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2011/11/10

東京証券取引所が10日付で大王製紙株を、投資家に上場廃止の恐れがあることを知らせる「監理銘柄」に指定

大王製紙:東証が監理銘柄に指定 前会長巨額借り入れ問題
 大王製紙は10日、11年9月中間連結決算を金融商品取引法に定められた期限である14日までに発表できない見込みとなったと発表した。井川意高前会長が複数の子会社から巨額の資金を借り入れ、一部が返済されていない問題を受け、決算への影響を精査していたが、10日時点で作業が終わっていないため。

 これを受けて東証は、大王製紙の株式を上場廃止基準に該当する恐れがある「監理銘柄」に指定した。指定されても株式の売買はできるが、1カ月後の12月14日までに決算発表ができなければ、上場廃止が決まる。大王製紙は「一日も早く監理銘柄の指定の解除を受けられるよう全力を尽くす」としている。

毎日新聞 2011年11月10日 22時39分(最終更新 11月10日 22時46分)






2011年11月11日(金)
中間決算公表遅れで大王製紙が監理銘柄に
 大王製紙(四国中央市)の井川意高前会長(47)による約106億円の巨額資金借り入れ問題で同社は10日、2011年9月中間連結決算について、金融商品取引法に定めた提出期限の14日までに公表できない見込みになったと発表した。これに伴い東京証券取引所は10日付で大王製紙株を、投資家に上場廃止の恐れがあることを知らせる「監理銘柄」に指定した。
 大王製紙は、上場廃止決定の期限となる12月14日までに提出する予定としている。
 同社によると、借り入れ問題が中間連結決算に与える影響の見極めに加え、提出済みの11年3月期の有価証券報告書と、10年4~6月期以降の連結決算について訂正の必要性を検討中。前会長らから弁済のために預かっている株式の評価額が適正かどうかを第三者機関が評価していると説明。既に返済に充てられた株式についても評価に時間が掛かっているとした。
 同社は借り入れ問題が決算に与える影響を確認するとして、発表を当初予定の4日から14日に延期していた。