2011年12月20日 0時10分
東京都世田谷区で００年１２月、会社員、宮沢みきおさん（当時４４歳）一家４人が自宅で殺害された事件で、警視庁成城署捜査本部は１９日、遺留品の「ラグランシャツ」と呼ばれるトレーナーについて、全国で流通した１３０着の販売店舗がすべて判明し、５２着が静岡県内の同じ系列店で販売されていたと発表した。
犯人が静岡県内で購入した可能性があり、捜査本部は２３日、ＪＲ静岡駅構内で静岡県内では初めてビラを配り、情報提供を求める。
捜査本部によると、事件当時、静岡県内でトレーナーを販売していたのは、衣料品販売「マルフル」（現在は解散）が展開していたカジュアル衣料品店「Ｍ／Ｘ」と「マルフル」の静岡市や浜松市などの系列１２店舗。トレーナーは、薄い灰色に袖の部分が薄い紫色のデザインで、現場に残されていたのと同じＬサイズとＭサイズを含めて５２着を販売していた。
トレーナーは、全国１４都道府県４１店舗で販売され、１２着は購入者が特定できたが、大部分は分かっていないという。
「Ｍ／Ｘ」の店舗では、遺留品と同じデザインの帽子と手袋も販売。また、遺留品と同型の包丁とヒップバッグも静岡県内の量販店などで販売していた。
捜査本部は２３日、ＪＲ静岡駅構内のほか、遺留品と同じ帽子や手袋、トレーナーが近くで販売されたＪＲ荻窪駅（杉並区）北口でもビラを配る。
事件は、００年１２月３１日午前１０時５０分ごろ、世田谷区上祖師谷３の宮沢さん方で、宮沢さんと妻泰子さん（同４１歳）、長女にいなちゃん（同８歳）が刺殺され、長男礼君（同６歳）が窒息死しているのが見つかった。【内橋寿明、小泉大士、喜浦遊】
遺留品のトレーナー、４割が静岡で販売 世田谷一家殺害事件
2011/12/19 23:49
東京都世田谷区で2000年12月、宮沢みきおさん（当時44）一家４人が殺害された事件で、警視庁成城署捜査本部は19日、現場に犯人が残したものと同じトレーナーが14都道府県の41店舗で計130着販売され、うち４割が静岡県内で販売されていたと発表した。
捜査本部によると、トレーナーは「ラグランシャツ」と呼ばれるもので袖と首回りが紫色、胴部分が薄い灰色のＬサイズ。捜査本部は有力な証拠とみているが、山梨県内に本社があった販売元は09年10月に解散し、購入者が判明したのは12着だけだという。
静岡県内では静岡市や浜松市など計12店舗で全体の４割にあたる52着が販売されており、捜査本部は23日午後、ＪＲ静岡駅構内でチラシを配布し情報提供を求める。
