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2011/12/21

フランス人医師、François-Xavier Rouxが平壌に到着したとき、金総書記はすでにこん睡状態に陥り危険な状況だった。

金総書記、08年深刻な状態だった…仏人医師
【パリ=三井美奈】北朝鮮の金正日総書記が2008年夏に脳卒中で倒れた際、平壌で治療に当たったフランス人医師フランソワグザビエ・ルー氏がAP通信と会見し、「私が到着した時、彼は意識がなく、非常に悪い容体だった」と述べた。同通信が20日、報じた。

 ルー氏はパリの病院の神経外科医。北朝鮮当局との接触は1993年、金総書記が「乗馬中の事故で頭部に軽いけがをした」際に電話を受けたのがきっかけだったという。08年夏、患者を知らされないまま平壌入りし、平壌の赤十字病院で数人分のカルテを渡され、診断と治療の助言を求められた。

 その中の1人は深刻な状態と分かったため、直接診療を要求したところ、数時間後に対面したのが金総書記だった。「生命にかかわる状態」だったが、ルー氏が約10日後に仏に帰国する際には意識を回復し、話せるようになっていた。

(2011年12月20日19時53分 読売新聞)




【北朝鮮】仏医師「心筋梗塞は不自然でない」(12/22 11:48)
以前、金正日総書記の脳卒中の治療にあたったフランス人医師は、心筋梗塞(こうそく)の可能性を肯定しました。

 金総書記を治療したフランソワ・グザビエ・ルー医師:「脳卒中を起こすのは、血管がひどい状態であることを意味する。心臓や全身の動脈もひどい状態なので、(心筋梗塞になっても)まったく不自然ではない」
 パリの神経外科医のルー医師は2008年8月、北朝鮮政府の要請で平壌に渡り、金総書記の脳卒中の治療を行いました。当初、話すことができないほど深刻な病状でしたが、数日で会話できるようになったということです。また、当時、病室には後継者の金正恩(キム・ジョンウン)氏が常に付き添っていましたが、堪能といわれる英語で積極的に話しかけてくることはなかったと正恩氏の控えめな人物像を明らかにしました。



生存は奇跡 08年脳卒中治療の仏医師記事を印刷する
 韓国のYTNテレビは20日、北朝鮮の金正日総書記が2008年8月に脳卒中になった際、治療に当たったフランス人医師がインタビューに応じ「金総書記は当時、最悪の状態で、命を取り留めたのは奇跡だ」と述べた、と報じた。

 同テレビによると、医師はフランソワグザビエ・ルー氏。当時、金総書記治療のため訪朝し、平壌の赤十字病院に到着。金総書記は既に昏睡(こんすい)状態に陥り危険な状況で、もう1人の医師と共に治療した。後継者の金正恩氏がしばしば病室に出入りしていた。

 金総書記は危機を脱した後、再び正常な生活をし、歩けるようになるかや、再び仕事をできるかどうかを知りたがった。フランスの映画やワインに詳しかったという。ルー氏は、医師の守秘義務を理由に「治療法や使用した薬」に関しては明らかにしなかった。(共同)

 [2011年12月20日9時17分]






2011/12/21 10:45
金総書記死去:「08年の脳卒中、最悪の状況だった」
仏専門医の証言
「2008年に脳卒中で倒れた金正日(キム・ジョンイル)総書記を北朝鮮で治療した際、正恩(ジョンウン)氏がよく訪ねてきた。親子の朝鮮語による会話は理解できなかったが、正恩氏は父を気にかけている様子だった」と語った。

 フランスの神経外科専門医、フランソア・ザビエ・ルー博士は20日、パリ市内の病院で本紙のインタビューに応じ「当時、正恩氏はいつも同じ服を着ており、硬い印象を与えた」と語った。

 ルー博士は「2008年に金総書記が倒れる前、(長男の)正男(ジョンナム)氏が病院にいる私を訪ねてきた」と話した。ただし、当時は正男氏が金総書記の息子だとは全く知らなかったという。ルー博士は「後で写真を見て、彼が金総書記の息子だということを知った。当時病院を訪れた際には、父親に関することではなく、個人的問題の相談だった」と証言したが、相談内容は明らかにできないとした。

 正男氏は08年8月、金総書記が脳卒中で倒れた際、平壌に滞在していたとされる。しかし、ルー博士は「正男氏とは平壌で会わなかった。(金総書記の)家族が集まったのを見たことがない」と語った。

 ルー博士が北朝鮮の外交官と初めて接触したのは1993年のことだった。金総書記が乗馬中の事故で頭部に小さな傷を負った際、北朝鮮の外交官がルー博士に電話で助言を求めたという。ルー博士が務めるサント・アンヌ病院は、パリ市内の北朝鮮代表部から約1.5キロの距離にある。この病院は1867年にナポレオン3世が精神疾患の治療を目的に設立したもので、欧州では精神科分野で有名だ。ルー博士は同病院の神経外科長として在職している。2008年に訪朝した当時も科長だった。

 ルー博士が08年、北朝鮮の外交官の要請を受け訪朝した際、金総書記は脳卒中で意識を失った状態だった。ルー博士は、北朝鮮がなぜ自分に金総書記の治療を依頼してきたかは知らないと語った。その上で「平壌でも誰を治療するのか知ることができなかった。幹部だという推測があるだけだった」と振り返った。

 平壌赤十字病院に到着すると、名前が伏せられた患者たちの診療記録を渡された。このうち、危篤状態の患者の状況に疑わしい点があったため、ルー博士は直接診察したいと告げた。北朝鮮の医療陣が数時間にわたる会議を開いた末、ルー博士はその患者を診ることができた。それが金総書記だった。ルー博士は意識はなく、命が危ない状況だった。私の仕事は別の医師1人と共に金総書記の命を助けることだった。彼は最悪の状況だった」と証言した。

 ルー博士は、患者の秘密を守るため、当時用いた治療法や薬などは明らかにできないと述べた。ただし、10日間ほど滞在し、フランスに帰国するころには、金総書記は会話が可能な程度に意識が回復したという。ルー博士はその年の9月と10月にも金総書記の状態をチェックするため、平壌を訪れた。ルー博士は北朝鮮の医師が金総書記について、どんな判断を下すかが非常に不安だったという。

 ルー博士は「最後に訪問した08年10月、金総書記は脳卒中からほぼ回復していたが、脳卒中は再発する懸念がある病気なので、その後の金総書記の健康状態について、確信はできなかった」と話した。

パリ= 李性勲(イ・ソンフン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版






金正日・北朝鮮総書記死去:08年、脳卒中診察の仏医師が禁煙指示 側近戸惑う
◇「また歩けるか」将来を心配
 【パリ宮川裕章】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が08年に脳卒中で倒れた際に治療に当たったフランスの脳神経外科医、フランソワ・グザビエ・ルー氏が20日、パリ市内の病院で報道陣の取材に応じた。当時の金総書記について「平壌の赤十字病院の集中治療室で意識不明の重体だったが、そこから回復した」と振り返った。ルー氏が「たばこを吸わないように」などと助言すると、独裁者の金総書記が指図される様子を見たことのない側近たちは、ひどく驚いた様子だったという。

 ルー氏は08年、「平壌で患者の診察をしてほしい」と要請を受け、他のフランス人医師数人とともに空路、北朝鮮に向かった。平壌の病院で、匿名の重篤患者のカルテを渡された。それが金総書記で、手術を受けていない状態だった。ルー氏は北朝鮮の医師に医学的な助言をし、金総書記はルー氏が帰国するまでの10日間で意識を回復した。

 金総書記は意識が戻った後、診察したルー氏に「また普通の生活が送れるか」「歩けるようになるか」などと質問し、将来を心配した様子だった。ただ、質問内容は論理的で、脳の障害を感じさせなかったという。ルー氏は側近たちの前で金総書記に「たばこを吸わないように」「(酒を)飲み過ぎないように」と指示したという。

 ルー氏は、北朝鮮の医師らは当時、金総書記の治療法を決断するのに戸惑っている印象を受けたという。病室には三男正恩(ジョンウン)氏も出入りしていたが、ルー氏と会話を交わすことはなかった。ルー氏は「医師の守秘義務」を理由に、診察などのくわしい内容についてはコメントを拒否している。

 北朝鮮側がルー氏に最初に接触してきたのは約20年前。金総書記が落馬し、重傷を負ったとされる時期だ。パリの診察室に黒っぽいスーツ姿の北朝鮮外交官2人が現れ、「非常に重要な人物のカルテだ」とだけ告げた後、診断を求めた。カルテでは頭蓋骨(ずがいこつ)損傷と脳内出血を疑っていたが、軽傷と分かった。ルー氏が助言をすると、男性らは立ち去った。

 金総書記はフランスの映画に造詣が深く、演技派俳優ジャンポール・ベルモンドがお気に入りという。ワインにも詳しく、ボルドー、ブルゴーニュワインの微妙な味わいを話すなど、人間的な側面も見せたという。

 ルー氏は、北朝鮮側が08年になぜ招いたか「分からない」と話す。仏メディアによると、ルー氏は仏国内では脳疾患治療の名医として知られ、「世界の医療団」など人道的活動に参加する横顔も持つ。カンボジアやベトナム、中国などアジアへの渡航経験も豊富で、「国境なき医師団」の設立者の一人、クシュネル元仏外相と親しい関係にあることなども北朝鮮側が把握していたとみられる。

毎日新聞 2011年12月22日 東京朝刊






2008/12/12
金総書記「脳卒中が回復」 フランスの医師、治療を認める
 【パリ11日共同】病状悪化が伝えられた北朝鮮の金正日総書記について、パリのサンタンヌ病院のフランソワグザビエ・ルー神経外科部長は11日付フランス紙フィガロで、10月に平壌で金総書記の治療をしたことを認め、病状は回復に向かっていると言明した。

 ルー医師は、金総書記が脳卒中を患っていたとした上で「手術は行わなかった。現在、病状は回復している。(北朝鮮当局から)公表された写真は最近の撮影で、ごまかしはないと思っている」と述べた。

 また「総書記は北朝鮮の指導に当たっていると思われる」とも語った。

 ルー医師の北朝鮮訪問については10月にフランス週刊誌ルポワンが伝えたが、この中でルー医師は訪問先は北京と説明し、治療を認めていなかった。

2008/12/12 06:06 【共同通信】



2008/12/14
仏医師、金総書記治療を否定 訪朝したが「会っていない」
 【パリ13日AP=共同】フランス紙フィガロが北朝鮮の金正日総書記を治療したと認めたと報じたパリのサンタンヌ病院の神経外科医、フランソワグザビエ・ルー氏は13日、AP通信の電話取材に対し、金総書記への治療を否定、フィガロはルー氏の発言を誤って報道したと指摘した。

 ルー医師は、脊髄の最新の手術法を教えるなどの目的で4月と10月に訪朝したことを認めたが、「(金総書記と)会わなかったし、彼についての情報は持っていない」と述べた。

2008/12/14 01:43 【共同通信】








ENGLISH VERSION : EXCLUSIVE A French surgeon at the North-Korean dictator's bedside
Depuis quelques jours, François-Xavier Roux, chef du service de neurochirurgie de l'hôpital Sainte-Anne à Paris, est invisible. "Il ne reviendra que dans dix jours. Il prépare actuellement le congrès annuel de la Société de neurochirurgie de langue française", glisse son entourage. Une petite cachotterie censée masquer une opération montée dans le plus grand secret. Car le professeur Roux est actuellement au chevet du président nord-coréen, Kim Jong-Il. En fin de semaine dernière, ce médecin français de 57 ans est parti de l'aéroport parisien Charles-de-Gaulle, comme l'a révélée la chaîne de télévision japonaise, Fuji TV. Destination Pyongyang, la capitale nord-coréenne, pour un séjour d'une dizaine de jours.
Sollicité par Le Point mardi après-midi, le professeur Roux reconnaît simplement être "à Pékin pour quelques jours, et non en Corée du Nord". La Corée du Nord, un pays que le spécialiste connaît déjà : il s'y serait déjà rendu au mois d'août, à la demande des autorités locales.
"Le Quai d'Orsay ne dément, ni ne confirme cette information, explique au Point un porte-parole du ministère des affaires étrangères. Par principe, nous ne commentons jamais les affaires relatives à l'état de santé d'une personne. Si cette information se confirmait, il s'agirait d'un déplacement d'ordre privé sans lien avec les autorités françaises". Un déplacement qui aurait été minutieusement préparé.
Selon nos informations, Kim Jong-Nam, le fils aîné du dictateur coréen, aurait effectué deux visites en France ces derniers mois. Objectif : trouver un spécialiste en mesure de prendre en charge son dirigeant de père, Kim Jong Il. Pour traverser les frontières, il aurait bénéficié d'un visa Schengen délivré par l'ambassade de Suède en Corée du Nord.
Un proche de Bernard Kouchner

Le Professeur Roux est l'un des neurochirurgiens français les plus connus. "Discret, travailleur, tout le contraire d'un chirurgien mondain", aux dires d'un de ses collègues d'un hôpital parisien, il a une grande expérience des maladies vasculaires cérébrales (anévrismes et malformations artério-veineuses du cerveau), mais aussi des tumeurs cérébrales. Il est aussi très en pointe dans les traitements complémentaires de la chirurgie, tels que la radio-chirurgie ou l'utilisation des lasers.
En outre, son profil "colle" parfaitement à cette mission aussi confidentielle que délicate. En effet, François-Xavier Roux est un ami intime de Bernard Kouchner, le ministre français des Affaires étrangères. Ils se sont connus dans les années 1980 au sein de l'association humanitaire Médecins du Monde, avant de fonder, avec le chirurgien cardiaque Alain Deloche, la Chaîne de l'espoir, une autre organisation non gouvernementale (ONG) d'assistance médicale et chirurgicale qui intervient beaucoup en Asie. Dans le passé, Le Professeur Roux a beaucoup travaillé au Cambodge, au Vietnam, en Chine, ainsi qu'en Afghanistan.
Son expertise pourrait être fort utile à l'homme fort de Pyongyang. L'absence de Kim Jong-Il, 66 ans, avait été particulièrement remarquée le 9 septembre dernier, jour de la grande parade marquant le 60e anniversaire du régime. Depuis, la santé du "cher leader" fait l'objet des plus folles rumeurs sur la scène internationale. L'hypothèse la plus fréquemment avancée prétend qu'il a été victime d'un accident vasculaire cérébral à la fin de l'été. Invoquant un rapport de ses services de renseignement, le Premier ministre japonais a expliqué mardi que l'homme fort de Pyongyang serait "vraisemblablement hospitalisé mais toujours capable de prendre des décisions".

Suivi de longue date pour un diabète et des problèmes cardiaques, Kim Jong-Il a pris en 1997 la succession de son père Kim Il Sung, fondateur de la République populaire et démocratique de Corée du Nord en 1948, l'une des dernières dictatures communistes de la planète. Sa santé est l'un des secrets les mieux gardés de ce pays coupé du monde, détenteur de l'arme atomique et objet d'un très intense conflit diplomatique avec la communauté internationale, même si, le 11 octobre, Washington a retiré Pyongyang de sa liste desÉtats soutenant le terrorisme. En échange du contrôle des installations nucléaires du régime communiste.




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