人材派遣大手の旧グッドウィル・グループ(GWG)による企業買収をめぐり、仲介した投資ファンドに出資し、分配金を得た国際空手道連盟極真会館(東京都豊島区)の松井章圭館長(48)が東京国税局の税務調査を受け、所得税の申告が正しくなかったとして、過少申告加算税を含む約30億円を追徴課税されていたことが10日、分かった。
関係者によると、松井館長は現金と株式で計約100億円の分配を受け、2007年分の確定申告で「譲渡所得」として申告した。譲渡所得は他の所得と区分され、定率の税金しか掛からないが、国税局は分配金が「雑所得」に当たると判断。他の所得と合算した上で、所得が多いほど高い税率を課す累進課税を適用したとみられる。
松井館長は「不服申し立ても検討したが、国税当局の見解ということであり、弁護士らと相談した上で従う決断をした」とのコメントを出した。(2011/11/10-16:27)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011111000688
極真空手館長に30億円追徴課税 GWG買収仲介 東京国税局
2011.11.11 00:13 [格闘技]
人材派遣大手の旧グッドウィル・グループ(GWG)による企業買収に関連し、空手団体「国際空手道連盟極真会館」(東京都)の松井章圭館長が東京国税局から、買収に伴い受け取った所得の申告区分の誤りを指摘され、過少申告加算税を含め約30億円を追徴課税されていたことが10日、分かった。松井館長は「弁護士らと相談した上で指摘に従う決断をした」とコメントした。
関係者によると、松井館長はGWGが人材派遣会社を買収する際、仲介役となった投資ファンドに出資。分配金として平成19年にファンドから現金や株式約100億円を受け取った。松井館長は申告の際「譲渡所得」として所得税約20億円を納付したが、東京国税局は、これらが報酬に当たるとし、より税率の高い「雑所得」と認定した。
GWGの買収では、仲介利益を脱税したとして、東京地検特捜部が法人税法違反罪でファンドの出資者だった投資事業会社元幹部らを起訴。東京地裁が有罪判決を言い渡している。