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2012/05/26

4号機原子炉建屋の内部を、報道陣に初めて公開

福島4号機・原子炉建屋の撤去進む…内部初公開

 政府と東京電力は26日、東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の4号機原子炉建屋の内部を、報道陣に初めて公開した。細野原発相の視察に4社(4人)が同行する代表取材という形で公開された。事故後に閣僚が原子炉建屋に入るのも初めて。

  4号機は昨年3月15日午前の水素爆発で5階の天井や壁の大半が崩壊、最上階の使用済み核燃料を保管するプールの冷却が止まった。公開された建屋では、来年末の燃料取り出しに向け、5階部分に残っていた壁や鉄骨の撤去が進み、上空の青空が見通せる状態になっていた。

 事故後に実施されたプール底部の耐震補強工事の状況などを視察した細野原発相は「燃料取り出しの準備は着実に進んでいる。楽観的にならずに厳しく安全性を確認することが必要だ」と述べた。

 (2012年5月26日20時45分  読売新聞)







廃炉作業阻むがれき 福島4号機・建屋内部を初公開

 政府と東京電力は26日、爆発した福島第一原発4号機の原子炉建屋内部を報道陣に公開した。原子炉建屋内部の公開は事故後初めて。廃炉に向けた作業が最も進む4号機だが、依然としてがれきが建屋内に大量に残り、困難を極めている。余震による再事故の危険性も抱えている。

 事故を起こした1~4号機のうち、4号機は地震発生時に検査で止まっていた。燃料はすべて使用済み燃料プールに収められていた。燃料の数は同じ大きさの原子炉3基分の1535体に上る。東電は燃料を来年12月に取り出し始め、2年かけて近くの共用プールに移す。しかし、がれき撤去は昨秋から始めたが、6割ほどしか進んでいない。

 東電は東日本大震災と同じ程度の揺れに襲われても、4号機の原子炉建屋は耐えられると評価。昨年7月には念のため、プールの下階に鉄骨の支柱とコンクリートで補強工事をした。仮にプールの冷却装置が壊れて燃料が冷やせなくなっても、燃料がプール水面から露出するまでには2、3週間の余裕があるという。