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2010/12/21

北朝鮮、IAEAの監視要員受け入れなどを同意  クローリー次官補 、「監視団受け入れが本気ならばIAEAに伝えるべきだ」

2010.12.21 08:46 産経 
「3点で合意」と訪朝の米知事が発表 軍事的緊張緩和策も
北朝鮮を訪問した米民主党のリチャードソン・ニューメキシコ州知事は20日、北朝鮮高官との一連の会談で、寧辺のウラン濃縮施設への国際原子力機関(IAEA)の監視要員受け入れや、南北の軍事的緊張緩和策など3点で「合意に達した」とする声明を、州知事室を通じ発表した。

 知事はまた、韓国が20日実施した海上射撃訓練に対し、北朝鮮が軍事的な対抗措置を講じないと表明したことに「勇気づけられた」と述べた。

 声明によると合意は、IAEA監視要員受け入れのほか、保管している核燃料棒の売却交渉と国外搬出南北間の軍事的衝突防止措置への取り組みについて。 核燃料棒の売却先は韓国を想定、米CNNは規模は約1万2千本と報じた。
衝突防止措置は、黄海の南北境界水域を対象に南北と米国の3者による軍事委員会設置の検討と、南北の軍当局間のホットライン開設。(共同)



CNN
N.Korea to allow return of U.N. inspectors after talks with Richardson
December 20, 2010 -- Updated 1619 GMT (0019 HKT)
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/12/19/north.korea.agreements/index.html?iref=allsearch








NNN 2010年12月21日 8:51
「北朝鮮、IAEA監視団受け入れに同意
 北朝鮮を訪問していたアメリカ・ニューメキシコ州のリチャードソン知事は20日、北朝鮮側がウラン濃縮施設への国際原子力機関(IAEA)の監視団受け入れなどに同意したと発表した。これについて、アメリカ国務省・クローリー次官補は「北朝鮮はいつもやりもしないことを口にする」、「監視団受け入れが本気ならばIAEAに伝えるべきだ」と懐疑的な見方を示した。




朝日新聞
「北朝鮮の報復自制、重要なステップ」訪朝の米知事
2010年12月21日22時41分

 【北京=古谷浩一】北朝鮮を訪問していたリチャードソン米ニューメキシコ州知事は経由地の北京空港で21日、北朝鮮が知事に示した国際原子力機関(IAEA)の監視要員の寧辺の核関連施設への復帰などの同意を実行する「意思がある」と報道陣に強調。韓国軍の大延坪島(テヨンピョンド)での射撃訓練に対して「北朝鮮が報復行為に出なかったことは重要なステップだ」と訴えた。

 知事によると、北朝鮮側はIAEA監視要員の受け入れのほか、保有する核燃料棒1万2千本の国外への売却交渉に応じる意思があり、米国、韓国との間に軍事委員会を設置し、南北間にホットラインを設けることについても、「検討する用意がある」としたという。

 北朝鮮がこうした行為に対する何らかの条件を示したのかについて、知事は「私は協議をする立場にはない」として明言を避け、6者協議などの枠組みで話し合いが進むことに強い期待を示した。ただ、関係筋によると、北朝鮮はいずれについても「条件」を提示しているといい、今後これらが実現するかはまだ不透明だ。

 知事はまた、「少しだけ前向きの方向への動きが見えた」と述べ、北朝鮮が事態の緊張緩和に向けた姿勢を見せ始めているとの認識を表明。監視要員の受け入れの理由について、北朝鮮側が兵器級の高濃縮ウラン製造をしていないことを保証するものだと語った。

 知事はクリントン政権で国連大使を務め、訪朝経験も豊富。北朝鮮に独自の人脈を持ち、米朝間の非公式な対話ルートの役割を担っている。16日、北朝鮮外務省の金桂寛(キム・ゲグァン)第1次官の招待を受けて平壌入りし、金氏や李容浩(リ・ヨンホ)外務次官ら北朝鮮高官と会談した。



ANN
米知事「北の自制歓迎」核施設査察受け入れで合意(12/21 08:31)
 北朝鮮を訪問中のアメリカのリチャードソン・ニューメキシコ州知事は、「北朝鮮が反撃しないというニュースに、大変、勇気づけられた」と歓迎する声明を出しました。

 リチャードソン知事は、北朝鮮の指導者たちと話し合った結果、次の3点で合意したと発表しました。(1)ウラン濃縮施設のIAEA=国際原子力機関による査察を受け入れる。(2)韓国など第3国とすでに製造した核燃料棒の売却を交渉する。(3)北朝鮮と韓国の西側の水域を監視し、衝突を防ぐため、米韓との合同委員会を設けるよう話し合い、南北の間には軍事的なホットラインを創設するというものです。しかし、知事の訪朝は、あくまでも私的なもので、米韓政府がこの合意をもとに実際に交渉に入るかどうかは分かりません。知事は21日に平壌を離れ、北京に戻る予定です。




CNN 日本語版
2010.12.21 Tue posted at: 09:18 JST
北朝鮮、韓国の訓練に「報復不要」、IAEA査察合意
 ソウル(CNN) 韓国軍は20日、11月に北朝鮮の砲撃を受けた延坪(ヨンピョン)島沖で1時間34分に及ぶ軍事訓練を実施した。これに対して北朝鮮側は、報復の必要はないとしながらも米韓に向けて強い警告を発した。その一方で、国際原子力機関(IAEA)の監視要員をウラン濃縮施設に受け入れることに合意するなど、緊張緩和に向けた姿勢も見せている。

北朝鮮はかねてより韓国が訓練を行えば戦争につながる可能性があると警告していたが、現在のところ報復措置には出ていない。

また、訪朝中のリチャードソン米ニューメキシコ州知事の声明によると、北朝鮮はIAEAの査察受け入れに加え、未使用燃料棒を韓国などの他国に売却するための交渉の実施や、北朝鮮と米韓の代表者で構成される軍事委員会の設置に合意した。交渉では、南北軍の間にホットラインを設置することも話題に上ったという。5日間の訪朝を終えた知事は21日午前7時頃に平壌を発ち、帰国の途に就く予定。

一方、韓国軍の合同参謀本部によると、韓国側は訓練終了後も厳戒態勢を崩さず北朝鮮の動向を注視している模様。
米当局者らによると、今回の訓練に際しては米国でもマレン統合参謀本部議長が国防総省に入って訓練状況を監視するなど、緊急時に備えていたという。