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2012/03/08

東日本大震災の余震7224回  引き続き大きな揺れや津波に警戒を=気象庁

M7以上余震、1年に6回=「引き続き注意」-気象庁
 気象庁は8日、東日本大震災の巨大地震について、1年間の余震状況を発表した。昨年3月11日の本震は国内観測史上最大のマグニチュード(M)9.0だったが、余震は広範囲で発生し、M7.0以上が6回、M6.0以上が97回、M5.0以上が599回となった。最大震度4以上を観測した余震は231回に上った。

 同庁は「M7以上の余震の可能性は低くなったが、発生地点によっては最大震度5弱以上の揺れや津波の恐れもあり、引き続き注意してほしい」としている。(2012/03/08-18:21)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012030800849 


震災の余震、7000回超記事を印刷する

 東日本大震災の余震域で起きた震度1以上(有感)の地震が、発生から約1年で7224回(7日現在、震度7の本震を除く)に達したことが8日、気象庁のまとめで分かった。

 同庁は「余震は次第に少なくなってきており、マグニチュード(M)7以上の大きな余震の可能性は低くなっているが、今後もまれに大きな余震が発生することがある」として、引き続き大きな揺れや津波に警戒を呼び掛けている。

 余震域外も含む日本全国で震災以降にあった有感地震は1万120回と1万回を突破。2001~10年は、年間1253~2257回で、突出して多かった。

 月別の余震回数は、昨年3月が2320回、4月が1450回、5月が682回。緩やかな減少傾向が続いており、今年1月は244回、2月は182回だった。

 震度別では、最大震度4以上が231回、5弱以上は47回に上った。

 気象庁は、青森県から千葉・房総半島沖の海域を中心とした南北500キロ、東西200キロの範囲を余震域に設定している。(共同)

 [2012年3月8日19時53分]





東日本大震災:余震7224回 有感地震全国で1万回超す
 気象庁は8日、東日本大震災の余震域で昨年3月11日以降今月7日までに起きた震度1以上の有感地震が、7224回(本震を除く)に達したと発表した。これ以外に全国で2895回の有感地震が起こり、合わせて1万119回に上った。01~10年の有感地震は多い年でも2000回程度で、震災を引き金に日本列島で地震が多発したことが改めて浮き彫りになった。

 気象庁によると、余震の多かった04年の中越地震でも、発生後1年間の余震は約1000回で、東日本大震災の余震の多さが際立っている。本震を含めた有感地震1万120回のうち震度5強以上は27回、震度4以上は328回。震度4以上の地震は、01~10年は年平均49.4回だった。同庁は、東北から中部地方にかけて誘発地震が多く発生したとみている。

 同庁は、青森県沖から千葉県にかけての震源域付近を余震域としている。月別の余震発生回数は昨年3月の2320回から徐々に減り、2月は182回だった。

 また国土地理院によると、宮城県の牡鹿半島は、震災当日と、その後もゆっくりと続いた地殻変動で、この1年間で計約6メートルも東南東方向に動いたことが分かった。【池田知広】

毎日新聞 2012年3月8日 21時15分



巨大地震後 有感地震1万回超
3月8日 21時34分
去年3月の巨大地震のあと震源域の周辺など全国で起きた体に感じる地震の回数は、1万回を超え、震源から離れた内陸でも地震活動が活発なことから、気象庁は、今後も強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、去年3月の巨大地震から今月7日までに全国で起きた震度1以上の地震の回数は1万119回に達し、おととし1年間に起きた地震の8倍近くに上っています。

このうち、およそ70%に当たる7224回は、東北や関東の沿岸などで起きた巨大地震の余震ですが、さらに離れた東北や関東甲信の内陸でも活発な地震活動が続いています。

気象庁は、巨大地震のあと、日本列島の広い範囲で東へ引っ張られる地殻変動が起きているため、地震が誘発されているとみています。

国土地理院の分析によりますと、東向きの地殻変動は東北から中部までの広い範囲で続いていて、岩手県山田町の観測点では、巨大地震のあとから先月までに、およそ76センチ東へ動いたということです。

気象庁の齋藤誠地震情報企画官は「地殻変動が続いている地域では、地震活動が活発なところがあり、引き続き強い揺れを伴う地震に注意してほしい」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120308/t10013587371000.html