2011.11.11 01:15
ブラジル・リオデジャネイロの治安当局は10日、中南米最大のスラムとされるロシーニャ地区で同地区の麻薬組織トップを拘束したことを明らかにした。同国では2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)と16年のリオ五輪に向け、当局が組織の掃討作戦を続けている。
リオではファベーラと呼ばれるスラム街での掃討作戦で大量の銃器が押収され、殺人や強盗の件数は減少傾向だが、窃盗事件が増加。掃討作戦後のファベーラに駐在する警官の汚職も目立っており、当局は早急な対応を迫られている。(共同)
カメラマン撃たれ死亡 ブラジル
11月7日 9時2分
2016年の夏のオリンピックの開催地、ブラジルのリオデジャネイロで、6日、治安当局による麻薬密売組織の制圧作戦を取材していた地元テレビ局のカメラマンが、何者かに銃で胸を撃たれて死亡しました。
ブラジルのリオデジャネイロ市内の西部にあるスラム街で、6日、治安当局の特殊部隊およそ100人による麻薬密売組織の制圧作戦が行われました。その際、治安当局の作戦の様子を取材していた地元テレビ局の46歳の男性カメラマンが、何者かに銃で胸を撃たれて死亡しました。
地元の警察によりますと、このカメラマンは防弾チョッキを着用していましたが、弾はチョッキを貫通していたということです。
リオデジャネイロは、3年後にはサッカーワールドカップの決勝戦、5年後には夏のオリンピックを控えていて、治安当局が各地のスラム街に潜伏している麻薬密売組織の制圧作戦を進めるなか、両者の間の対立が激しさを増しています。
ブラジルではこうした治安当局の作戦の様子を、毎回、地元のメディアが詳しく報道しており、死亡したカメラマンもブラジルの人気番組の取材のため、治安当局の特殊部隊の後ろで撮影をしていたということです。