京都市は5日、ソフトバンクの孫正義社長が進めるメガソーラー(大規模太陽光発電所)計画で、同市伏見区に約4200キロワットの太陽光発電所を建設すると発表した。ソフトバンクが東日本大震災後に打ち出したメガソーラー計画で、設置場所や規模が決まるのは初めて。実現すれば京都府内初のメガソーラーになる。
ソフトバンクの100%子会社「SBエナジー」が4月、市有地約9ヘクタールに着工し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まる7月から順次運転を開始する。出力約4200キロワットは、一般家庭約1000世帯分の電力に相当する。太陽電池は京セラ製を採用した。京都市は発電事業が黒字になるまで地代を無料にする。
ソフトバンクは自治体と協力し、約800億円を投じ国内10カ所以上にメガソーラー建設を構想。35道府県約200カ所以上の候補地で選定を進めていた。【宇都宮裕一、太田裕之】
毎日新聞 2012年3月5日 12時24分(最終更新 3月5日 13時22分)
京都市メガソーラー設置、ソフトバンクと京セラ選定
2012/3/5 13:22
京都市は5日、伏見区水垂地区の埋め立て処分場に誘致する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置事業者にソフトバンクと京セラを選んだと発表した。京セラ製の太陽光パネルを設置し、総出力4200キロワットの発電所を建設してもらう。今年7月から順次稼働させる計画で、京都府内では初のメガソーラーとなる。
京セラ子会社の京セラソーラーコーポレーション(京都市)がシステムの設計、京セラコミュニケーションシステム(同)が施工を手掛け、ソフトバンク子会社のSBエナジー(東京・港)が売電を含めた施設運営を担当する。発電所は2基に分け、1基は7月、もう1基は9月に運転を開始する予定という。発電量は一般家庭約1000世帯分に相当する。
京都市は市内に本拠を置く京セラのパネルを使うことで、地元への経済波及効果が期待できると判断した。事業者が初期費用を回収するまでの間は用地を無償で貸与する方針だ。
ソフトバンクグループが全国で計画しているメガソーラーのうち、建設が具体的に決まったのは京都が初めてとなる。