大王製紙の前会長が子会社から105億円の巨額融資を受けた問題で、前会長がマカオでギャンブルに20億円以上を使っていたことが分かりました。借り入れの一部が充てられたとみられます。
関係者によりますと、井川意高前会長はマカオに複数回渡航し、カジノでのギャンブルに少なくとも20億円以上を使っていたということです。この原資の大半が子会社からの借入金とみられています。井川前会長は、「借入金は個人的に使った。この借り入れが特別背任の罪にあたると今では認識している。責任は感じているし、覚悟はしている」などと話したということです。また、現経営陣による特別調査委員会のメンバー選定などについて、不満を漏らすようなこともあるということです。
大王製紙前会長、カジノで借入金使用か
大手製紙メーカー「大王製紙」の前会長がグループ企業から100億円以上を個人的に借り入れていた問題で、前会長が金の一部をマカオでのカジノに使った可能性があることがわかりました。東京地検特捜部はカジノ旅行を仲介した業者への聴取も検討しているもようです。
大王製紙の井川意高前会長(47)は、自分の部下が役員などを務めるグループ企業少なくとも7社から合わせて100億円以上を個人的に借り入れたにもかかわらず、このうちの一部しか返済されておらず、使い道がわからなくなっています。
特捜部は特別背任の疑いもあるとみてグループ企業の社員などから任意での聴取を進めていますが、井川前会長が借りた金の一部をマカオでのカジノに使った可能性があることが関係者の話で新たにわかりました。特捜部はカジノ旅行を手配した仲介業者への聴取も検討しているもようで、巨額の金がどこに流れたのか詳しく調べるものとみられます。
一方、井川前会長は会社側の聴取に一度だけ応じたものの、「調査の公平性に疑問がある」などとしてその後の聴取には応じておらず、金の使い道についても詳しい説明はしていないもようです。(21日17:08)
大王製紙の井川前会長、マカオでカジノに20億円
遊興仲介業者聴取へ 東京地検特捜部
2011.10.21 11:13
総合製紙大手の大王製紙の井川意(もと)高(たか)前会長(47)が連結子会社から巨額の現金を借り入れていた問題で、井川前会長がマカオに複数回渡航し、カジノのギャンブルで少なくとも20億円を使っていたことが20日、関係者の話で分かった。遊興費の原資の大半は子会社からの借入金とみられる。
東京地検特捜部は、カジノでの遊興を仲介していた業者が、借入金の支出先の詳細を知っていると判断。この業者を週内にも聴取し、前会長が海外で使った資金の解明を目指す。
仲介業者は客から現金を預かり、渡航チケットや宿泊先を手配。現地ではカジノで使う資金の立て替えなどを行う。関係者によると、前会長は数年前からマカオに渡航する際に、仲介業者に依頼。これまで5億円を4回にわたり入金し、ほとんどを使い果たしたこともあったという。
前会長は9月末の大王製紙の特別調査委員会の聴取に対し、借入金の使途について明言を避け、その後は「調査委は経営陣側の意向に沿った結果を目指している」として聴取に応じていない。前会長は周辺に「借入金は個人的に使った。(借り受けが)特別背任にあたるとの認識はある。責任は免れない」と話しているという。
前会長をめぐっては大王製紙が9月、子会社7社から総額84億円の貸し出しがあり、うち約55億円が返済されていなかったと発表。その後の調査委の調べで、昨年夏ごろ、84億円とは別に前会長の関連会社を迂(う)回(かい)させる方法で約22億5千万円の貸し出しがあったことも分かった。貸し出し総額は判明分だけで、計106億円超となる。井川前会長や親族は、所有する自社株などで全額を弁済する意向を示している。
調査委は今月末をめどに、再発防止策を盛り込んだ調査報告書を取りまとめて公表する予定。調査委関係者は「創業者一族という力を背景にトップダウンで現金を借りた。そのことは(貸し出しを決めた)議事録などからもうかがえる」としている。調査委は一連の借入金全額を対象にして、会社法違反(特別背任)罪で、前会長を刑事告訴する方針を固めている。
特捜部はすでに同法違反容疑で、前会長の立件を視野に子会社幹部らの聴取を開始。前会長名義の銀行口座の出入金記録や、子会社と交わした貸借を証明する書類なども調べている。
10/21 18:00
大王製紙巨額借入事件に加護亜依の男が関与!? 裏カジノとAKBの関係も...
「大王製紙」の井川意高元会長が、約100億円の金をグループ会社から個人的に借りていたという騒動。会社側は、井川元会長を特別背任で刑事告発することも考えているという。現状、借りた金の大半は、投機やギャンブルなどにつぎ込んでしまったといわれているが、それを裏付けるような情報を入手した。不動産会社「ABCホーム」の塩田大介元会長と、加護亜依の愛人である安藤陽彦氏が、自身のかかわる裏カジノで井川元会長をカモにしていたというのだ。
飲食店プロデューサーを務める安藤氏は9月6日、恐喝未遂容疑で警視庁赤坂署に逮捕され、その後、起訴されることなく保釈された。そんな安藤氏だが、裏カジノ経営にかかわっているとして以前から当局に目をつけられており、恐喝未遂ではなく、逮捕もありえるのではという情報があった。
筆者の入手した情報では、安藤氏は、新宿と麻布十番で裏カジノを経営していたようだ。だが、赤坂署は現行犯で賭博をしている現場を押さえることができず、結果、恐喝未遂のみで逮捕したという。
その安藤氏が逮捕される5日前の9月1日未明、塩田元会長が、自身経営する港区の西麻布の「西麻布迎賓館」前で元暴力団に襲われ、重傷を負うという事件があった。原因はカジノでの金銭トラブルだったようだ。その事件を取材する過程で、テレビ番組などでお洒落スポットとして紹介されてきた「西麻布迎賓館」だが、実はビルのあるフロアにはバカラ台などが置かれ、裏カジノとして機能していたことがわかった。しかも、塩田が裏カジノを任せていたのは安藤氏だという。赤坂署は、賭博の容疑で今でも安藤氏の周辺の捜査を続行しているが、さらに「安藤氏は数件の飲食店のプロデュースをする傍ら、裏カジノや韓国のカジノに客を連れてゆき、裏カジノ店への出資金を募る役割を果たしていた」(捜査関係者)というのだ。
そんな塩田元会長と井川元会長は以前から遊び友達で、塩田元会長を通じて安藤氏も井川元会長と親しい関係にあったという。塩田元会長は安藤氏に命じて、「西麻布迎賓館」の裏カジノの出資金を井川元会長に出させたという疑惑が持ち上っているのだ。その裏カジノで、井川元会長自身が食い物にされていたという。また、この2人は、さまざまな女性芸能人――AKB48のメンバーもいたとか――を井川元会長をはじめとした、きな臭い紳士たちや元暴力団関係者に紹介していたという。井川元会長が現役のグラビアアイドルに貢いでいたという情報もある。また、井川元会長は、芸能人だけでなく、政治家やマスコミ関係者も接待漬けにしていたという。
接待に使った金は、会社から借りた金だろう。東京地検特捜部は、井川元会長に対する内偵を進めているという。捜査の進展次第では、塩田元会長や安藤氏だけではなく、裏カジノや井川マネーに群がった政界や芸能界にまで激震が及ぶかもしれない。
(文=本多圭)
会長辞任 大王製紙創業一族の体質
掲載日時 2011年10月19日 11時00分|掲載号 2011年10月20日 特大号
大手製紙メーカー大王製紙のマネースキャンダル。張本人の創業一族、井川意高会長(47)は、「背任罪の可能性も否定できない」(佐光正義社長)と指摘される中、9月16日付で辞任した。
佐光社長が明らかにしたところによると、井川前会長はグループ7社などから数回に分けて総額84億円を借り入れ、30億円弱は返済したものの、残高がまだ55億円あるという。メールでの内部告発により調査に着手し確認できたとのことだが、本人は借入金の使途を説明していないらしい。
いったい、せしめた大枚を何に使ったのか。既にマカオでカジノ賭博に湯水のごとく注ぎ込んだとの“武勇伝”が語られているが、そこは42歳の若さで「エリエール王国」の社長に就いた御曹司。人脈も複雑多彩を極める。
「政界では東大の同級生だった浅尾慶一郎衆議院議員と、高校の後輩に当たる後藤田正純衆議議員が有名。後藤田さんとの関係で中曽根康弘元首相とも親しい間柄です」(情報筋)
元社長の父親・高雄氏(最高顧問)を始め一族自体が華麗なる政界人脈を誇り、関係者によると、永田町の超高級賃貸マンション『パレロワイヤル永田町』に一室を保有、ここに「海千山千の政治家が足繁く出入りする姿が目撃されていた」という。
そんな血筋を引き継ぐだけに芸能関係の交遊もかなり派手。「神田うのや海老蔵とはツーカーの仲。藤原紀香がまだ売れない時代にも、関係があったようだ」(芸能記者)との情報もある。
父親の社長時代、社員が書類を丁寧に新しい封筒に入れ、ボールペンで宛名を書いた。これを受け取るなり、社長は烈火のごとく怒ったという。鉛筆を使えば消して再度使えるし、新しい封筒はもったいないというのだ。
社員にそこまでケチを強いた創業家の思い上がりの果てが、御曹司の不祥事というのも因縁めく。
http://wjn.jp/article/detail/6435458/