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2012/06/04

警視庁 菊地容疑者の現在の写真を公開

やせて眼鏡姿…菊地容疑者の写真公開 警視庁

2012/6/4 22:41
 警視庁は4日、殺人容疑などで逮捕したオウム真理教元幹部、菊地直子容疑者(40)の現在の写真を公開した。特別手配中の高橋克也容疑者(54)との接点が浮上しており、公開によって情報が得られる可能性があると判断した。

 公開された写真は任意同行後に警視庁が撮影した。手配写真や似顔絵と比べるとかなり痩せており、髪はショートカット。眼鏡をかけている。

 警視庁は写真を公開した理由を「オウム真理教関連の事件は社会の関心も高く、逃亡中の高橋克也容疑者の所在に関する情報提供につながる」と説明している。





マラソンで広告塔「走る爆弾娘」=「厚生省」所属、サリン製造も関与か-菊地容疑者

 地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕された菊地直子容疑者(40)は、オウム真理教の「厚生省」に所属し、サリン生成の補助や東京都知事を狙った小包爆弾事件の製造作業にも関与したとされる。

 教団では陸上部にも在籍。国際的な女子マラソン大会にも出場するなどし、教団の広告塔の役割を果たしており、捜査員から「走る爆弾娘」の異名で呼ばれたこともあった。

 菊地容疑者は大阪市の出身で、1990年春に大阪教育大教育学部障害児教育課程に入学。この頃、教団が主催した「沖縄・石垣島セミナー」に参加し、その後は休学状態となった。

 入信後は、教団が宣伝のため91年に設立した陸上部「オウムクラブ」に在籍。教団名入りのゼッケンを着け、広告塔として、93年1月の大阪国際女子マラソンや同3月の名古屋国際女子マラソンに出場。いずれも3時間10分台で完走し、それぞれ315人中206位、132人中85位の成績だった。

 教団の厚生省では、他の女性メンバーらとともに、土谷正実死刑囚(47)が中心となったサリン生成に関与。製造工程をノートにまとめるなどしたとされる。しかし、一方では、教団の事件関与を否定するビデオに出演し、「教団は毒ガス攻撃を受けている」などと訴えていた。(2012/06/03-23:19)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201206/2012060300268&g=spo



逃走生活17年で幕=ノートに出頭の迷いも-逮捕のオウム菊地容疑者

 約17年に及ぶ逃亡の末、相模原市で身柄が確保された菊地直子容疑者(40)。遅くとも1996年までは、同じく特別手配されている高橋克也容疑者(54)と一緒に行動していたとみられ、警視庁は逃走生活の実態解明と、手配され最後に残った高橋容疑者の所在確認を急ぐ。

 警視庁のこれまでの調べなどによると、菊地容疑者は95年5月ごろから、林泰男死刑囚(54)らと、東京都八王子市や千葉県市川市、名古屋市などのマンションやアパートを転々とし、その後高橋容疑者らと合流したとされる。

 足取りが最後に確認されたのは96年11月。埼玉県所沢市のマンションに高橋容疑者ら計5人で潜伏していたことが分かっている。菊地、高橋両容疑者は同じマンションにいたほか、別の3人の特別手配容疑者が逮捕されたことを察知し、姿を消した。

 捜査員が踏み込んだ時には、食事の支度がされていたほか、着替えなどもそのまま放置され、直前まで中に人がいた様子だったという。

 室内からは菊地容疑者の指紋がついたレシートが見つかったほか、「もう出たい」など、同容疑者が出頭を迷っている心情や教義などをつづったノートも残されていた。

 菊地、高橋両容疑者はその後、東北や九州などで目撃情報があったが、確実な足取りは途絶え、東南アジアへの逃亡説も出ていた。

 2011年の大みそかに出頭し逮捕された元幹部平田信被告(47)は、交際相手の元信者斎藤明美被告(49)が約17年間連れ添い、斎藤被告が大阪府東大阪市などで社宅付きの職に就き、住居や収入を確保してかくまい続けていた。(2012/06/03-23:14)  
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201206/2012060300266&g=soc