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2012/07/29

福島第一原発作業員二名が熱中症で救急搬送

原発作業の2人熱中症

 東京電力福島第1原発で29日、がれきを撤去していた下請け会社の30代と50代の男性作業員2人が熱中症の症状を訴え、救急搬送された。福島県いわき市の病院で手当てを受け、いずれも命に別条はない。

 第1原発周辺は朝から晴れて気温が上昇。気象庁によると、近隣の浪江町では午後に最高気温33・3度を記録した。東電によると、2人は午前8時半から第1原発3号機の建屋上部で作業を始めた。

 防護服の下に熱中症を防止するクールベストを着ていたが、間もなく意識がもうろうとして歩けなくなった。(共同)
 [2012年7月29日19時39分]





作業員の男性2人病院に搬送 福島第一原発

2012年07月30日 09時27分配信
東京電力は29日、福島第一原発で作業員の男性2人が熱中症のような症状を訴え、いわき市立総合磐城共立病院に搬送されたと発表した。 

搬送されたのは30代と50代の男性。

3号機原子炉建屋上部のがれき撤去作業に従事していたが、午前9時半ごろ、体調不良を訴えた。

当初は意識障害があったが、現在は意識が鮮明で、体調も回復しているという。

作業当時の気温は30度を超え、2人は防護服と全面マスクを着用していた。




熱中症対策の充実図る 福島第1原発、猛暑懸念も

昨年12月に政府や東京電力が福島第1原発事故の“収束”を宣言してから初めての夏を迎え、東電は作業員の熱中症対策の充実を図っている。ただ放射線にさらされるプラントの安定化や廃炉に向けた作業は過酷で、夏場の健康管理は暑さ次第の側面も強い。猛暑になると、今夏も厳しい作業が続きそうだ。

 第1原発では現在も平日で2千~3千人の作業員が働く。建屋やその周辺などでは、放射性物質の付着を防ぐフード付きの長袖の防護服や、吸引を防ぐ全面マスクが欠かせないが、防護服は熱を閉じ込めるほか、マスクも特殊な2層フィルターの影響で息苦しくなる難点がある。

 このため東電は今夏、従来品より通気性が50%向上した防護服を導入。保冷剤を入れて着る「クールベスト」も昨夏から引き続き使っている。

 がれき撤去が進んで大気中の放射性物質濃度が低下したことから、全面マスクの運用も変更。1~4号機や汚染水処理施設以外では呼吸がしやすく、約200グラム軽い1層構造のフィルターが認められるようになった。

 このほか気温や湿度に加え、地面や建物の照り返しなどから熱中症のリスクを算出する「暑さ指数」を、免震重要棟前の休憩所に示して注意を呼び掛け、6~9月の間は午後2~5時の炎天下の作業を制限。エアコンを完備した休憩所を15カ所に設置した。重機の運転室に持ち込める携帯型冷風機も導入している。

 昨年6、7月は計27人が熱中症や脱水症状になったが、今年は6月から7月27日午後5時までで8人にとどまっている。東電広報部は「昨年の経験から今年は5月ごろから熱中症予防に取り組んだ。今後も対策を進めたい」としている。
 (共同通信)
2012/07/29 11:36
http://www.47news.jp/47topics/e/232693.php
熱中症対策の充実図る 福島第1原発、猛暑懸念も : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)