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2011/05/16

シンガポール政府、静岡、兵庫県産の野菜・果物に対する輸入停止措置を解除

「検出誤り」静岡産野菜など禁輸解除
 シンガポールの農畜産物管理庁は16日、放射性物質が検出されたとして輸入を停止していた静岡県産と兵庫県産の野菜と果物について停止措置を解除すると発表した。

 同庁は3月に静岡県産のコマツナから、4月に兵庫県産のキャベツから放射性物質が検出されたと発表したが、日本の農林水産省の調査で、それぞれ埼玉県産、茨城県産だったことが判明した。

 輸出業者が書類に産地を誤って記載したことが原因だという。放射性物質が見つかったとしていた愛媛県産の野菜についても書類の産地記載ミスが判明し、同庁は4月に輸入停止措置を解除していた。

 シンガポールは5月16日時点で福島、茨城、栃木、群馬4県の牛乳を含む全生鮮品の輸入を停止。千葉、神奈川、埼玉3県と東京都については野菜と果物に限定して輸入を停止している。(共同)

 [2011年5月16日23時39分]




東電の松本純一原子力・立地本部長代理、「一部の燃料については、形状を維持できず落下していると考えている」

2、3号機も炉心溶融か=「6時間冷却できず」-工程表見直し、細野補佐官
 福島第1原発事故で、細野豪志首相補佐官は16日の記者会見で、2、3号機の原子炉について「6時間前後、冷却水が入らなかったとみている。炉心が溶融している可能性はみなければならない」と述べ、収束に向けた工程表をメルトダウン(全炉心溶融)前提で見直していることを明らかにした。工程表は17日に公表される。

 細野補佐官は、2号機で原子炉の冷却が停止していた時間を6時間29分、3号機は6時間43分と説明。「1号機の14時間9分と比べると短いが、時間自体は決して短くない」と指摘した。

 さらに、1~3号機で燃料の一部が格納容器に落ちている可能性を示しつつ、現在の冷却状態について「ある程度うまくいっている。工程表では最悪の場合でも冷却できるという仕組みを示す」と述べた。

 東京電力によると、原子炉を冷却できなかった時間は、1号機が3月11日午後3時38分から同12日午前5時46分まで、2号機が同14日午後1時25分から同7時54分まで、3号機が同13日午前2時42分から同9時25分までという。

 一方、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は2、3号機について「これまでのデータからは、メルトダウンかを判断する根拠には不十分」と慎重な見方を示した。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「一部の燃料については、形状を維持できず落下していると考えている」と述べた。(2011/05/16-23:32)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201105/2011051600772




1~3号機のデータからは、津波による電源喪失の前に地震の揺れで配管が破断し、冷却水が失われたような兆候はみられなかったとしている。

緊急時の冷却、10分で停止 東電が事故時のデータ



 東京電力は16日、福島第1原発1号機に残っていた東日本大震災発生直後の計器のデータから、緊急時の冷却が10分で止まっていたことが分かったと発表した。炉心に燃料があった1~3号機のデータからは、津波による電源喪失の前に地震の揺れで配管が破断し、冷却水が失われたような兆候はみられなかったとしている。

 東電によると、1号機では本震発生直後の3月11日午後2時52分ごろ、緊急時の炉心の冷却に用いる非常用復水器がいったん起動したが、10分後の午後3時ごろには停止。非常用復水器は、急速な圧力の低下を避けるために運転員が手順書に従って手動で停止させた可能性もあるが、事実関係は調査中としている。その後、同3時半ごろ津波の第1波が到達した。

 1号機では地震が発生して間もない3月11日夜に原子炉建屋内が高い放射線量になっていたことが分かり、電源喪失による損傷以前に原子炉圧力容器などの原子炉の重要な設備が損傷していたのではないかという疑いが浮上している。

 16日の公開資料には、計器類で自動的に記録された原子炉の水位や圧力、温度、地震観測記録などのデータが含まれ、作業員の日誌や証言を基に整理した原子炉への注水状況や、放射性物質を含む蒸気を意図的に外部に放出する「ベント」、安全弁の操作などの実施の状況も公表された。

 資料の多くは、原子炉各号機の中央制御室のハードディスクや紙に記録されていた。室内の放射線量が高く、資料も放射性物質に汚染されていたことから、回収が後回しになっていた。

2011/05/16 23:22 【共同通信】

東電は15日、核反応を抑えるホウ酸を混ぜた水を注入する作業を3号機で始めた。

3号機の不安定さ続く 温度上昇・窒素ガス注入できず
2011年5月16日13時54分


菅直人首相は3月12日に福島第1原発を視察したことをめぐり、格納容器破損の可能性があることを知った上で、あえて実施したことを明らかにした。

菅首相 格納容器破損の可能性を認識…震災翌日の視察前に
 菅直人首相は16日の衆院予算委員会で、東日本大震災発生翌日の3月12日に福島第1原発を視察したことをめぐり、格納容器破損の可能性があることを知った上で、あえて実施したことを明らかにした。「放置すれば格納容器にひび割れが起こりえた。だからこそ(視察前に蒸気を排出する)ベントが必要だと言った」と述べた。

 視察に同行した原子力安全委員会の班目春樹委員長も「格納容器が破裂する可能性があることは認識していたし、(首相に)助言した」と答弁した。

 首相は視察に踏み切った理由について、東京電力へのベント指示がなかなか実施されなかったとした上で「陣頭指揮を執るには現地の関係者ときちんと会うことが重要と考えた」と強調。質問した自民党の西村康稔氏は「首相官邸で指揮を執るのが最高指揮者のあなたの仕事だ」と指摘し、防護服を着ずに現場に行ったことを批判した。

[ 2011年5月16日 13:40 ]



16時間後の12日午前6時50分ごろには、燃料の大部分が溶融し圧力容器底部に落下するメルトダウンの状態になった。東電は、この時点で圧力容器の底が損傷して水が漏れ始めたと推定している。

【原発】津波から4時間で燃料むき出し溶融 1号機(05/16 06:08)








2011/05/15

「燃料は格納容器のクラック(損傷部)から水と一緒に漏れている可能性もある」=吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)

福島第1原発:空だき状態10時間以上 燃料の溶融速く
2011年5月15日 22時15分 更新:5月15日 23時47分

 東京電力福島第1原発1号機で、地震からわずか16時間後の3月12日早朝には、燃料の大部分が溶け落ちていた可能性が強まった。東電の解析によると、燃料の溶融は従来考えられていた以上の速度で進行。外部から冷却水を入れるため、弁を開いて炉内の圧力を下げる「ベント」作業を始めた時には、炉内は既に水位が燃料の下端を下回る「空だき」状態で、燃料の大部分が溶融していたことになる。今後、ベントの作業や外からの注水のタイミングが適切だったかが問われることになりそうだ。

 東電のこれまでの発表では、福島第1原発で原子炉が空だき状態になったのは2号機(14日)が最初。1号機は空だきになっていたことすら公表されていなかった。今回の解析結果が正しければ、1号機の空だき状態は11日午後7時半ごろから、淡水の注入開始(12日午前5時50分ごろ)まで10時間以上続き、ベント開始はさらに5時間近く後になってからだったことになる。

 小出裕章・京都大原子炉実験所助教は「電源喪失で原子炉が冷やせなくなれば、早い時期に炉心溶融に至ることは想定できていたはずだ。燃料の損傷が限定的だとしてきた東電の説明は完全に誤っていたことになる。データの公表も遅すぎる」と指摘する。

 東電は今回の解析で「圧力容器の損傷は大規模ではない」と説明するが、小出助教は「圧力容器は完全に破損し、溶けた燃料が格納容器の底に穴を開け、原子炉建屋の地下に大量の汚染水が漏れ出す原因になっている」と推定する。


「劣悪な環境ではなく、現時点で、亡くなったことと作業との間に直接の関係はないと考えている」

原発作業員の死因は心筋梗塞 被曝障害の可能性否定
2011年5月15日18時43分

 東京電力は15日、福島第一原子力発電所で作業中に体調不良を訴え、14日に亡くなった60代の男性作業員について、死因は心筋梗塞だった、と発表した。被曝(ひばく)などによる急性障害の可能性は否定されたと見ている。

 男性は協力企業の従業員。14日午前、排水処理のための機材を搬送する作業中に意識を失い、運ばれた病院で亡くなった。男性が当日受けた放射線被曝量は0.17ミリシーベルトで作業での上限(計250ミリシーベルト)を大幅に下回っており、身体には放射性物質の付着もなかったという。

 警察での検視などを終え、15日午後に病院から東電に死亡診断書が届いたという。



3号機で発生した水素ガスが、排気管を逆流して流れ込んだことで起きた可能性がある=東電が見解を発表

4号機爆発、3号機の水素ガス逆流が原因か 東電推定
2011年5月15日20時35分
 東京電力は15日、3月15日に起きた4号機建屋の爆発について、隣の3号機で発生した水素ガスが、排気管を逆流して流れ込んだことで起きた可能性があると発表した。4号機は事故発生時、定期検査で停止中だったため、貯蔵プールで保管されていた使用済み燃料が爆発の原因として疑われていた。

 これまで4号機では、燃料が貯蔵プールの冷却水から露出して空だきになり、化学反応で水素ガスが発生したと疑われていた。

 しかし、プールの水などを分析した結果、東電は燃料に大きな異常はないと判断。3号機で発生した水素ガスが排気管を通じて流れ込んだ可能性が浮上した。

 3号機も水素爆発したが、爆発前に格納容器の損傷を防ぐためベント(排気)が行われた。原子炉内で発生した水素ガスが排気管を通じて3、4号機共用の排気筒から出たとされる。排気管は、排気筒の手前で3号機の排気管と合流しているが逆流防止弁はなく、ここを逆流して4号機に流れた可能性があるという。

 4号機のプールは3月15日早朝、爆発音がした後、建屋の外壁が大きく壊れた。4号機は定期検査中で原子炉内の燃料がすべて貯蔵プールにあった。

浜岡原発を停止する菅首相の判断について、「支持する」は71.2%、「支持しない」は17.3%

浜岡原発停止の首相判断 71.2%が支持
2011年5月15日 20:09
 NNNが13~15日に行った世論調査によると、「中部電力」浜岡原子力発電所(静岡・御前崎市)を停止する菅首相の判断について「支持する」と答えた人が71.2%に達した。

 浜岡原発を停止する菅首相の判断について、「支持する」は71.2%、「支持しない」は17.3%となった。

 また、今後の原子力発電について「徐々に減らしていくべきだ」が64.3%に上り、「今の水準を維持するべきだ」は24.0%にとどまった。「すぐに全て運転を止めるべきだ」は4.6%、「さらに増やしていくべきだ」は1.8%となっている。


救急隊員の安全確保のため、県災害対策本部と消防、東電の3者は原発事故後、約20キロ南の拠点施設ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉町)で受け渡すよう取り決めている。

【原発】作業員死亡、救急搬送2時間かかってた(05/15 17:36)










政治の風向きで揺れ動く賠償支援。

負担めぐり 攻防1ヵ月 東電・官邸・財務省・銀行 「免責」「財政」絡み合う思惑
 東電賠償支援政府案
 東京電力福島第1原発事故の賠償支援の政府案は、東電の破綻回避を最優先し、新機構によって公的資金を投入できる形をつくって決着した。東電、官邸、財務省、銀行などの思惑が絡み、約1カ月にわたって迷走した協議の舞台裏を追った。
 

1号機炉心へはこれまでに1万立方メートルの水を注入したが、このうち5000立方メートル程度の行方が分からなくなっていた。

【原発】“メルトダウン”1号機 地下半分が水に(05/15 00:30)









東電関係者は「地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない」と、津波より前に重要設備が被害を受けていた可能性を認めた。

津波前に重要設備損傷か 福島第1原発1号機、地震の揺れで 建屋で高線量蒸気 耐震指針、再検討も
2011.5.15 02:00
 東京電力福島第1原発1号機の原子炉建屋内で東日本大震災発生当日の3月11日夜、毎時300ミリシーベルト相当の高い放射線量が検出されていたことが14日、東電関係者への取材で分かった。高い線量は原子炉の燃料の放射性物質が大量に漏れていたためとみられる。

 1号機では、津波による電源喪失によって冷却ができなくなり、原子炉圧力容器から高濃度の放射性物質を含む蒸気が漏れたとされていたが、原子炉内の圧力が高まって配管などが破損したと仮定するには、あまりに短時間で建屋内に充満したことになる。東電関係者は「地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない」と、津波より前に重要設備が被害を受けていた可能性を認めた。

 第1原発の事故で東電と経済産業省原子力安全・保安院はこれまで、原子炉は揺れに耐えたが、想定外の大きさの津波に襲われたことで電源が失われ、爆発事故に至ったとの見方を示していた。

「躊躇なく人を刺す非情な手口などから、強盗に手慣れた様子がある。営業所の実情を把握し、十分に計画を練った上で襲撃を実行した疑いがある」

6億円強奪事件 現金ありか熟知 手際の良い搬出 内部事情に詳しい人物関与か
2011.5.15 00:34
 東京都立川市の警備会社「日月(にちげつ)警備保障」立川営業所が未明に2人組に襲われ、史上最高額の現金約6億400万円が奪われた事件で、男らは多額の現金が一括で保管されていた金庫室以外は物色せず、小分けにされた現金を数分間で運び出して逃走していたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。営業所の駐車場の照明が事件の30分前に消されていたことも判明。警視庁立川署捜査本部は会社の内部事情に詳しい人物が犯行に関与したとの見方を強めている。

 

2011/05/14

2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」

2、3号機もメルトダウンの可能性…東電認める
 東京電力は14日の記者会見で、2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」と説明し、核燃料全体の溶融(メルトダウン)の可能性を初めて認めた。


 1号機では、11日に水位計を調整した結果、炉内の水位が低く、燃料が冷却水から露出して溶けたことが確実となった。2、3号機の水位計はまだ調整していないが、1号機と同じ仕組みのうえ、もともと1号機より低い水位を示している。

 ただ、東電は炉内の温度などから、2、3号機は1号機より燃料の損傷が少ないと推定している。

(2011年5月14日22時34分 読売新聞)




東京電力は14日、作業員らが宿泊する敷地内の免震重要棟の医務室には当時、医師が不在だったことを明らかにした。

内部被ばくの可能性低い=死亡の作業員、搬送先病院が所見-福島
 福島第1原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の60代男性が死亡したことを受け、搬送先の福島県いわき市立総合磐城共立病院の小山敦救命救急センター長が14日、取材に応じ、男性の死因について現時点では「不明」としながらも、「内部被ばくの可能性は考えにくい」との所見を示した。

 小山センター長によると、搬送された男性の被ばく線量を計測した結果、福島県が定めた除染が必要となる基準以下だったという。(2011/05/14-16:47)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051400228




福島第一原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の男性社員が死亡

福島第1原発、作業員1人死亡=60代男性、放射性物質付着なし-体調不良で倒れる
 東京電力は14日、福島第1原発の集中廃棄物処理施設で作業中だった協力企業の60代男性社員が体調不良を訴え、搬送先の福島県いわき市内の病院で死亡したと発表した。男性の外部被ばく線量は0.17ミリシーベルトで、身体に放射性物質の付着はなかったという。

 男性に外傷はなく、東電は持病の有無や作業環境との因果関係などを詳しく調べている。
 東日本大震災による原発事故で、復旧作業中に作業員が死亡したのは初めて。

 東電によると、男性は同日午前6時ごろから、集中廃棄物処理施設で配管を切断する電動のこぎりの搬送作業を2人1組で行っていたが、同50分ごろ体調不良を訴え、倒れた。

 男性は同原発内の医務室に運ばれたが、意識がなく自発呼吸も停止していた。中継地点となっているトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(同県楢葉町)で医師の診察を受けた後、同8時半すぎに救急車でいわき市立総合磐城共立病院に搬送されたが、9時33分に死亡が確認された。(2011/05/14-13:41)

http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc&rel=j7&k=2011051400148&j4




中部電力浜岡原子力発電所、原子炉停止

浜岡原発、原子炉すべて停止 制御棒挿入が完了
2011/5/14 13:13
 中部電力の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の3基の原子炉のうち、最後まで運転を続けていた5号機が午後1時に停止した。政府は同原発が東海地震の震源域に位置することから、十分な対策が整うまで運転を停止するよう中部電に要請した。再開の前提となる防波壁の新設などの津波対策が完了するには2~3年かかる見通し。

 5号機は14日未明に停止に向けた作業を開始。午前10時15分に発電を終え、制御棒の挿入により原子炉が停止した。15日午前にも原子炉内の温度がセ氏100度未満になる「冷温停止」の状態になる見通し。浜岡原発の3基の原子炉のうち3号機は定期検査中で、4号機も13日に運転を止めた。



そもそも、枝野発言は、公的資金を投入しなければ、東電が破綻し、賠償金の支払いにも支障が出かねないという矛盾も抱えている。

東電融資に政府が異例介入…金融界、一斉反発
 東京電力福島第一原子力発電所の事故の損害賠償の枠組みを巡り、枝野官房長官は13日の記者会見で、東電の取引金融機関に一部債権放棄(借金の棒引き)を求めた。

 民間の取引に政府が介入する異例の発言に対し、金融機関は反発している。東電の破綻回避と賠償金の支払いを確実にするための枠組みも崩しかねない。