オウム真理教元幹部、遠藤誠一被告(51)に対し、最高裁第1小法廷が21日、死刑維持の判決を言い渡したことで、教団を巡る一連の事件で起訴された189人全員の裁判が終結した。教団を率いた松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(56)が95年5月に逮捕されてから16年半。27人の尊い命が失われ(刑事裁判上の認定。08年施行のオウム真理教被害者救済法で新たに1人が死者認定され、松本サリン事件被害者の1人も08年に亡くなり、死者は計29人)、国家と時代を揺るがした事件と裁判をたどった。【石川淳一、村上尊一、銭場裕司、伊藤一郎、野口由紀】