2010.9.2 18:24
オウム真理教の主流派「アレフ」が東京都足立区内の不動産を取得した問題で、近隣住民と同区役所職員が2日、埼玉県越谷市北越谷の本部に抗議を申し入れた。
足立区などによると、アレフは「合同会社宝樹社」の名義で3月、同区入谷の土地(約530平方メートル)と鉄筋コンクリート4階建て建物(延べ床面積約1150平方メートル)を1億円を超える金額で取得。現在、新たな拠点として改修工事を進めているという。
近隣住民は6月、対策協議会を発足。この日は初めての抗議活動で、斎藤洋一会長らがアレフ本部を訪れたが関係者の応対はなく、抗議文を新聞受けに投函(とうかん)した。斎藤会長は「私たちの地域から撤退したとしても、またどこかでこういう思いをしなければいけない人が出てくる。撤退というより、解散を要求したい」と苦渋の表情を浮かべた。