鳩山元首相、「日中韓やモンゴルなどを送電線で結ぶ『東アジアエネルギー共同体』をつくるべき」
鳩山元首相「福島をバイオ基地に」
民主党の鳩山由紀夫元首相は31日、東京電力福島第1原発事故で除染が必要な森林で伐採した大量の木材などを用いてバイオケミカル産業を発展させ、「福島県を世界最大のバイオケミカル基地にするべきだ」と述べた。仙台市で講演した。
鳩山氏は構想について、被災農地でエタノール用の作物を栽培。「単にエタノールをガソリンに混ぜて燃やすだけでなく、バイオ原料として多種多様な化学製品を生産する」と説明。除染した伐採木材のチップも原料になるとした。
また、原発事故後に注目されている風力などの再生可能エネルギーは、自然状況に依存するため供給が不安定だと指摘。日中韓やモンゴルなどを送電線で結ぶ「東アジアエネルギー共同体」をつくるべきだとした。
さらに「すぐに全ての原発の停止を求めることはいささか性急過ぎる」と述べ、日本が主導して安全性向上のための協力体制を東アジアで構築するべきだとした。(共同)
[2012年3月31日19時14分]
鳩山元首相、対中政策に不満
民主党の鳩山由紀夫元首相は31日、仙台市で講演し、東シナ海ガス田の日中共同開発に向けた交渉が停滞していることについて、「(鳩山政権の)後の政権で東アジア共同体構想が語られなくなり、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件が起き、現在もこの案件(ガス田交渉)が立ち往生してしまっていることは極めて残念だ」と述べ、野田政権の対中政策への不満を示した。(2012/03/31-17:22)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012033100281