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2012/03/31

宮城県、マダラやスズキなどの水揚げを自粛

宮城 一部でマダラなど水揚げ自粛へ 

3月31日 18時54分 

食品に含まれる放射性セシウムの基準が来月1日から大幅に厳しくなるのを前に、宮城県と漁協などの連絡会議は、比較的高い値の放射性セシウムが検出された宮城県沖のマダラとヒガンフグについて、一部の海域では水揚げを自粛するよう漁業者に要請することを決めました。



宮城県によりますと、今月に入って宮城県沖で取れたマダラ1匹から、1キログラム当たり128ベクレルの比較的高い値の放射性セシウムが検出され、ヒガンフグからは、最大で1キログラム当たり96ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。

食品に含まれる放射性セシウムの国の基準が、来月1日から現在の1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレルに厳しくなるため、宮城県や漁協などでつくる連絡会議は、対応を協議した結果、マダラとヒガンフグについて、漁業者に水揚げの自粛を要請することを決めました。

 水揚げの自粛要請の対象となったのは、マダラが気仙沼市と石巻市の金華山の間の水深150メートルまでの海域で、ヒガンフグが亘理町と山元町の沿岸です。 宮城県ではすでに、石巻市の金華山と山元町の間の沿岸のスズキについても水揚げが自粛されています。






宮城 スズキの水揚げを自粛へ

3月28日 23時29分

来月から食品に含まれる放射性物質の基準が厳しくなるのを前に、宮城県や漁協などでつくる連絡会は、比較的高い値の放射性セシウムが検出されている宮城県沖でとれた魚のスズキについて、30日から水揚げを自粛するよう漁業者に要請することを決めました。

 宮城県の七ヶ浜町や亘理町の沖合でとれたスズキからは、先月から今月にかけて、比較的高い値の放射性セシウムが相次いで検出され、1キログラム当たり最大で360ベクレルに上り、最近の検査でも100ベクレルを超えました。

 魚などの食品に含まれる放射性セシウムを巡っては、国の基準値が来月から厳しくなり、1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレルになることから、宮城県や漁協、市場の関係者でつくる連絡会は28日、塩釜市で会合を開き今後の対応を協議しました。

 その結果、30日からスズキの水揚げを自粛するよう漁業者に要請することを決めました。 自粛の対象となるのは、石巻市の金華山より南から山元町までの沿岸の海域で、原発事故の影響で宮城県内で海産物の水揚げを自粛するのはこれが初めてです。

 七ヶ浜町で50年以上漁をしている男性は「100ベクレルを超えたということでしかたがないが、スズキは高級魚だけに、自粛になると死活問題だ」と話していました。










3月15日

水産物の放射性物質測定不十分

宮城県は、主な漁港がある県内5つの市と町に水産物の放射性物質を測定する機器を貸し出していますが、ほとんどの自治体で測定が行われていなかったり、測定結果が公表されていなかったりと、十分な対応がとられていないことが分かりました。 
宮城県は、魚や貝などの水産物に含まれる放射性物質を測定するため、およそ300万円の機器を5セット購入し、去年11月、主な漁港がある気仙沼市、石巻市、塩釜市、南三陸町、それに女川町の5つの市と町に貸し出しています。NHKが各自治体での運用の実態を調べたところ、女川町は、地元の漁港で水揚げされた魚介類の放射性物質を測定し、その結果を町のホームページで公表していました。 
一方で、石巻市と南三陸町は測定は行っているものの、結果は公表していませんでした。 
さらに気仙沼市と塩釜市は、この機器による測定自体を行っていませんでした。 
このうち塩釜市は、「気温や湿度が安定した場所が確保できず、測定ができない」と話しています。また、結果を公表していない石巻市は、「県が公表の基準などを定めた指針を策定するまでは、何をどう公表すればよいか分からず、控えている」と話しています。 
これについて宮城県水産振興課は、「指針の作成が遅れ、自治体の対応にばらつきが出ていて申し訳ない。国や県による調査は行われているが、市や町でも測定が行われ、結果が公表されるように対応を急ぎたい」と話しています。
03月15日 18時51分

 http://megalodon.jp/2012-0315-2012-10/www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6003716631.html