“以前に通報”事実関係の確認を
6月4日 11時59分
逮捕された菊地直子容疑者が住んでいた住宅周辺の住民から「似た人がいる」といった通報を事前に警察にしていたという証言が複数出ていることを受けて、警察庁は、神奈川県警察本部に対し、事実関係を確認するよう求めました。
元警視に猶予付き有罪=神世界トップかくまう-横浜地裁
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法詐欺事件で、グループトップの「教祖」と呼ばれた男の逃亡を助けたとして、組織犯罪処罰法違反(犯人蔵匿)の罪に問われた元神奈川県警警視の吉田澄雄被告(55)の判決が9日、横浜地裁(佐脇有紀裁判官)であり、懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。
佐脇裁判官は、吉田被告が偽名を使って、グループトップの斉藤亨被告(54)=公判中=の宿泊手続きや関係者に口止めを指示したことを認定した。
判決によると、吉田被告は神世界関係者らと共謀し、斉藤被告の逮捕を逃れさせるため、8月18~20日と9月11~12日、偽名で東京都台東区や岐阜県の旅館などを予約し、同被告を宿泊させてかくまった。(2011/12/09-15:43)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011120900721
オウム公判終結:あの時…/1 「信者は加害者で被害者」
地下鉄サリン事件から16年、「狂気の果て」に27人の命を奪った一連のオウム事件の全公判が21日、終結した。教団の「凶行」は坂本堤弁護士一家殺害事件を起こした22年前から外に向かい、拠点を構えた場所では周辺住民との間で常にトラブルが絶えなかった。「宗教の自由」というハードルを抱えた難しい捜査、反省を深める元信者への「極刑」の宣告。教団と関わらざるを得なかった人たちは何を思い、どう踏み出したのか。「あの時」を追った。
オウム裁判:岡崎死刑囚から「司法取引」持ちかけられた
95年の地下鉄サリン事件発生時、東京地検次席検事として捜査を指揮した甲斐中辰夫弁護士(元最高裁判事)は、オウム公判終結について「真相解明と適正な刑罰を科す目的を達成でき、ほっとしているが、時間がかかりすぎた」と述べた。
「今、取り調べのやり方が議論になっているが、この事件はまさに取り調べで解明した事件。物証がほとんどないですから」と振り返る。その一方、「もっと早く何とかならなかったのか」との思いが残るという。
「一つ言えるのは坂本(堤弁護士一家殺害)事件。岡崎(一明死刑囚)が神奈川県警に早い段階でしゃべりかけた。坂本さんがいなくなってしばらくしてから。ただ、条件は『自分の刑を軽くしてほしい』と。でも(現行法制下では司法取引を)やっちゃいけないので応じなかった。その結果、岡崎はしゃべらなくなり、地下鉄サリンも起きた。僕らは後で知ったことですけど」
当時のことを明かした上で、こう述べた。「取り調べの可視化(録音・録画)をするなら司法取引、刑事免責は絶対必要だと思う。あの時に司法取引ができたら……」
毎日新聞 2011年11月22日 2時30分