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2012/03/28

殺人や現住建造物等放火、窃盗などの罪に問われた自称霊能力者に懲役30年の判決=大阪地裁


自称霊能力者に懲役30年の判決 薬物殺害事件で大阪地裁


介護ヘルパーに指示し高齢女性を殺害したり放火したりしたとして、12の事件で殺人や現住建造物等放火、窃盗などの罪に問われた自称霊能力者寺谷均美被告(55)の裁判員裁判の判決で、大阪地裁は28日、求刑通り懲役30年を言い渡した。

弁護側は公判で、すべての事件は、寺谷被告の同級生で介護ヘルパーだった女(55)=懲役21年が確定=単独によるものだとして無罪を主張。

しかし判決理由で村田健二裁判長は「不動明王の力を借りて災いをはらう特殊な能力があると信じ込ませており、寺谷被告から指示を受けて犯行に及んだという女の供述は信用できる」と判断。「刑事責任は女よりも相当に重い」と指摘した。

2012/03/28 16:18   【共同通信】





インスリン殺害 自称霊能者に懲役30年判決…大阪地裁

多量のインスリンを投与し、2007年5月に女性を殺害したとする殺人罪などに問われた自称霊能力者の元民生委員・寺谷均美(ひとみ)被告(55)(大阪市東成区)の裁判員裁判で、大阪地裁(村田健二裁判長)は28日、求刑通り懲役30年とする判決を言い渡した。

寺谷被告は公判で、実行犯とされた元介護士の女(55)(懲役20年確定)の単独犯行を主張した。

しかし、村田裁判長は、殺害された女性の親族が寺谷被告にお供えとして多額の金銭を渡していたなどと指摘。この親族が悩む原因は女性にあると考えた寺谷被告が、自分をあがめていた元介護士に、女性を殺害するよう指示した、と認定した。量刑の理由は「信仰心を逆手に取って元介護士を犯行に巻き込んでおり、強い非難に値する」と述べた。

(2012年3月29日  読売新聞)







「不動明王の仕事」と犯行指示 自称霊能力者に懲役30年 大阪地裁判決

2012.3.28 21:13
  霊能力者をかたり、当時介護ヘルパーだった元信者の女(55)=懲役21年が確定=に指示して高齢女性を殺害したり家に放火したりしたとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた無職、寺谷均美(ひとみ)被告(55)の裁判員裁判の判決公判が28日、大阪地裁で開かれた。村田健二裁判長は「女の信仰を利用し、『不動明王の仕事』と犯行を指示していた」と女との共謀を認定、求刑通り懲役30年を言い渡した。

  弁護側は女の単独犯で、共謀はなかったと無罪を主張。しかし村田裁判長は判決理由で「女は不動明王信仰に深く傾倒し、被告には不動明王の声を聞く特殊な能力があると信じていた」と指摘。被告は「不動明王の仕事」と信じ込ませて女に犯行を行わせていた、と判断した。

  判決によると、寺谷被告は女と共謀し、平成19年4~5月、女が介護ヘルパーとして世話していた大阪市西成区の女性=当時(92)=に多量のインスリンを投与して殺害。20年には女性が住んでいた家に侵入し現金約4万2千円などを盗み、放火するなどした。