鳩山元首相のイラン訪問に中止要請=玄葉外相
鳩山氏のイラン訪問中止要請へ 自民・山本氏「羽交い締めにしてでも…」
2012.4.5 11:33 [鳩山由紀夫]
野田佳彦首相は5日午前の参院予算委員会で、鳩山由紀夫元首相が6日からイランを訪問し、アフマディネジャド大統領との会談を予定していることについて「国際協調の立場と整合的でなくてはいけない」と懸念を示した。首相は「訪問は政府、民主党の要請ではない」と述べ、鳩山氏個人の活動であると強調。その上で「本人から直接話を聞くなど、意思疎通をはかる」とも語り、5日にも鳩山氏と接触して訪問中止を求める可能性に言及した。
玄葉光一郎外相は鳩山氏の訪問中止を求めた自民党の山本一太氏の質問に対し「そういう思いもなくもない。働き掛けを全くしていないわけではない」と述べた。さらに「あたかも政府の代表であるかのように行って政府の方針と違う立場で臨む二元外交にならないよう慎重な対応を促したい」と語り、政府に事前の説明や相談がなかった鳩山氏に不快感を示した。
鳩山氏は9日まで訪問予定。米軍普天間飛行場の移設問題で迷走した鳩山氏が元首相として外交に携わることには党内外から批判が出ている。山本氏は「絶対ろくなことにならない。日本の国益のために羽交い締めにしてでもやめさせてほしい」と訴えた。
鳩山氏イラン訪問、玄葉外相が中止要請=野田首相は懸念
野田佳彦首相は5日午前の参院予算委員会で、民主党の鳩山由紀夫元首相が6日から予定するイラン訪問について「わが国の国際協調の立場と整合的でなくてはいけない」と懸念を示し、「まずは本人から話を聴くなど意思疎通を図りたい」と、こうした政府の立場を伝える考えを示した。自民党の山本一太氏への答弁。
玄葉光一郎外相は、山本氏が鳩山氏の渡航を中止させるよう求めたのに対し、「そういう働き掛けを全くしていないわけではない」として中止を働き掛けていることを明らかにした。
外相は「最終的には個人の判断」と政府に強制力がないことを指摘した上で、「あたかも政府の立場を代表するかのように行って政府の方針と違う態度で臨む『二元外交』にならないよう、慎重な対応を促したい」と強調した。
一方、5日の衆院議院運営委員会理事会で、自民党の佐藤勉筆頭理事は鳩山氏の渡航に関し「今のイランの状況でいかがなものか。(訪問に)反対ではないが、配慮してほしい」と述べた。これに対し、同委の小平忠正委員長(民主)は「外務省だけの官僚外交だから日本の外交力は弱い。もっと議員が活発に日本の立場を海外で主張すべきだ」と述べ、鳩山氏を擁護した。(2012/04/05-12:32)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012040500240
IRAN Japanese Radio 2012年 4月 05日(木曜日) 17:39
日本政府が、鳩山元首相のイラン訪問を懸念
日本政府が、鳩山元首相のイラン訪問計画に対し、政府の立場に沿った立場を取るよう求めました。
ウォールストリートジャーナルによりますと、イラン核問題を巡る、イランへのアメリカの圧力の高まりと原油価格の高騰により、日本とイランの関係は、緊密な連絡と外交的な経験を必要としているとしました。
この報告によりますと、鳩山元首相は、民主党の外交担当顧問として、今週末にイランを訪問し、同国の高官と会談する予定です。
鳩山氏は、2010年6月、アメリカ軍の日本撤退、普天間基地の移転問題に関する公約を実現できなかったため、辞任しました。
この報告によれば、日本とイランの関係は、福島原発事故、日本の原子力利用の縮小、原油輸入への依存といった理由で、現在、重要な局面にありますが、一方で日本は最近、イランからの原油輸入量を削減したため、アメリカから、対イラン制裁の適用から除外されました。
ウォールストリートジャーナルは、「鳩山氏のイラン訪問の目的は完全に明確にはされておらず、イランに対する日本の政策変更における鳩山氏の真の役割は、今後、明らかになってくるだろう」と報じました。
こうした中、日本政府は、鳩山氏のイラン訪問計画に反発しています。
山本一太参議院議員は、これについて、「鳩山氏のイラン訪問は、よい考えだとは思われない」と語りました。
また、玄葉外務大臣も、鳩山氏に訪問を見直すよう求め、「鳩山氏の訪問は個人的な決定であり、政府の代表としてのものではない」と語りました。
野田総理大臣も、「鳩山氏のイラン訪問は、このような重要な時期に行われるが、鳩山氏に対し、イラン核問題においては慎重な姿勢を取り、政府の立場に整合性を持たせるよう求めた」としています。
最終更新 ( 2012年 4月 05日(木曜日) 17:48 )