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2011/05/04

女性は4月23日、県内の店で家族数人とユッケなどを食べ、腹痛で27日から入院。O111やO157などの病原性大腸菌は検出されなかったが、同じ店でユッケを食べた人に感染者がおり、食中毒と判断した

生肉食中毒:死者3人目 富山の40代女性
 焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒で、富山県は4日、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し入院した県内の40代女性が死亡したと発表した。同チェーン店の食中毒での死者は富山、福井両県の男児計2人に次いで3人目。発症は疑い例も含めて66人に上り、富山、福井両県警は同日、業務上過失致死傷容疑で合同捜査本部を設置。家宅捜索など強制捜査を視野に調べを進めている。



 富山県によると、女性は4月23日、県内の店で家族数人とユッケなどを食べ、腹痛で27日から入院。O111やO157などの病原性大腸菌は検出されなかったが、同じ店でユッケを食べた人に感染者がおり、食中毒と判断した。

 富山県警は4日、食中毒の原因や感染経緯を調べるため、患者や家族から事情を聴いた。今後は、店を経営する「フーズ・フォーラス」(本社・金沢市)の各店に肉を納入していた東京都板橋区の卸売会社からも衛生管理状況などを聴く。

 一方、国立感染症研究所は疫学の専門家チームを4日までに富山県に派遣し、問題があったチェーン店の生牛肉の提供方法や患者の状態などの調査を開始。厚生労働省は調査結果を今後の施策に反映させる。【橘建吾、大森治幸、佐々木洋】

毎日新聞 2011年5月4日 21時23分(最終更新 5月4日 22時49分)





焼き肉チェーン食中毒 新たに富山県の40代女性が死亡 死者は富山・福井両県で3人に
 焼き肉チェーン「焼肉酒家(ざかや)えびす」の集団食中毒で、新たに富山県内の40代の女性が死亡した。このチェーン店でユッケを食べ死亡したのは、3人目となる。

焼肉酒家えびすを運営する「フーズ・フォーラス」社長は「もう、申し訳なくて、なんとしてでも、これ以上被害者が出てほしくないというのと、亡くなられた方には、もう言葉でおわびしても始まらないんですけど、取り返しのつかないことをしたと」と話した。

死亡したのは、富山県西部に住む40代の女性。

富山県厚生部によると、この女性は4月23日、砺波(となみ)市の「焼肉酒家えびす砺波店」でユッケを食べ、3日後に腹痛を訴えたため、その後、医療機関に入院した。

女性は、腎臓障害を引き起こすHUS(溶血性尿毒症症候群)と診断され、治療を受けていたが、4月30日から昏睡(こんすい)状態に陥り、4日午前に死亡した。

焼肉酒家えびすでユッケを食べ死亡したのは、富山、福井両県で3人となっている。
なお、この女性から、腸管出血性大腸菌は検出されていない。
(05/04 20:15)





2011 年 05 月 04 日 22:25 現在
集団食中毒で40代女性死亡 
焼肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒で、砺波店でユッケなどを食べて重症となっていた40歳代の女性が4日、死亡しました。えびすの食中毒による死者はこれで富山、福井合わせて3人となりました。

死亡したのは、砺波厚生センター管内に住む40歳代の女性です。この女性は先月23日にえびす砺波店でユッケなどを食べ、27日に血便などの症状を訴えて入院していました。そして29日には腎臓の機能が低下する溶血性尿毒症症候群を発症し、きょう午前11時すぎ、入院先の病院で死亡しました。

女性から腸管出血性大腸菌は検出されていませんが、県は、この女性がえびす砺波店でユッケなどを食べていたことや症状などから砺波店での飲食が原因とみています。えびすの一連の食中毒による死者は、砺波店で食事をした高岡市の6歳の男の子と福井市の系列店で食事をした男の子に続いて3人目です。

また県によりますと、4日午後4時現在、砺波店と高岡駅南店を利用した患者は65人で、きのうより7人増えました。このうち2人が死亡、今も34人が入院中でうち21人が重症となっています。

一方、富山市の富山山室店を利用した女性1人が重症、さらに神奈川県内の店舗でも6人の患者が発生しています。





えびす集団食中毒 砺波市で40代女性死亡
(2011年05月04日 20時34分)
 焼肉酒家(やきにくざかや)えびすで発生した集団食中毒事件。また、あらたに死者が出てしまいました。

 県は4日、あらたに、砺波店で生肉のユッケなどを食べた40代の女性が入院先の病院で死亡したと発表しました。一連の食中毒での死者はこれで3人となりました。

県によりますと、死亡した40代の女性は先月23日、家族と訪れた焼肉酒家(やきにくざかや)えびす砺波店でユッケなどを食べたあと、26日から腹痛を訴え、29日に溶血性尿毒症症候群・HUSを発症、きょう午前、入院先の医療機関で死亡したということです。これで、えびす砺波店の死者は、先月29日に死亡した6歳の男の子に続き2人目で、一連の食中毒事件による死者は福井の10歳未満の男の子とあわせて3人となりました。えびすを展開する
フーズ・フォーラスの勘坂康弘(かんざか・やすひろ)社長は改めて謝罪会見を行いました。

死亡した女性からは、腸管出血性大腸菌は検出されていませんが、
同じ日に砺波店を利用した患者からはO111とO157が検出されているため、富山県は腸管出血性大腸菌による食中毒とほぼ断定しました。