公明党山口代表、青瓦台で李明博大統領と会談
日米韓連携で北けん制=韓国大統領、公明代表に表明
【ソウル時事】公明党の山口那津男代表は22日、ソウルの青瓦台(大統領府)で李明博韓国大統領と会談した。大統領は席上、北朝鮮が米専門家らにウラン濃縮施設を公開したことに関し、「濃縮ウランを事実上保有していることが明らかになった。日米韓3カ国で協議し、北をけん制するための合意づくりが必要だ」と強調した。
李大統領は「高濃縮ウランはプルトニウムより破壊力の強い核兵器を造ることができる」と指摘し、北朝鮮の核開発に強い懸念を表明。山口代表は「朝鮮半島の非核化は重要な課題で、わが党も強い関心を持っている。日米韓の協力は重要で、積極的に取り組みたい」と述べた。
山口代表はまた、「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」など日本統治時代に日本に渡った図書の引き渡しを定める協定に関し、国会で全会一致で承認されるよう努力する考えを表明。大統領は「文化財の引き渡しは大変重要だ」と期待を示した。
会談では日韓経済連携協定(EPA)も取り上げられ、李大統領は「互いの信頼を基盤として進めることができれば、韓日関係はもう一段深まることになる」と語った。(2010/11/22-18:27)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112200588