ハッカー集団、バチカンのサイト攻撃=カトリック教会の腐敗糾弾
【ジュネーブ時事】国際ハッカー集団「アノニマス」は7日、バチカン(ローマ法王庁)のサイトを攻撃したとする声明を発表した。カトリック教会で腐敗が広がっていることへの抗議としており、同サイトはアクセスできない状態になった。
AFP通信によると、アノニマスは声明で「利益追求団体であるバチカンの教義や礼拝、愚かで時代錯誤的な思想に対抗するために攻撃した」と主張。キリスト教や信者への反発ではなく、あくまで腐敗したローマカトリック教会への意思表示だとしている。(2012/03/08-06:42)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201203/2012030800080
2012年03月08日 16時18分 更新
免罪符販売に抗議? Anonymous、ローマ法王庁サイトを攻撃
免罪符の発行や宗教裁判など、ローマカソリック教会による「歴史上の悪行」に抗議する、としてハッカー集団Anonymousが法王庁サイトを攻撃。(ロイター)
[ローマ 7日 ロイター]ハッカー集団Anonymousのイタリア支部は3月7日(現地時間)、ローマ法王庁(バチカン)の公式サイトをダウンさせたと発表した。ローマカソリック教会の醜聞や保守的教義に対する攻撃という。
ローマ法王庁の公式サイトであるwww.vatican.vaは一時アクセス不能になった。法王庁の広報担当者は、この機能停止がハッカーのしわざかどうかは分からず、技術者らが修復に当たっていると語った。
Anonymousのイタリア支部はWebサイトで発表した声明文で、ローマカソリック教会に責任があるとする歴史上の悪行の数々――16世紀の免罪符(贖宥状)の販売や宗教裁判による異教徒の火刑を含む――を挙げ連ねて非難した。
Anonymousのサイトには次のように書かれている。「われわれは今日、利益追求組織であるカソリック教会が世界中にはびこらせている教義、礼拝、不条理で時代錯誤な慣習に抗議するために公式サイトを攻撃することにした」
同グループはまた、ローマ法王庁がイタリアの内政に“毎日”干渉するのは“時代に逆行”することだと批判した。
Anonymousはもう1つのハッカー集団LulzSecとともに、米中央情報局(CIA)を含む多数の大企業や公共機関に派手な攻撃を仕掛けることでその名を知られている。