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2011/03/19

東電作業員、6人が放射線被ばく量100ミリシーベルトを超える

被ばく量 従来の限度超は6人
3月19日 22時10分


東京電力は、福島第一原子力発電所で、6人の作業員の放射線の被ばく量が、これまでの緊急時の限度とされてきた100ミリシーベルトの基準を超えたことを明らかにしました。今のところ体調に異常は見られないということです。

東京電力によりますと、放射線の被ばく量が100ミリシーベルトを超えたのは、福島第一原発の屋外で作業に当たっている作業員6人です。6人の体調には、今のところ異常は見られないということです。原発施設で働く作業員の放射線の被ばく量について、これまでは緊急時の限度を100ミリシーベルトとしてきました。

しかし、今回の事故では、原子炉などが冷やせずに深刻な事態に陥っていて、厚生労働省が、原発施設での必要な作業時間を確保するため、250ミリシーベルトまで作業員の被ばく量の限度を引き上げることを認めています。福島第一原発では、現在、およそ500人の作業員が事態の打開に向けて外部電源の復旧などに当たっていて、放射線の被ばく量が100ミリシーベルトを超える作業員はさらに増えるものとみられます。

東京電力は、作業員の放射線の管理や健康のチェックを徹底しながら、必要な人員を確保して作業を進めることにしています。