国民新党の亀井静香代表は26日午前、テレビ東京の番組に出演し、菅直人首相が2011年度予算案と関連法案の成立に向け野党案の「丸のみ」も辞さない考えを示したことについて、「間違いだ。首相の言葉が軽過ぎる。丸のみするなら政権を引いたらいい」と批判した。
首相は23日の党首討論で、予算組み替えをめぐり、自民党の谷垣禎一総裁に「私たちが『丸のみ』できるものをぜひ出してほしい」と発言した。
一方、亀井氏は持論の与野党を超えて人材を幅広く起用する「救国内閣」の樹立に関連し、「このままではどうにもならない。あと1カ月でそういう状況が来る。統一地方選の前に『やるぞ』と発信しないといけない」と述べ、3月中に内閣改造に踏み切るべきだとの考えを強調した。 (2011/02/26-13:14)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201102/2011022600193
亀井代表「政権維持できない」 菅首相、厳しさ増す
「救国内閣」の記事をお探しですか?最新関連記事が 5 件 あります。 国民新党の亀井静香代表は26日、2011年度予算関連法案成立のめどが立っていない菅政権の現状について「小手先のテクニックでやれる状況ではない。政権が維持できなくなる」と都内で記者団に述べた。首相を支持してきた渡部恒三民主党最高顧問が予算関連法案成立と引き換えの退陣論に言及したのに続く悲観的な見方と言える。菅政権を取り巻く状況は一段と厳しさを増した。
亀井氏は26日、テレビ東京の番組で、首相と25日夜に会談した際、内閣改造による局面打開を進言したと明らかにした。その上で「首相から腹が据わった話があるかと思って会談に臨んだが、いろいろと考えているようだ」と、首相が局面打開の道を決断しかねているとの認識を表明した。
同時に、野党の人材を活用する亀井氏の「救国内閣5 件」構想が首相から受け入れられなかったことも示唆した。
番組終了後、亀井氏は「予算案の衆院採決を控えた状況でも、首相は『これでいく』という確たる考えを持っていない」と批判した。
2011/02/26 18:22 【共同通信】