ページ

2012/02/13

大王製紙、創業家と会社の対立が激化

大王製紙の出向役員を解任=創業家、会社の対立決定的に
 大王製紙の関連会社エリエールペーパーテック(栃木県さくら市)は12日、臨時株主総会を開き、全取締役の解任などを決議した。7割超の株式を持つ創業家側の提案により、取締役3人(全員が大王製紙から出向)が解任され、新たに5人の取締役が選任された。大王製紙側は反対したものの、賛成多数で可決された。創業家と会社の対立は決定的となった。

 大王製紙は10日、前会長で創業者一族の井川意高被告に融資したグループ企業7社の役員10人を3月6日付で辞任させる処分をすでに発表していた。臨時総会で創業家側から解任が提案された取締役の1人は3月に辞任するはずの10人に含まれていた。(2012/02/13-11:11)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012021200145


大王製紙創業・井川家、現経営陣と全面対決へ

 創業家出身の前会長による巨額借り入れ事件があった大王製紙で、紙おむつなどを製造する関連会社「エリエールペーパーテック」(栃木県さくら市)の臨時株主総会が12日、宇都宮市内で開かれた。大王製紙の現経営陣と対立する創業家側が、同社側派遣の全取締役3人の解任を提案し、賛成多数で可決された。代わって創業家側の新取締役5人が選任された。

 ペーパーテックは、特別背任罪で起訴された大王製紙の井川意高(いかわもとたか)前会長の父で、元顧問の高雄(たかお)氏が筆頭株主。創業家側が合わせて議決権の4分の3を握る。高雄氏は10社程度の関連会社で同様の臨時株主総会を要求しており、創業家と経営陣の対立が先鋭化している。

 大王製紙の現経営陣は事件の再発防止策として、創業家から関連会社株を買い取る方針だが、価格で折り合っていない。宇都宮市内で事件後初めて記者会見した高雄氏は「タダ同然で買い取ろうとしている。交渉は1インチも進んでいない」と述べた。

(2012年2月13日12時37分 読売新聞)

 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120213-OYT1T00054.htm






大王製紙:経営陣と創業家の対立が激化
 創業家一族の井川意高(もとたか)前会長による巨額借り入れ事件が起きた大王製紙で、創業家と経営陣の対立が先鋭化している。創業家が過半数の株式を保有する関連会社、エリエールペーパーテック(栃木県さくら市)は12日、臨時株主総会を開き、大王製紙から出向していた全取締役3人を解任、創業家側が提案した5人の選任を決議した。大王製紙が創業家の影響力を抑える目的で創業家から関連会社の株式買い取りを進めていることに反発したためで、事件の再発防止どころか内紛が泥沼化している。

 紙おむつなどを製造するエリエールペーパーテックは、創業家の議決権比率が7割を超える。総会では、大王が取締役解任に反対したが、創業家が支持する新任取締役が選任され、経営陣が入れ替わった。

 大王は、意高氏の父の高雄前顧問や弟の高博氏ら創業家が支配する子会社が製造など事業の中核を担う構造になっている。大王が高雄氏を解任した昨年10月時点で、大王の国内連結子会社35社のうち、大王本体が50%超を保有するのは3社しかなかった。第三者の特別調査委員会は今回の問題について「創業家の影響力が極めて大きいことに起因する」と指摘。このため、大王は今年3月末までに全35社の子会社化を目指している。

 だが、「買い取り価格が低すぎる」と主張する創業家との交渉は難航。これまでに6社を32億円余りで買い取るなどしたが、連結子会社は半分の17社にとどまる。

 交渉難航の理由は価格だけではないようだ。高雄氏は創業家との決別を求めた特別調査委の調査結果に反発。12日に発表した談話でも「父親としての責任は痛感しているが、意高は40代後半の社会人であり、私は一線を画す立場」と顧問解職に改めて反論した。大王が10日、意高前会長に融資した連結子会社(当時)7社に出向していた役員など23人に降格や減給などの処分を実施したことについても「意高の共犯として位置づけられているのに、処分が遅すぎる」と批判した。

 高雄氏は他の関連会社12社についても、同様に臨時総会を開くよう要求。大王製紙との取引関係は維持する考えを示しているが、取引条件の変更などには「株主の利益を害する」と反発を強めており、今後も株式保有を通じて影響力を行使する意向とみられる。大王は「誠心誠意、交渉を続けていくしかない」としているが、両者の対立が深まれば、大王のイメージダウンや業績への影響も懸念される。【寺田剛、新宮達】

毎日新聞 2012年2月13日 21時03分(最終更新 2月13日 22時55分)






大王製紙“お家騒動”ドロドロ~創業家がついに役員解任!
2012.02.13
 ティッシュ御曹司こと、井川意高(もとたか)前会長(47)の巨額借り入れ事件に揺れる大王製紙が、創業家との対立を深めている。臨時取締役会で、影響力の維持を狙う井川高雄前顧問(74)を中心とした創業家側が、関連会社の取締役の解任を強行。現経営陣へのプレッシャーを強めているのだ。

 大王製紙の関連会社「エリエールペーパーテック」(栃木県さくら市)は12日、臨時株主総会を開き、全取締役の解任などを決議した。7割超の株式を持つ創業家側の提案により、取締役3人(全員が大王紙から出向)が解任され、新たに5人の取締役が選任された。

 「創業家の影響力を弱めたい現経営陣は、この人事案に断固反対したもの、創業家側の多数派工作により、賛成多数で可決された。これまでも今後の経営方針をめぐってもめていた両者だが、これで対立は決定的なものとなった」(業界関係者)

 現経営陣は10日、前会長の井川意高被告=特別背任罪で起訴=に融資したエリエールペーパーテックをはじめとするグループ企業7社の役員10人を3月6日付で辞任させる処分を発表。現経営陣への攻勢を強めていた創業家を“牽制”してきた。しかし、今回の臨時総会で創業家側が現経営陣の人事を引っかき回した格好になる。

 大王の現経営陣は、前会長による巨額借り入れ事件で失墜したブランドイメージの回復を図るため、グループ企業同士の株式持ち合いの見直しを始めていた。

 株式を集約して、関連各企業の保有株式比率を高めるなど、創業家の影響力を弱めようとしているが、前会長の父の高雄氏ら創業家は、こうした動きに反発を強めている。

 現経営陣は、エリエールペーパーも含め、連結子会社や持ち分法適用会社について、創業家に株式の譲渡を求めているが、交渉は難航。一方、創業家側は、他の関連会社についても同様に臨時総会を開くよう要求しており、経営陣は厳しい対応を迫られることになる。





大王製紙創業家、関連会社総会で会社側役員解任 対立決定的に
2012/2/12 15:39
 大王製紙の関連会社で紙おむつなどを製造するエリエールペーパーテック(栃木県さくら市)は12日、臨時株主総会を開き、大王製紙出身の役員3人を解任した。同社は大王製紙の井川意高前会長に融資した7社の一つで、株主である創業家が提案した役員5人を選任した。関連会社を巡る創業家と会社側の攻防が一段と激しくなってきた。

 会社側は事件の再発防止のため、創業家から関連会社の株式を買い取り影響を薄める方針。だが前会長の父親の井川高雄元顧問は同日、事件後初めて記者会見し、「交渉に応じられるような状況でない」と強調。今後、エリエール社のように、自ら株主を務める関連会社の経営陣を順次、交代させていくという。

 同日の臨時株主総会では、議決権の76%を持つ創業家側が現取締役3人の解任と、新しい取締役として大王製紙OB5人を選任する議案を可決した。24%を持つ大王製紙側は反対を表明した。創業家側の株主は高雄元顧問のほか、前会長、前会長の弟の高博氏、エリエール社の持ち株会社。株式を大王製紙以外に売却できるようにする議案は創業家側が撤回した。

 元顧問は関連会社の主導権奪回を目指す理由について、大王製紙との取引条件を有利に変えたり関連会社株式を売却したりするのは、株主の利益を害すると指摘した。

 大王製紙が提示した株式評価額は低すぎるとして「交渉は1インチも進んでいない」と強調。一方、経営権を握った関連会社を「自主独立で経営しながら、大王製紙との協力関係は維持する」という。

 大王製紙は事件の原因は創業家が関連会社に強い支配権があることが問題と総括している。これについて元顧問は「意高が不祥事を起こしたことは責任を感じているが、(意高は)40歳代後半で大王製紙社長などを務めた独立した社会人」と一線を画す立場を強調。昨年3月に知りながら取締役会に報告しなかったとして顧問を解職されたが、「私は経理担当取締役から報告を受けており、取締役でもない私が自らなぜ報告する必要があるのか。意高や関連会社にも金の貸し借りをやめるよう言った」と反論した。