国際原子力機関(IAEA)は19日、日本の原子力安全委員会が地方自治体を通じ、福島第1原発の半径20キロ圏内から避難する人に対し、被ばくによる健康被害を抑える安定ヨウ素剤の摂取を勧告していたと明らかにした。 勧告は16日付で、摂取は40歳までの人が対象。安定ヨウ素剤は放射性ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐ効果がある。 IAEA当局者は18日の記者会見で、同原発の状況は依然深刻としながらも「16日以降、大幅な悪化はなく、落ち着いている」と述べた。(共同)