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2011/08/27

セシウム137は福島第1原発から1万5000テラ(テラは1兆)ベクレルが放出された。またヨウ素131は16万テラベクレル、ストロンチウム90は140テラベクレル出た。

原発事故のセシウム137、広島原爆168個分
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で1~3号機から大気中に放出された放射性物質のうち、セシウム137の量は、広島に投下された原爆の約168個分だったことが分かった。

 経済産業省原子力安全・保安院が26日、試算値を公表した。

 保安院の試算は、国会の求めに応じてまとめたもの。原発事故による放出量は国際原子力機関に提出した政府報告書から、原爆による放出量は国連科学委員会の資料をもとに、核種ごとに試算した。セシウム137は原発事故では1万5000テラ・ベクレル(テラは1兆)、原爆は89テラ・ベクレル。ヨウ素131は原発事故では16万テラ・ベクレルで、原爆の6万3000テラ・ベクレルの約2・5倍だった。

 保安院は「原爆による影響と発電所の事故は、単純比較できない」と話している。

(2011年8月26日21時17分 読売新聞)





福島第1のセシウム放出量、広島原爆の168個分
保安院試算 「単純比較はできない」

 2011/8/27 0:36
 経済産業省原子力安全・保安院は26日、福島第1原子力発電所1~3号機から放出された放射性セシウム137が、広島に投下された原子爆弾の168個分にあたるとの試算結果を公表した。保安院は「原爆が人体や環境に影響を与えたのは爆風や熱風、中性子線などの要因が大きい。単純比較はできない」と説明している。

 試算によると、セシウム137は福島第1原発から1万5000テラ(テラは1兆)ベクレルが放出された。またヨウ素131は16万テラベクレル、ストロンチウム90は140テラベクレル出た。それぞれ広島原爆2.5個分、2.4個分に相当するという。

 保安院は衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会からの要請を受けて試算。「放射性物質の放出量での単純比較は合理的でない」との意見も付記して公表した。福島第1原発からの放出量は政府が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書に基づく。

 原爆による放出量は国連科学委員会のデータをもとにまとめた。セシウム137の放出量は89テラベクレルと見積もられている。