2012年 8月 3日 20:52 JST
【マドリード】スペイン捜査当局は、国際テロ組織アルカイダのメンバーとみられる男3人を、大量の爆発物を備蓄していたとして1日に逮捕した。欧州での相当規模の爆弾テロ計画を未然に防いだ、としている。
フェルナンデスディアス内相が2日明らかにしたところによると、容疑者は当局が監視していたロシア出身の男2人とトルコ人1人。
ロシア出身の2人は、スペインからフランス国境に向かうバスに乗っていたところを拘束された。
また、内相によると、トルコ人容疑者は、英領ジブラルタルからほど近い、スペインのラリネアデラコンセプシオンの自宅で逮捕された。自宅からは、バス1台を破壊できるほどの大量の爆発物が見つかった。
短い滑走路での離着陸が可能な超小型航空機の操縦マニュアルと、無線操縦の模型飛行機を警察は発見した、と内相は述べた。
内相は「スペイン、あるいは欧州大陸の他の国で、容疑者らが攻撃を準備していた明白な証拠がある」と述べた。
記者: David Román
スペイン警察、アルカイダの3人を逮捕 欧州で攻撃計画か
2012年08月03日 08:41 発信地:マドリード/スペイン【8月2日 AFP】スペインの警察は1日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の3人を逮捕した。スペインあるいは欧州域内で攻撃を計画していたとみられている。ホルヘ・フェルナンデス・ディアス(Jorge Fernandez Diaz)内務相が2日、記者会見で明らかにした。
3人のうち2人はスペイン中部シウダーレアル(Ciudad Real)州でフランス国境方面に向かうバスに乗っていたところを逮捕された。残りの1人は南部アンダルシア(Andalucia)州の住宅で逮捕され、この際に爆発物が押収された。
バスで逮捕された2人は旧ソ連の共和国の出身だという。具体的な国名は明らかにされていない。残る1人はトルコ国籍。バスで逮捕されたうちの1人は過去に軍事訓練を受けており、逮捕時に激しく抵抗したため特殊部隊が介入した。
フェルナンデス・ディアス内務相は、外国と協力して実施した今回の捜査はアルカイダ関連としては過去最大級だったと述べた。逮捕者の1人はアルカイダの中で非常に重要な地位にある作戦要員だという。警察は3人を監視下に置いていたが、スペインを出国する動きを見せたため逮捕に踏み切った。警察は軽飛行機の飛行に関係する文書も発見した。
スペインでは2004年3月11日にマドリード(Madrid)の列車で爆発が起き、191人が死亡、 1841人が負傷する事件が起きている。この事件にはアルカイダが関与したとされ、主にモロッコ人の21人が有罪判決を受けた。
(c)AFP/Elodie Cuzin
爆弾テロ計画の疑い 3人逮捕
8月3日 4時16分スペインの捜査当局は、2日、スペイン国内やヨーロッパで爆弾テロを計画していた疑いで、国際テロ組織アルカイダのメンバー3人を逮捕したと発表し、オリンピック期間中の犯行を狙っていたのかどうかについても慎重に捜査を進めています。
記者会見した、スペインのフェルナンデスディアス内相によりますと、逮捕されたのは、トルコ人1人と、旧ソビエトの共和国出身の2人の、合わせて3人です。
3人はいずれもアルカイダのメンバーで、このうちスペイン南部にあるトルコ人容疑者の自宅からは、バス1台を破壊できるほどの大量の爆発物が見つかったということです。
また、残る2人は、スペイン南部からフランス国境へ向かうバスに乗っていたところを拘束されており、フェルナンデスディアス内相は、2人はスペイン国外でのテロを計画していた疑いもあるほか、2人のうちの1人は、アルカイダの組織内でも重要な役割を果たしていた人物だとしています。
捜査当局は今のところ、3人のテロ計画とロンドンオリンピックを結びつける証拠は見つかっていないとしていますが、容疑者のパソコンを分析するなどして、オリンピック期間中の犯行を狙っていたのかどうかなどについても慎重に捜査を進めています。