中国重慶市の公安局長、後任に共青団出身の関海祥書記
中国・重慶市の公安局長 後任は共青団出身か
2012.2.13 00:36 [中国]
12日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、失脚説が出ている中国重慶市の王立軍副市長が兼任していた公安局長の後任に、胡錦濤国家主席と同じ共産主義青年団(共青団)出身で、同市江津区共産党委員会の関海祥書記が任命されると伝えた。
同紙は重慶市トップで「太子党」(高級幹部の師弟)の薄煕来・共産党同市委員会書記に対する共青団の勝利だとする専門家の見方を伝えている。
王氏は薄氏の側近として暴力団一掃運動を支えたが、今月初めに突然、公安局長を解任され、その後、四川省成都の米国総領事館を訪れた。北京で当局の取り調べを受けているとの情報もある。次期最高指導部入りを目指す薄氏をめぐる権力闘争との見方が出ている。(共同)
重慶市公安局トップ、後任に胡主席派 副市長失脚事件
2012年2月19日23時0分
中国・重慶市の王立軍副市長の「失脚」事件にからみ、王氏が兼任していた同市公安局トップの後任に、同市江津区の共産党書記だった関海祥氏(42)が就任した。18日付の地元紙・重慶日報が関氏の肩書を市公安局の党書記として紹介した。関氏は近く公安局長にも就任するとみられる。
関氏は「団派」と呼ばれる胡錦濤(フー・チンタオ)・国家主席の出身母体である共産主義青年団(共青団)の出身。これに対し、王副市長は高官子弟「太子党」の代表格である重慶市トップの薄熙来書記の右腕とされていた。
香港紙は「団派の薄氏に対する勝利だ」(サウスチャイナ・モーニングポスト)と論じるなど、今回の人事を共青団勢力の薄氏への圧力とする見方を報じている。
王氏は四川省成都市の米総領事館に駆け込んだことについて、中国当局の取り調べを受けている。(広州=小山謙太郎)