ページ

2012/06/16

オウム高橋容疑者、「吉田新一」の偽名で逃走

高橋容疑者、新偽名「吉田新一」で逃走図る



 17年3か月にわたる逃亡の末、15日朝に逮捕されたオウム真理教の高橋克也容疑者(54)。
 潜伏先を突き止められた今月4日以降、防犯カメラの映像公開などで狭まる警視庁の包囲網で行き場を失い、出身地周辺の半径約5キロという狭い地域を転々としていた。

 偽名を「櫻井(さくらい)信哉」から「吉田新一」に変え、さらに逃走を図ろうとしていたが、最後は一般市民の目に留まり、命運は尽きた。

 「2日前に高橋容疑者と似ている男が(東京都大田区西蒲田の)漫画喫茶に入っていくのを見た」。警視庁によると、逮捕のきっかけになった15日午前4~5時の大森署への通報は、一般の男性からだった。

 蒲田署の署員2人が漫画喫茶に出向くと、店員からも「似ている男がいる」と伝えられた。店内のソファで新聞を読んでいる男を見ると目をそらした。男は直後に立ち上がってトイレに行き、そのまま店を出たため、後を追った。約15メートル離れた路上で「高橋克也の件で捜査しています。協力して下さい」と声をかけた。

(2012年6月16日09時00分  読売新聞)