ページ

2010/12/28

麻原死刑囚の次女、2回目の再審請求を東京地裁に申し立て 

松本死刑囚、棄却4日後再審請求…次女申し立て

 地下鉄・松本両サリン事件などで殺人罪などに問われ、死刑が確定したオウム真理教の松本智津夫死刑囚(55)の次女(29)が松本死刑囚の裁判のやり直しを求めて、東京地裁に2回目の再審請求を申し立てていたことが分かった。


 申し立ては9月17日付。4日前の同月13日には、次女が2008年11月に申し立てた1回目の再審請求を最高裁が棄却したばかり。間髪をいれない再審請求に対し、検察側などからは「執行の引き延ばし策では」との声も上がっている。

 関係者によると、次女は今回の再審請求で、両サリン事件などで殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた元幹部・遠藤誠一被告(50)(上告中)が自身の法廷で、松本サリン事件について「松本死刑囚に殺意はなかった」とする趣旨の供述をしたことなどが、再審開始に必要な「無罪を言い渡すべき新証拠」に当たると主張しているという。1回目の請求では、やはり遠藤被告が、地下鉄サリン事件について、「松本死刑囚の意思に反して行われた」などと供述したことを請求の理由にしていた。

(2010年12月28日15時05分 読売新聞)





麻原死刑囚が2回目の再審請求
2010.12.28 18:10
 オウム真理教による一連の事件で殺人罪などに問われ、死刑が確定した元代表、麻原彰晃死刑囚(55)=本名・松本智津夫=側が、2回目の再審請求を東京地裁に申し立てたことが28日、分かった。請求は9月17日付。

 最高裁が9月13日、1回目の請求を退けた東京高裁決定に対する麻原死刑囚側の特別抗告を棄却し、再審を認めない判断が確定していた。

 1回目の再審請求で麻原死刑囚側は教団元幹部、遠藤誠一被告(50)=1、2審死刑、上告中=が、自身の控訴審で「地下鉄サリン事件は故村井秀夫元幹部が勝手にやった」とした点を無罪とすべき新証拠だと主張していた。

 地下鉄・松本両サリン事件など13事件で殺人などの罪に問われた麻原死刑囚は、平成16年に1審東京地裁で死刑を言い渡され、18年9月に確定した。