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2012/04/04

同原発周辺の一部地域を人が住まない事実上の「無人地帯」にしてはどうかと提案=平野復興相

「無人地帯」を福島第一周辺に…復興相が私案

平野復興相は3日、東京都内の復興庁で、東京電力福島第一原子力発電所事故の対応を巡り、福島県の佐藤雄平知事と会談した。

  平野氏は、同原発周辺の一部地域について、国が直轄管理する緩衝地域とし、人が住まない事実上の「無人地帯」にしてはどうかと提案したとみられる。佐藤知事らは回答を留保した模様だ。


  会談には、同原発周辺の同県双葉町など双葉郡8町村の首長らも同席した。

  政府関係者によると、平野氏は会談で、「私は(3月30日の)政府の原子力災害対策本部会議で、福島第一原発周辺にバッファー(緩衝地域)を設けたらどうかと提案した」と述べた。平野氏は、この提案は、自らの個人的な考えで、政府としての統一方針ではないとし、緩衝地域を設ける範囲についても具体的に明らかにしなかったという。

 (2012年4月4日08時00分 読売新聞)