首相は12日7時45分、法に基づき、「原子力緊急事態宣言」を発令した。(編集担当:米原裕子)