福島第1原発作業員 食事に69%環境は62%が不満
食事、環境に不満多く=東電社員に抗議も-福島第1原発、作業員調査
東京電力は30日、福島第1原発で働く協力企業の作業員らを対象に行ったアンケート結果を公表した。事故から1年4カ月余りたっても、食事や現場環境の改善を求める声が多く、東電社員に対する抗議もあった。
アンケート結果によると、最も不満の割合が高いのは食事で、「良くない」「あまり良くない」との回答が69%に上った。現場環境についても62%が不満を示した。
具体的には、食事について「内部被ばくが不安なので改善してほしい」「弁当のボリュームが少ない」などがあった。現場環境では「放射線量・汚染を下げてほしい」「現場に線量表示計を設置してほしい」といった声も寄せられた。(2012/07/30-21:57)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012073001123
福島第1原発の作業員、作業環境に不満 東電がアンケート
2012/7/31 2:23
福島第1原発で働く協力企業の作業員が、被曝(ひばく)への不安、飲食や休憩所など作業環境への不満を持っていることが東京電力が30日に公表したアンケートで分かった。「東電社員だけきれいなバスに乗っている」といった“格差”を訴える声もあった。
アンケートは5月に東電社員を除き、無記名式で実施し、1913人が回答した。
結果によると、休憩所での分煙徹底は87%が「良い」としたが、食事は69%、現場環境は62%が「良くない」と回答した。
具体的には「冷蔵庫や電子レンジが欲しい」「(休憩所での)食事による内部被曝が不安だ」「トイレを水洗にしてほしい」といった食事や労働環境の改善を求める要望が寄せられた。
ほかには、「態度の悪い東電社員がいる」「労働条件を相談する窓口の場所が分からない」などもあった。
また、作業員の被曝を防ぐマスクの種類を切り替えたことについて「安全性を十分に説明してほしい」「不安なので現状のままにしてほしい」といった意見が出た。
東電によると、昨年9月以降、現場から放射性ヨウ素が検出されていないため、マスクのフィルターを変更している。〔共同〕