閣僚3増:自民・石原氏「賛成」 「大連立」も視野
民主党の岡田克也幹事長は1日、自民党の石原伸晃幹事長と国会内で会談し、復興担当相など閣僚3人を増員する内閣法改正案を近く国会に提出する考えを伝え、協力を要請した。石原氏は「個人的には賛成だ」と述べ、来週幹部に諮った上で回答する考えを示した。
菅直人首相は3月19日、自民党の谷垣禎一総裁に電話で副総理兼震災復興担当相での入閣を要請し拒否された経緯があるが、自民党側にも応じるべきだとの声が出ており、将来的な民主、自民両党の「大連立」を視野に入れた動きといえる。
岡田氏が説明した3人増員案は(1)復興担当相を新設する(2)官房長官が兼務している沖縄・北方担当を切り離し、独立させる(3)環境相が兼務している防災担当を独立させる--という内容。岡田氏はこのほか、副大臣と政務官をそれぞれ6人、首相補佐官を5人増員させたいとの考えも示した。
一方、石原氏は「岡田氏から自分に連絡もなく、大島理森自民党副総裁も仙谷由人官房副長官も知らない形で首相が谷垣総裁に要請しても成就しない」と述べ、菅首相の谷垣氏への入閣要請を批判。幹事長間の政策調整など手順を踏むべきだとの考えを強調した。【横田愛、念佛明奈】
毎日新聞 2011年4月1日 20時43分