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2010/12/25

中国、外国船籍の違法操業を厳しく取締る方針を提起 - 中国全国漁業工作会議

中国、外国船の違法操業・漁具窃盗を厳格に取り締まりへ
2010/12/25(土) 16:08

 23日、中国全国漁業工作会議が開催され、2010年度の漁業活動を総括すると同時に、2011年度の業務について取り決めを行った。会議では漁業法の施行を強化し、外国船籍の違法操業を厳しく取締る方針が提起された。中国新聞社が報じた。

 


 農業部漁業局は会議で、「2011年は重点海域での対外漁業管理を適切に強化する」ことを提起した。具体的には、韓国と北朝鮮がかかわる敏感な水域である黄海での中国漁船の管理・取り締まりに取り組むこと、尖閣諸島海域で常態化した巡航・漁業保護活動を組織すること、南シナ海の南沙諸島において、巡航・漁業保護の制度を整備していくこと、西沙諸島での外国漁船による違法操業とトンキン湾での外国人による漁具窃盗を厳しく取り締まることを挙げた。

  また中国は2011年、「引き続き日中、中韓、中越トンキン湾の各漁業協定の実行に真摯(しんし)に取り組み、効果的な措置を適切に講じ、重大な違法事件の発生を防ぐこと」を表明した。

  また会議では、「2010年、中国漁政は日常業務を適切にこなし、日本による違法な中国漁船のだ捕に対して効果的に対処した」としたうえで、「釣魚島(日本名:尖閣諸島)海域での中国漁船保護のため、巡視船による監視を常態化した」とした。(編集担当:畠山栄)