28日の小沢一郎民主党元代表の記者会見の詳報は次の通り。
(国会招致に関する見解を読み上げて)私が来年の通常国会で衆院政治倫理審査会に出席し、説明する決断をしたということを、先ほど岡田克也幹事長にも伝えた。
-自らの政倫審出席により国会運営、地方選への懸念が解消されると考えたのか。強制起訴後でも出席するのか。
小沢氏 国会運営と選挙が政党としては最大の問題だから、それを例に挙げたが、いずれにしても挙党一致で国民の生活が第一という政治を何が何でも国民の期待に沿って実現しなければいけない。そういうことを念頭に置きながら、今の状況と照らし合わせて、むしろ私が進んで(政倫審に)出る決断をすることが良かろうと判断した。
弁護団(の判断)は政倫審に出る時期が仮に公判と重なればなおさら、司法と立法府の両方で同じようなことをやるのは、基本的人権を侵す可能性もあるから反対ということだ。ただ、私は政治家として、国民の生活が第一という政治を挙党一致で実現していくためには、私が自ら進んで決断することが、そのことに少しでも資することになるのではないかと(考えたと)いうことだ。
-問責決議を受けた仙谷由人官房長官の問題解決が先決との声も党内にはあるが、挙党一致態勢構築に当たって内閣改造をどう考えるか。
改造する権限も何もないし、それにいろいろな意見を言う立場ではない。挙党一致、国民生活が第一の政治(実現)に私の分際で役立てればという気持ちだ。
-強制起訴の時点で小沢氏に自発的な離党を期待するとの声や、離党を勧告するべきだという発言が執行部内で出ているが。
執行部内での発言は直接聞いているわけではないので、コメントする立場でない。まだ起訴もされないのに、起訴されたらどうするのかと言われても返答のしようがない。
-国会審議を妨げないことを出席理由に挙げているが、そもそも政倫審は国会審議と別に設置したのではないか。
論理的、筋道的には、おっしゃることも大いにうなずけるところだとは思うが、ただ政治の場であるので、そしてまた、政府・与党、民主党の一員でもあるから、何とかして国民の生活が第一の政治を実現するために、今、巷間(こうかん)そういうことが言われている中で、私が出ることによって少しでも資することがあればと、政治上の判断として考えたということだ。
(2010/12/28-16:53)
2010/12/28
12月28日 小沢一郎の記者会見詳報
小沢氏記者会見詳報