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2010/12/28

韓国の暴力団、企業を乗っ取り株価操作  組長ら10人起訴

2010/12/28 11:02:46
暴力団が企業を乗っ取り、株価を操作 組長ら10人起訴

 ベンチャー企業を買収した後、会社の資金を横領し株価を操作したとして、ソウル中央地検強力(凶悪犯罪担当)部(キム・ヒジュン部長)は27日、暴力団「金堤邑内組」の組長L容疑者(46)ら二人を逮捕・起訴すると共に、ヤミ金業者などの関係者8人も同時に起訴した、と発表した。




 検察によると、L容疑者らは2007年、ヤミ金業者から借りた金で、コスダック(KOSDAQ=韓国店頭市場)上場企業のCTC社を買収した後、昨年4月まで同社の資金306億ウォン(現在のレートで約22億400万円、以下同じ)を横領した疑いが持たれている。L容疑者らは、同社の経営権を掌握した後、社員らには月給を支給しない一方、横領した会社の金を、ソウル・江南地区の遊興酒店(日本のキャバクラのような風俗店)や海外旅行などで使っていた、と検察は説明した。


 検察は、L容疑者らが会社の株式を大量に売却した株主を脅迫し、売却された15億ウォン(約1億800万円)相当の株式を買い戻したほか、株価を操作するよう依頼して雇用した金融専門家らを脅迫し、謝礼として支給した20億ウォン(約1 億4400万円)を奪っていたことが分かった、と説明した。


 CTC社は02年にコスダックへ上場した後、100億ウォン(約7億2000万円)台の売上高を計上したが、L容疑者らが会社を乗っ取った後、経営が悪化し、今年3月に上場を廃止していた。


鄭漢国(チョン・ハングク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版